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イイね!
2014年09月28日

タイヤ空気圧を法則で考察してみた

タイヤ空気圧を法則で考察してみた 岐阜県と長野県の県境にある御嶽山が噴火しましたね。

急な噴火にもビックリですが、あの火山灰の量にもビックリです。

昔大きな被害が出た雲仙普賢岳の火砕流を思い出しました(泣)

残念ながら巻き込まれた登山客もいるようですね…(泣)

周りにも被害が拡がらなければいいですが…。






………………………………………






さて、タイヤの空気圧について

前回250kPaで注入したのを

今回230kPaで注入したのが

ホントに適正なのか、考えてみることにしました。




現在セリカ純正のホイールに

205R15のタイヤを着けてて

標準は220kPaで表示されてます。






これから冬になると

0℃以下に気温が下がったりします。

気温が下がればタイヤ内の空気の

体積も気圧も小さくなるはずです。



逆に晴れた長時間の走行では、

タイヤの摩擦熱によって

タイヤ内の空気も60℃くらいに

温度も上がるはずです。

夏場だと高速でのタイヤ自体は、

100~120℃くらいになるとか…。

温度が上がればタイヤ内の空気の

体積も気圧も大きくなるはずです。







それでタイヤ内の空気の温度が

0℃~60℃の範囲でタイヤ空気圧が

どの程度変化するのか、

ちょっと理論的な法則で計算してみて

その空気圧が適正か考えてみました(笑)





ただ、数式を使って計算して

適正なのか調べたので、

数式が難しくて嫌な人のために

まず数式を使わずに先に結果を…(笑)






3つの場合について調べました。



(1)気温25℃で標準の220kPaで

空気を注入した場合のタイヤ空気圧は、

高速走行時で60℃になった場合で246kPa、

冬の気温0℃でのタイヤ空気圧は202kPaになりました。

これが標準と言うことになりますね(笑)





(2)今回気温30℃、230kPaで空気注入したので

高速走行時で60℃になった場合で252kPa、

冬場の0℃でのタイヤ空気圧は

207kPaという結果になりました。

(1)と比べてそんなに変わりないと思います。





(3)前回は気温25℃、250kPaで空気注入したけど、

高速走行時で60℃になった場合で279kPa、

冬の気温0℃でのタイヤ空気圧は229kPaでした。





計算結果より、(1)の標準は問題無しですが、

冬場で気温が高い30℃の時に注入したので

10kPa高めで入れてみました。

数値的には標準とそんなに変わりなく

問題ないと思います。



しかし(3)の場合はチョット高過ぎだったかな…(泣)

したがって冬に向けて入れる時には

10kPa高めに入れようと思います。





また空気を注入する「時の気温が何℃なのか、

冬に向けて注入か、夏に向けて注入か、

色んな条件を考えながら気圧を調整して

注入した方が良いと思います(笑)






………………………………………




ここからは、その結果を導いた計算ですが、

あまり数字を見たくない人は

これより先は読まなくても良いですよ(笑)






タイヤ空気圧の計算に使ってみたのは、

高校の化学・物理で出てきた法則(笑)

『 PV=nRT 』…① 

「理想気体の方程式」です(笑)

P(圧力),V(体積),n(モル数),R(定数),

T(絶対温度=273+気温℃)





nとRは定数なので①式を変形して

PV/T=nR (一定)…② になり

P(a)×V(a)/T(a)=P(b)×V(b)/T(b) という

『ボイル・シャルルの法則』の式ができます(笑)



つまり、「圧力Pは、体積Vに反比例し、

絶対温度Tに比例する」という法則です。



比例関係とは、

「一方(P)が2倍、3倍…となると、

もう一方(T)も2倍、3倍…と大きくなる」関係ですね。

したがって、

「温度Tが高いほど気圧Pが高くなる」ということです。



また反比例関係とは、

「一方(P)が2倍、3倍…となると、

もう一方(V)は1/2倍、1/3倍…と小さくなる」関係です。

したがって、

「体積Vが大きいほど気圧Pは小さくなる」ということです。





話はもどり、

さらにVを一定と考えると…



上の②式を変形して

P/T=nR/V (一定)より

P(a)/T(a)=P(b)/T(b)

『シャルルの法則』の式ができます。

つまり「圧力Pは絶対温度Tに比例する」という関係です。



まぁ、実際はタイヤの体積は

若干変化はしてますが…(汗)





比例関係では

比の関係式が利用できるので

P(a) : P(b)=T(a) : T(b)…③

という関係式が利用できます。



それで、この③式を使って

実際に計算してみると…


※比の計算は内項の積と外項の積は等しいので

 a : b = c : d → a×d = b×c

が成り立ちます。





④空気圧2.2㎏/c㎡(220kPa)、気温25℃で注入した場合、

車を走らせてタイヤの温度が

60℃に上がった時の空気圧P(b)は?


③の式に代入して

2.2:P(b)=(273+25):(273+60) より

P(b)=2.2×333÷298=2.46㎏/c㎡(246kPa) ですね。





⑤空気圧2.2㎏/c㎡(220kPa)、気温25℃で注入した場合、

冬場に気温0℃になった時の空気圧P(b)は?



同じく③の式に代入して

2.2:P(b)=(273+25):(273+0) より

P(b)=2.2×273÷298=2.02㎏/c㎡(202kPa) になります。




(※前回ブログでも説明しましたが…、

1Pa(パスカル)は、1㎡の面積に1N(100g重の力)で押す圧力で、

1hPa(ヘクトパスカル)は気象の単位で100Paに等しく

(ヘクトは100倍の意味、キロは1000倍の意味)。


また1㎏/c㎡は、1c㎡の面積に1㎏重の力で押す圧力で

大気には約1㎏/c㎡の圧力がかかってます。

つまり1c㎡あたりに1㎏の力がかかっています。


海抜0mでの大気圧は、

1000hPa=100kPa(キロパスカル)=1㎏/c㎡=約1気圧になります。

正確には1013hPa=1気圧ですが…。

台風とかで、中心気圧が970hPaとか使いますよね。

よって、200kPa=2㎏/c㎡=約2気圧なので、

大気の2倍の圧力があるということですね。)






今回は気温が30℃くらいの暑い昼に

空気圧2.3㎏/c㎡(230kPa)で空気を入れたので

P(a)=2.3、T(a)=273+30 として

④⑤を計算してみると…




④気温30℃、空気圧2.3㎏/c㎡で注入した場合、

走行中のタイヤの温度が60℃の時の空気圧P(b)は?


③の式に代入して

2.3:P(b)=(273+30):(273+60)より

P(b)=2.3×333÷303=2.52㎏/c㎡(252kPa)




⑤気温30℃、空気圧2.3㎏/c㎡で注入した場合、

冬場の気温0℃での時の空気圧P(b)は?



③の式に代入して

2.3:P(b)=(273+30):(273+0)より

P(b)=2.3×273÷303=2.07㎏/c㎡(207kPa)



で、数値的にも

ちょうどイイくらいの値かな…(笑)





これを気温25℃、空気圧2.5㎏/c㎡(250kPa)で注入した場合は

④走行時のタイヤの温度60℃での空気圧P(b)は?


③の式に代入して

2.5:P(b)=(273+25):(273+60)より

P(b)=2.5×333÷298=2.79㎏/c㎡(279kPa)

ちょっと高過ぎクリニックのような…(汗)

この状態ではタイヤが膨らみ過ぎて

タイヤの中央がすり減る可能性が出てきますね(泣)




たぶん圧力が高くなると、

タイヤの体積も膨らんで大きくなるので

その分空気圧は少しは下がると思いますが…(汗)

でもタイヤはかなり膨らんでいることになります(泣)





⑤気温25℃、空気圧2.5㎏/c㎡で注入した時、

冬場の気温0℃での空気圧P(b)は?


③の式に代入して

2.5:P(b)=(273+25):(273+0)より

P(b)=2.5×273÷298=2.29㎏/c㎡(229kPa)




寒い時は十分大丈夫ですが

走って熱持ってタイヤの温度が上がった時が高いので

若干入れ過ぎかな…(汗)




でも一応0.3㎏/c㎡(30kPa)

(10%以内)くらいのズレは

大丈夫のようですが…



よって、

空気圧が1.9~2.5㎏/c㎡

(190~250kPa)までは

大丈夫なのかな…(笑)






もちろん、この計算は

あくまでも理想気体での話で、

タイヤの体積は一定としての計算ですが…(笑)





ブログ一覧 | 身近な科学・化学・物理・理論 | クルマ
Posted at 2014/09/28 13:25:17

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この記事へのコメント

2014年9月28日 15:33
む、むつかしすぎます(^_^;)

ボクのは、16インチから18インチで偏平タイヤなので、ざっくり2.8くらいですが、こんな感じでいいのかな?(^_^;)
コメントへの返答
2014年9月28日 22:44
数式を始めに持ってくると難しくなるので

数式なしで結果をまとめました(笑)

でもあくまで理想気体での話なんで…(爆)

今は気温と気圧の2つのファクターだけで考えているんで…(笑)

実際は体積やタイヤの大きさ、扁平率、

太さ、摩擦係数、摩擦熱、タイヤゴムの質など

色々あって、タイヤ空気圧が決まるでしょうね(笑)
2014年9月28日 21:34

何の事は無い現象を科学で説明しようとすると大変ですよねぇ。

色々実験を重ねて公式を導き出す(した)科学者って凄いです。

コメントへの返答
2014年9月30日 14:58
使った式でもあくまで理想気体での

式の計算結果なんで…(笑)

昔の科学者はいろんな基本的な法則を

導き出していますよね(笑)

2014年9月28日 22:37
難し過ぎますw
法則よくわからんです(笑)

火山灰はふもとの街まで降って
野菜に被害が出そうって言ってました(⌒-⌒; )
コメントへの返答
2014年9月30日 15:00
やっぱ式で書くと難しくなるんで

書き直しました(笑)

計算の前までに結果をまとめているんで(笑)

結局気温の変化で空気圧は変化するので

細かいチェックが必要みたいですね(笑)
2014年9月28日 23:07
よくわからんばってん~さっきはお疲れさまでした~(爆)

ぶっちゃけ空気圧は夏を2で冬には2,2にしとりますばいおいどん(爆)
コメントへの返答
2014年9月30日 15:02
やはり夏は低く、冬は高めですね(笑)

でも注入する時の気温も大きそうです(笑)

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