ヘッドライトの透明化
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
ポリカーボネート製のヘッドライトカバーは長い年月紫外線に晒されると次第に劣化して黄濁してきます。
でも劣化しているのは殆ど表面だけで、これを剥離してしまえば殆ど新車時並の透明度に戻ります。
以前はコンパウンドなどで磨く大仕事で、特にドイツ車のヘッドライトカバーは固いので大変でした。
でも今ではポリカ酸化膜を化学的に剥離する方法でいとも簡単に透明度を取り戻すことが出来るようになっています。
その一つが今回紹介する「ヘッドライトキレイ」。
amazonやイエローハットなどで購入することが出来ます。
やり方は簡単で、YouYubeなどに例が色々出ていますからそれらを見て下さい。
①と②の2種類の液を浸した濡れティッシュのようなシートが入っており、①シートで黄濁膜を剥離した後、②シートで紫外線防止コーティングします。
・・・と、手順は簡単なのですが、そこにはやはりコツがあって、説明書通りにやっても劣化膜がうまく剥離出来なかったり、数ヶ月でコーティング膜が剥離して来たりすることがあります。
今回はそれを防ぐ自分なりの手筈を紹介。
2
1、初回の処理は完全に透明にはなりません。
長年月紫外線に晒された劣化膜は分厚く、特に下の方の劣化膜は十分には劣化していないので、その部分は殆ど剥離出来ません。
ですから初年度はいくら拭いても少し黄色っぽさが残ります。
2年目の処理からは劣化膜が薄く且つ、薄いが故に紫外線でほぼ十分に劣化するようで、劣化膜を殆ど剥離することが出来、写真のような透明度になります。
写真のヘッドライトは数年前に解体屋で1万円で購入した中古品で、購入当時は黄濁が進んで大変に汚かったものです(だから安かったのでしょうね/新品は43万円したそうですから、太古の車に乗っているとこんな時にちと助かったりする)
2、ボディーコーティングなど、ヘッドライトに何かコーティングしてある場合は①シートでいくら拭いても劣化膜が取れない事があります。
劣化膜が取れている場合はシートが直ぐに汚い茶色に変色してきますが、取れていない場合はシートの色が変化しないので直ぐに分かります。
その場合は燃料用アルコール(プロコールなどの商品名でドラッグストアで売っています)を十分に染ませたキッチンペーパーで拭けば、コーティング膜がボロボロになって取れて来ますから、その後に①シートで処理します。
燃料用アルコールは有害物ですから必ずポリ手袋を使い、蒸発アルコールも有害ですからなるべく吸い込まないように注意し、風上で処理できるよう車の向きを変えるなどした方が良いかも知れません。
無水エタノールでも同様の作業が可能ですが、メチルアルコールほど効率良くは取れませんし、なんと言っても2020年現在、非常に入手困難ですし、入手出来てもおそらく高価でしょう。
3、説明書通りに①シートで処理した後に、キッチンペーパーなどで乾拭きするだけで②シート処理すると、数ヶ月で紫外線コーティング膜が剥離して来ることがあります。
恐らくここで失敗する人がかなり多いのではないかと想像します。
①シートで処理した後、先ほどと同様に燃料用アルコールや無水アルコールを浸したキッチンペーパーで①シートの残液を良く拭き取った後に乾拭きすれば、トラブルを防ぐことが出来ます。
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おまけの話
ヘッドライトキレイは紫外線防止膜が1年しかもたないので毎年処理する必要があります。
でも1回しか使えない割にはなかなかの値段で、①も②も1回の処理では使い切れないほど十分な量の液が染ませてあるため、ケチな私は1箱を2年にわたって使っています。
1回使用後にシートをたたんで袋に戻し、開け口を綺麗に横にカットしてアルミテープでキッチリ封印し、翌年もう一度使っています。
でもさすがに3回使用するのは無理のようです。
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