聞きなれない言葉ですね。
「怒りをマネジメントする」という事です。
そして、こんな社団法人が存在する事も知りませんでした。
一般社団法人
日本アンガーマネジメント協会
http://www.angermanagement.co.jp/
その理念とは
「怒りの連鎖を断ち切ろう」
確かにあります。
怒り、許せないという思いに執われてしまう事が…。
しかし、それは自身の内証を傷つけてしまう事でもあります。
分かっていても怒り、許せない気持ちが沸いてくる。
ならば、こういう取り組みも建設的な考えだと思います。
いかがでしょうか。
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「怒りの感情は連鎖する」と言われたら、あなたはどう思うでしょうか?
怒りの感情は力の強い人から弱い人へ、立場の強い人から弱い人へと向かいます。まるで水が高いところから低いところへ流れるように、怒りの感情は行き先を探します。
多くの人は職場でイライラしたり、頭にきます。その怒りの感情を家庭に持ち帰ります。そして夫は妻へ、妻は夫へと怒りの矛先を向けます。パートナーに怒りをぶつけられた親はこどもに矛先を向けます。親に怒られたこどもは学校に行って、自分より弱いこをいじめます。いじめられたこは怒りを家庭に持ち帰って親にぶつけます。
ぶつけられた親は会社に行き同僚にあたります。部下にあたります。取引先にあたります。あるいはお店に行っては店員にあたり、病院に行けば看護師にあたります。そして怒りをぶつけられた大人は家庭に帰り・・・
世の中はこんな風に怒りが連鎖しています。わけも分からず、いきなり怒られた、怒りをぶつけられたと感じたことはないでしょうか。それは怒りにはここに書いたような性質があるからです。
多くの人は、誰かに怒りをぶつけられたら、誰かにぶつけないと気がすまないと思っています。八つ当たりと言えば聞こえは悪いですが、実は多くの人が無意識のうちに誰かに八つ当たりをしています。
なんとなく虫の居所が悪くて怒ってしまった、その人のせいじゃないのについ文句を言ってしまった、相手が悪いわけじゃないのに邪険に扱ってしまった等々。私たちは知らず知らずのうちに怒りの連鎖の中に囚われています。
アンガーマネジメントができると、自分の怒り、誰かの怒りと上手に付き合えるようになります。怒りたいことは適切に怒れ、怒る必要がないと思えることは怒らなくても済むようになります。
アンガーマネジメントは怒らなくなることを目的としていません。怒りの感情は人にとってごくごく自然な感情です。怒ること自体はまったく問題ありません。怒ることと、怒らないことの区別ができていないこと、適切に怒れていないことが問題なだけです。
むやみやたらと怒らない努力をしないでください。怒りの感情を上手にコントロールできないうちに怒らない努力をすると、不要に怒りを溜め込んでしまい、良いことは何もありません。
私たちは怒りの感情についてこれまで教育を受けたことがありませんでした。
怒ることは良くない
怒ってはダメ
大人は怒ってはダメ
人前で怒ってはダメ
育児では怒ってはいけない、等々
これらはすべて躾です。私たちは躾という題目の下に、怒りについて間違った教育を受け続けています。躾は躾として尊重する部分もありますが、残念ながら怒りの科学、心理学的には間違っていることがほとんどだということが厳然たる事実です。
極端な例かもしれませんが、1+1は3です。答えは3だから3なんです、いいから信じなさいと教わっているようなものです。
怒ることがダメと強く教わった人は、怒った後で後悔したり、罪悪感を感じます。育児で怒ってしまい、罪悪感を感じた人は多いのではないでしょうか。
アメリカの怒りの感情に関する研究では、怒った後に罪悪感を感じた人は、それがストレスとなり、余計に怒りやすくなるという悪循環におちいってしまうことがわかっています。
間違った怒りの教育を変えたい。そして、不要に怒りの感情で悩む人、苦しむ人の手助けがしたい。正しい知識を知れば、自分を責めたり、誰かを攻めたりせず、もっともっと楽に毎日が過ごせます。
アンガーマネジメントができれば、自分が怒る、怒らないを自分で決められるようになります。多くの人は、自分がイライラするのは、誰かのせい、何かのせいだと信じています。それは間違っていますし、そう思うことは大きな不幸を背負うことです。
もし自分がイライラするのが、誰かのせい、何かのせいであるならば、あなたの感情は誰か、何かによって簡単にコントロールされているということです。言い換えれば、自分でこれは怒る、怒らないを決めていないということです。まわりによって怒る、怒らないを決めているということです。
アンガーマネジメントができれば、誰かに怒りをぶつけられても、誰かにぶつけかえす必要がないことがわかります。そうなれば、あなたのところで社会で連綿と続いている怒りの連鎖が断ち切られます。
アンガーマネジメントができる人が増えると、社会のところどころで、怒りの連鎖が断ち切られます。怒りに振り回される人が減るのと同時に、不条理に怒りをぶつけられる人も減ります。
怒りは決して不要な感情ではありませんが、不要な怒りはそこら中で不要な争いを生みます。不要な争いが生まれない社会を実現する方法の一つがアンガーマネジメントと私たちは信じています。
怒りに振り回されない自分になりましょう。その方法があることを伝えましょう。そして怒りが連鎖しない世の中を一緒につくっていきましょう。それができると信じて、私たちはアンガーマネジメントをしています。
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Posted at 2014/03/28 20:07:42 | |
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