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日本仕様の435iには革シートとシートヒーターが標準装備されていますが、
これは420iでもオプションとして選択可能と思われるので、
車の違いとして記述するのは適当でないかもしれません。

革シートは個人的にあまり好みではなく、
420iのファブリックのシートが懐かしいです。※写真は420i

最大の理由は冬場の冷たさです。朝一の革シートは冷たくて固くて、それを紛らわすためにシートヒーターが必須なんだ・・・と納得。

直6モデルでファブリックシートを選べた（しかもMTもあった）M235iを候補に入れていなかったのが悔やまれます。

納車当初、革がすべすべで尻が落ち着かなかった435iですが、これは次第に馴染んで落ち着いてきて、現状問題はありません。
ただ、これは420iもそうですが腰周りのサポートが弱く、激しめの旋回をするときにはやはり尻が落ち着きませんね。

420iから435iに乗り換えて、最も違いを感じるだろうと期待していたのが動力性能です。

スペックの違いは、下記のとおりです。
F32 420i(N20)　最高出力：184ps　最大トルク：27.5kg・m
F32 435i(N55)　最高出力：306ps　最大トルク：40.8kg・m

ですが正直、思ったほどではなく・・・。
定速走行時からの加速や、全開にしたときには明らかな違いを感じますし、全体的なトルクの厚さも感じます。
ですが、街乗りや、山を流す程度では、軽快でレスポンスがいいぶん420iのほうが「よく走る」印象を受けます。
420iと比べると、435iは戦車のようです。

420iと435iで最も違うのが音だと思います。

420iは車内ではほとんどエンジン音も排気音もせず、3000rpmを超えたところでようやく音が聞こえ始めますが、通常の乗り方でそんなに回すことはありません。
マフラーはREMUSに交換してしまいました。

435iはノーマルマフラーでも近所迷惑な音量があり、その点不満を感じませんでした。車内にいても、アイドリング時でさえエンジンの音が聞こえてきます。
何より直6の音には感動しました。アイドリング時に、車の横に立って聞いているとうっとりします。
やはり車は直６がいいし、バイクは直４がいいです。

一方、435iの横に立っていると、音だけでなく熱気が違います。420iよりもかなり熱いです。
エンジンが暖まったとき油温計をみると、435iは120度を指します。
420iは通常時は95度あたりで安定し、スポーツモードで走ると120度になります。
オイル交換周期の違いはそこにも理由があるのかな、と思ってしまいました。

420iから435iに乗り換えて、乗り心地の違いも大きいと感じました。

どちらもMSportですが、420iは18インチ、435iは19インチとなります。
その違いなのか、420iはしなやかで路面追従性が高く感じる一方、435iは固くてバタバタする印象を受けます。


420iの前にはトヨタ86(ZN6)の前期に乗っていましたが、それに近い感覚です。



435iも18インチは履けるのですが・・・。
MSportを選択したことによる最大のネガティブポイントだろうと思います。

420iから435iに乗り換えて明確な違いがあるのはやはり燃費ですが、
思ったほどは差が出ていません。

420iの累積平均燃費は10.5km/Lほどでした。
435iは、この半年リセットなしで9.0km/Lを指しています。

じつは納車当初は、一時7km/L代まで悪化していた時期がありました。
しかし、故障していたバルブトロニックサーボモーター交換を境に改善していき、
9.0km/Lまで来て伸びが止まったというところです。