ホイールナットについて悩んだりした事がありませんか?
若い頃散々ドリフトしていた時はよくボルトが折れたもんです。
その頃はトルクレンチなんか知らないし、何も考えず思いっきり締めていただけ。
歳を重ねて、ボルトとナットがどうして留っているのか?
ボルトの塑性域などウンチクが分かるようになったもんです。
で、ものも良くなってきたし折れるなんて事は殆ど有りませんが、
ドリフトの帰り道にホイールが外れて脱落なんて経験した事があるもんだから
未だにこのホイールボルトとナット、そして締め付けトルクには普通の人以上に
敏感です。
余談ですが、右ハンドルの車はFF・FR問わず、皆左後ろのナットが
一番緩みやすいという事をご存じでしたか??
誰から聞いたのか忘れましたが、それは北半球だから?左車線の勾配のせい?
何でか分かりませんが、確かに左後ろだけが緩くなるのは確かです。
トルクレンチでカチカチ締めても左後ろだけレンチが進みます。
とはいえ、サーキット走行は走行の度にチェックしますので問題はありませんが
街乗りの普通車の方が見ておいた方がいいですよ!
横道に逸れてしまいましたが、見た目を重視してジュラルミン(アルミ)の
アルマイトされたホイールナットをつけた事がある方は多いはず。
適切にトルクレンチで規定値に締まればもちろん問題はありませんが、
アルマイトは耐候製が弱いので色落ちして、度重なる付け外しできちゃなくなり、
サーキット走行で過度な熱が加わると、トルクレンチで締めるとフニャフニャに
なってネジ山がバカになります。
使えたもんじゃありません。
でも男はやっぱりいつでも見た目と能書きですから(笑)
あれやこれや試しているうちに行きついたのがこれです↓
協栄産業 Kics R40
数々のメーカーにOEM供給している専門メーカーで強度と品質は抜群。
強度が有りながら軽量でロックナット付き。
ところが、最近気付いてしまった事が2点あります。
1.ナット接触面の60°のテーパー角が合っていない。
2.電動インパクトを使うとブルブルするナットがある。
1は新品のホイールに新品のホイールナットを使用した時に気付きました。
当たり面の当たりが均一では無かったのです。それから角度を計るようになって
気付いたのが、どこも60°が出ていない!
何か理由があるのか?でもおかしい。それに綺麗に面接触していないので
気分が悪い。 とはいえ、使っているうちにアルミ側が潰れて形状が合うのですが。。。
2は最近気付きました。 ボルトにスレッドコンパウンドを塗り、トルク管理を大事に
している私♪ 愛用の電動インパクトで緩めたり締めたりしていると
いくつかのナットはブルブル震えて芯が出ていない。
精度不良だ。
そんなこんなのある日、とある方からジムカーナやS耐で使用されている
いいナットがあるよ♪と聞き、せっかくの18インチ化に備えて新品のその
ナットを取り寄せてもらいました。
メーカー名も書いておらず、凄い綺麗な造り。
素材はクロモリ鋼でパーカー黒染め仕上げ。
ネジ山も最後まで切ってあって60°テーパー角もパーフェクト!!
しかも接触面が深い。

こういうレースの現場で使われているのを探していました。
って、こういうのは普通のお店には置いていないんですよね~
クロモリ削り出しで手間もかかるし、ここまで高品質のものは極限の世界
以外では不要なので普通に売っている訳がない。
製作元に聞いてみるとこのような返答が返ってきました。
”このナットを製作するにあたって、実に10メーカー程のナットを取り寄せて
測定・検証しました。 その内8社は60度テーパーの商品なのに60度ではなく、
±2.5度程の狂いが有りました。
案の定新品のホイールに当てて、締め付けてみると、接触面が少ないのです。
なので、塗装膜の影響も考えて、きっちりとした数値になる様に、あえてパーカー
黒染めにしております。”
少し長いかな?と思いましたが、昨日の18インチ装着の際に使用してみたら理由がわかりました。
レイズホイールの深さにぴったり。 考えているもんですねー。
そして電動インパクトで回すと気持ちよくスルスルと回ります。質実剛健・精度抜群!
これはサーキット使用には絶対いい!! 気に入りました。
長く使えそうです。
聞くところによるとレース関係者のみで取り扱われている品との事でやっぱり一般には
出回っていない拘り品との事でした。
という事は? もしかするとずっと私が探しているスーパー耐久用ハブボルト
(黒染めで先端が尖ったやつ)もあるのではと聞くとやはり有りました。
うっく。。 もっと早くそれがわかっていれば・・・
既に市販のロングボルトを苦労して圧入ちゃっているし。。。
頼めばそれも分けてくださるとの事だったので、今度ハブベア交換の時に頼もうっと!
S耐ハブボルト及びハブASSYは
こちらもお勧めです♪
ただ、当たり前ですがひとつ問題点があります。それはロックナットが無いということです。
レースユースだから有る訳が無い!(爆
この点さえ承知すればお勧めかと。
レースユースなので必要に応じて製作しているのでたっぷり在庫があるわけでは
無いらしいのですが、使ってみたいという拘りの方がいらっしゃいましたら
こちらに直接連絡してみてください。
こちらは表はエアロショップですが、裏はジムカーナのショップなんです。。
店頭やネットには決して置いておりませんので、問い合わせの際は”黒染めパーカーナット!”と
お問い合わせください。 価格は20本で¥14,000でした!