Let'sさんからのご要望により、タペット調整の方法を書きます。
自分の車で最後にやったのが3年程前なので思い出すのに大変(笑)
ここで大暴露。 実は私、整備要領書を未だに持っていないんです(爆)
こんだけ長く乗っていて、エンジンの内部こそ開けていませんが、それ以外で
外した事の無い部品は無い程、バラしては組んでいるんですが、ほとんど
カンでやってます(笑)
もちろん、重要な部位には全てトルクレンチを当てていますし、電気的に困る事や、
今回のようなクリアランスの値や方法などは、都度友人に見せてもらっては携帯で
写メを取って保存している始末なんです。
いい加減買えよ!と言われて幾久しく、でも大体の情報が揃っているので
なんか機会を失ってしまった次第です(笑)
さて、話を戻して
”一人でタペット調整”の方法です。
86の時は専用工具でリフターを下げ、シムを外して長時間磨いたもんです。
シルビア等のインナーリフターの場合はカムを外さなければならないのでチョー大変。
ところが、S2000はネジで高さを変更するだけなのでチョー簡単!
みんな、絶対自分でできますよん♪
まずは大まかな手順を書くと、
1.ヘッドカバーを外す
2.各気筒の圧縮上死点を出す
3.シックネスゲージを刺し込んで適正の隙間に調整する
4.ヘッドカバーを戻す
たったこれだけ。
事前に用意しておく純正部品はヘッカバーガスケットとボルトのパッキン。
必要な工具は一般工具とシックネスゲージです。
以上です!
さて、古い資料を掘り起こしたので具体的に記載しましょう。
※画像汚くてスンマセン。こんな感じで写メ保存なんです(笑)
1.ヘッドカバーを外す
これは特に問題ありませんよね。
作業は(油温10℃~40℃)で行います。
エンジンオイルを抜く必要はありません。漏れもしませんので。
2.各気筒の圧縮上死点の出し方
調整は常温(油温10-40℃)で行う。
調整は各気筒の圧縮上死点(IN・EX共ロッカアームがリフトされていない)位置で行う事。
3.各気筒ごと2にある通り上死点を出してシックネスゲージを用いて隙間を測定し
アジャストスクリューで適正な隙間になるように調整する。

※クランクプーリーをレンチで回して上死点を出す
※1番のEX側にシックネスが刺してあるのがわかるでしょうか?
※ここでのポイントとして
・冷間でやる事
・シックネスゲージは専用の厚み(1枚)で測定するのが望ましい。 2枚重ねる場合は
厚みを可能な限り一定に保つようにする事。
差し込む時に斜めに入れると隙間の抵抗が分かりづらいので、シックネスを曲げて
隙間の”面”と水平に抜き差しができるようにする事
・とにかく、抜き差しの抵抗を指で感じ取り、一定にするのが大事!
隙間の規定標準値は下記の通りですが、
私の場合は、昔からのクセというか定説通り少しでもカム山でバルブを下に押し下げて
ほしいので
IN 0.21mm
EX 0.25mm
ジャストで調整します。
4.ヘッドカバーを戻す
ヘッドガスケットとヘッドカバーボルトのパッキンを新品に交換して
ヘッドカバーを戻し、規定のトルクで締め付けます。
※ここでケチるとオイルが滲んできますので必ず交換しましょう。
それほど時間もかかりませんし、大して難しくないと思います。
5万キロを過ぎたら是非一度やってみましょう!!
がさついているエンジン音が綺麗になりますよん♪
プライベーターの皆さま、ご参考下さい。
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AP1工房 | クルマ
Posted at
2010/05/21 08:32:25