始めに言っておきますと、正直、
かなり至難です。(コツが要ります)
コツだけでなく、どうしても必要な工具が発生します。
でも、考えてみればどうやらハブベアリングの交換工賃はリアだけで2~3万との事。
部品代はハブベアリング1個で\4,400。2個で\8,800。
と言う事は、部品代入れて3~4万??
すみません。いつも言うように全て自分でやっているので分かりません。
誰かプロにお願いすると総額いくらなのか教えて下さい(リアだけで)
でもマジメに言うと、この作業はプロに頼んだ方が良い部類ですね。
一度やればコツがわかるといか次からは楽勝なんですが、かなりムズイのは確かです。
かなり臨機応変な対応というか柔軟な対応が求められます(笑)
私も以前行った際にネットでググりまくっても完全な方法が見つからなかったというか、
どこにも公開されていないので困りつつも敢行した覚えがあります。
つまり、
みんな肝心な部分を書いていないんだよな~
えぇい!!
ならばおいらが公開しちゃえ!ってな訳で、興味のある方はお付き合いくださいな。
この作業を行う上での
難所は3箇所あります。
フロントもリアもそうですが、この作業で最大の難点はハブASSYのスピンドルに残った
ベアリングレースを外す部分です。
これは本当にコツがいるし、根性も要ります。
なので、プロによってもこれを外せない、もしくは面倒くさいのでハブASSYの交換からしかやらない
ところが多いそうです。 プロがこんなのも出来ないなんて情けないね~。
ASSY交換だったら簡単簡単♪ でもたかだかベアリング交換で総額いくらかかんの!?(@_@;)
とまぁ~前段はこのぐらいにして作業方法に行ってみましょう♪
期待してもらっているところに恐縮なんですが、掘り起こしてもその作業の時の画像が
ほとんど無い事が発覚。 なんとか分かるように努力しましたのでご勘弁を。
言葉で上手く説明したいと思います。
どうしても作業に絶対必要な工具は以下の通り。
油圧プレス(2tの安物でOK!)
サンダー
電動インパクトもしくはエアーインパクト
36mmのソケット
タイロッドエンドプーラー
タガネ
万力やプーラーで出来る部分もありますが、最終的にこの作業には油圧プレスが
必要なので、何とか無理やり万力やプーラーで外す方法は今回紹介するのをやめときます。
まずは、ご存じ、ローター中央のドラシャのスピンドルナットを外すところから難しいです。
ナットのカシメを解除して、スピンドルハンドル等で回してもこれがとんでもなく固い!
いくら指定では245N・mで締まっているとは言え、途方も無い熱がかかってしまったせいか、
尋常じゃない程固くなっているのがほとんどです。
いくら力をかけても工具が壊れるだけです。
なのでこの場合はインパクトしかありません。
私がお勧めなのは、スナップオンの電動インパクト CTJ3850です。(今や旧型)
現行のCTJ4850は値段も高いし、パワーが有り過ぎてボルトをネジ切るし、
本体も大きいし、重いしで、やっぱり一つ前のCTJ3850が最高です!
こいつはホイールナットを外すのによく見かけると思いますが、18Vのパワーは抜群です。
これまで、車体の外れないあらゆる部分(ミッションOHの時も)において、
こいつで外せなかったものは有りません。
もちろん、車高調のトップのナットもを外す時もとっても楽です。
で、皆が苦労するこのスピンドルナットもこれだと一瞬で簡単に外せます♪
その後は、タイロッドエンドプーラーを用いて各部を切り離し、

キャリパーやローター、その他を全て外します。
この当たりの説明は不要ですよね。
さて、ナックル単体になったところで、次の難所はナックルからのハブASSYの取り外しです。
私がやった時の合わせ技というか、無理やり?(笑)
要は力のかかり具合の見極めというか知恵の輪です(爆)

プレスにセットしてもどうしても受けが保てないというか保持出来ないんです。
ハブASSYがどうしても邪魔するんです。
なので上図にあるように黒い鉄板を唯一の受けとなる部分に横から当てます。
ちなみにそれはバックプレートを固定していたネジ(3箇所)の部分です。
現物を見れば分かりますが、絶対にここしか場所はありません。
まぁ、私がショップならばキャリパーを留めるボルト穴などを利用した治具などを
作りますが、治具を利用しない無理やり技と思って下さいな。
ちなみにミッションOHに使用した大きな3本爪プーラーでこれを外す事も
出来なくはないですが、かなり力もいるし、ナックルを傷つけやすいので
やはりプレスを使用した方がいいかと。
固定できればあとは中央をプレスで押すだけ。 さすればハブASSYが抜け出ます。
ハブASSYを抜いた後は、もう邪魔なものは無いのでナックルから大きなハブベアリングを
プレスで押しだすだけです。

※これは最後に入れる新品ですから!(ご参考)
そして、いよいよ
最大の難所、ナックルスピンドルからのベアリングレース外しです。
これが至難だからハブASSY交換しかやらないという所が多いんですね。
でも、一方でお気づきかもしれませんが、ロングハブボルトを打ち換えるには
ここまでの手順を踏まないとエスは出来ないんです。
ならば、ロングボルト化していない場合はここでやるのが最大のメリットですよ!
さて、では取り外したハブASSYを見てみましょう。

良く見ると、スピンドルについているレースには段差が一切ないんです。
という事は何を使用しても引っかける事が出来ないので要は外せないんです。
(かなりの力で圧入されてるし・・・)
もし、このレースが圧入されているスピンドルが傷付いていたらハブASSYは交換となります。
そこで考えます。。。 ハブ側のレースとのきわを削って引っかける段差を
作りだすか?レースを削り落とすか?
やっぱり高速回転するハブASSYを削ったり傷つけたりはしたくありませんよね!?
という事はここでサンダーの登場です。 気合で削るしかありません(笑)
サンダーの歯はなるべく使いこんだ直径の小さい状態がベターです。

(これは脚回りをフルピロ化した時の画像ですが、要は同じような光景なので
載せました。こんな感じで慎重に削ります)

これが削って外したレースです。
このように、スピンドルまで削らないように慎重に少しづつ削り、最後はタガネで叩いて
割ります。 もし割れなければ円周上でもう2箇所程削ると、熱膨張で外れやすくなります。
もし削り過ぎて、わずかにスピンドルを傷つけたとしても・・・ その後のベアリングの
圧入で同じ部分にレースが被さるので大丈夫かな!?(笑)
レースを取り外せたら後は簡単♪
逆の手順でベアリング(向き注意!)を圧入して組みつけるだけです。
ここまでやって、部品代は¥9,460です。
90305-SD4-003 ナット、スピンドル \330X2
44300-S47-008 ベアリングASSY.,ハブ(NTN) \4,400X2
もっとも、上記の工具代は別ですが。
尚、フロントも同じ要領です。 ドラシャが無い分、難所は2点なのでリアよりやりやすいです。
参考になlったでしょうか?
※整備手帳にも記載しましたので
こちらもご参考ください。
と言うより諦めてプロに出す気になっちゃったかな?
その場合、
アミスに駆け込め!
私のブログを見て来たと言えば安くなるかも!?(爆)