これまた知っている人には当たり前、知らない人にどうぞネタです。
こと最初期型に関しては、もはや11年を経過したご老体ばかりなので
最近アイドリング不調や様々な不調を聞きます。
不肖も昨年に様々な部品交換やメンテを実施してサーキットシーズンに突入しましたが、
おかげ様で何のトラブルも無く来ております。
AP1の方は特に点検や交換したいのが重要なセンサーや点火系ではありますが、
ここはやはり王道に乗っ取って燃料系のチェックをお勧め致します。
燃料系のチェック群
・インジェクター
・燃圧レギュレーター
・パルセーションダンパー
・燃料ライン
・燃料ポンプ
・燃料フィルター
一気にまとめて書くのは大変なので、
本日は燃料ポンプ回りを中心に書きたいと思います。
始めに燃料フィルターですが、通常は86などで思い起こすと燃料ラインの途中に挟まっていて、
エンジンルームにある円筒の金属のフィルターを想像してしまいますが、何と!
S2000には無いんです!!
パーツリストや配管を見てもどこにも無い!!!
で、
アミスに聞くと、
”そんなん、ありまへんよ! 燃料ポンプの薄いフィルターだけですがな!”
との事でした。
ふ~ん・・・・(-。-)y-゜゜゜
ってな訳でまずは燃料ポンプの取り外しです。
なるべくガソリンがタンクに無い状態で作業してください。(満タンなんてもってのほか)
1.作業を始める前に燃料ポンプのヒューズを外してガソリンキャップを外しておきます。
ガソリンタンク内の内圧を抜いておかないと怖いですからね!
2.トランク左側の内装を避けます(外した方が楽)
3.まずは一番上にあるプラスのビス3本でカバーを外す。
(あっ!アンダーコートやスポンジ撤去がバレちゃった(笑))
4.外したトップカバーの下にほんちゃんのカバーが見えます。
これが確か、8mmのビス8本で留っているので外します。
5.何だか忘れちゃったけど、10mmのナットで何かが留っていて邪魔なのでナットを取って
その本体を避けておきます。
6.燃料配管2本(INとOUT)が白いワンタッチコネクターでとまっているので配管を外す
(ウエスを当ててね♪)
安い部品なので燃料漏れ予防の為、このコネクター2個の交換を推奨。(17711-S84-004)
7.あとはカプラーを外せば燃ポンユニットを引き上げるだけ!
超簡単でしょ♪ シルビアのようにトップカバーのゴムリングガスケットがフニャフニャになって
戻す時大変!なんて事は無いので脱着は凄く簡単です。(当然ガスケットは不要)
燃ポンユニットをタンクから引きぬく時は回転させて燃料フロートのアームが引っかかったり
折れないように引きあげます。
で、引き抜いた本体がこちら♪

※AP2は形状などが違います。
これで下にある燃料ポンプのフィルターを見てみると・・・
ガーン(@_@;) 凄く汚れが溜まっている~
交換はめちゃ簡単。 Cクリップを外して交換してまた留めるだけ。
あっけなく終わってしまいますが、本当にこんなんでろ過出来ているんかいな??
と物を見ると不安に駆られます。。。
さて、そこで私の車は10年車。 嫌な予感がしたので燃料タンクの中を覗いて見ました。
覗くにはその上のトレーを外します。(これはちょっと面倒)
室内より真上から覗き込んでみたらやっぱり!謎のゴミが色々入っていました。
絶対、これまでのガススタでの給油の際に入っていたんだな(怒)!!!
(もうセルフで自分でしか入れないからヨシとします(笑))
これらの写真を撮るのを完全に忘れておりました。ごめんなさい。
(本当に残念)
中がどうなっているかと言うと、面白い事にバスタブのような長方形のすり鉢状の”桶”に
なっています。 桶の壁の高さは記憶で4cmぐらいだったかな??
で、燃料ポンプユニットはこの桶の中に置かれる仕組みとなっています。
これは本当にかしこい作りですね~
つまり、燃料が偏ってもこの桶の中で若干キープされて吸い上げられる仕組みになっています。
と言う事は?? 弄り慣れている人なら気付くチューニング技が2点出来ます。
この裏技を知りたい人はメツセージを下さい(笑)
とにもかくにも、謎のゴミ達が桶の中に溜まっていたので何とかしてすくいあげて綺麗にしました
(やっぱり開けて良かった~!!(^O^)/)
さらに!私はこの時に、事前に手配して購入していた強化燃料ポンプを合わせて交換しました。

ウフ♪ 何とオレンジボール製強化燃料ポンプです。(新品フィルター入り♪)
S2000純正では無いので大きさが若干違います。
ちょっと鼻血が出る程の値段でしたが、思い切って純正より元気な奴に交換しちゃいました。
(ミンミン鳴っています(笑))
エンジンノーマルなのに補機類にどこまでもお金をかける私(笑)
別名:皆が金をかけないところにATSは金をかけるチューン♪です(爆)
と言っても、実は燃圧レギュレター調整で燃圧アップさせてトルクを上げる事も出来ますし、
ゆくゆくは2.4L?のフルチューンを見据えての先行投資だったりします(イェイ!)
(NOSにもターボにも対応!?(死))
さらに、秘密のコレタンもこの時同時に装着しました。(お見せ出来なくてスミマセン。。)
これで燃料系は万全です!!
作業が終わり、全てを戻した後にもう一度考えてみました。(燃料の通る道を)
■ガソリンタンクで白いフィルターを通して燃料ポンプで吸い上げられる。
↓
■助手席側を通る金属の燃料ラインを通ってフューエルデリバリーパイプまで行く。
↓
■デリバリーパイプの中でレギュレターで燃圧が落とされてインジェクターに行く。
(過剰分はリターンパイプで燃料タンクに戻る)
ん!?? つまり本当にろ過効率の高いフィルターなど無く、まっすぐ
インジェクターに行って噴霧されている訳ですね。
とすると、燃ポンのフィルターを通過してしまったゴミはインジェクターでせき止められているはず。
というか、インジェクターが詰まってる???
そんな訳で早速エンジンルームに回り、デリバリーパイプの固定ボルトを外して本体を緩め、
インジェクターを外して見ました。(これも超簡単作業です!)
やっぱり・・・・ 見て良かった!
(これも画像が無いんです。。。スミマセン<(_ _)>)
デリバリーパイプからインジェクターに刺さっているインジェクター側。
つまりインジェクターの上の穴を覗いて見ると、そこが茶漉しのような金属フィルターに
なっているんです。(逆茶こし)
そこにコロコロ、ゴミというか、カスみたいなものが溜まっていましたよ~
逆さにしてトントンして出した後、キャブクリ等で洗浄してとても綺麗になりましたが、
何か心が引っかかったままです。(嫌な予感)
結局、せっかくここまで外したので必殺ASNUをかける為に出しちゃいました!
(新品インジェクターを買う気は無い(笑))
後日、ASNUの噴霧量テスト結果を見たらやはりバラバラでした。
(私の場合は3番が一番少ない)
で、当然4本がピッタリになるまで調整というか、専用液で洗浄してもらって
ほぼぴったり揃って帰ってきました。
組み付けの際はケチらずにインジェクターダンパーやゴムリングなどは全部
新品にして組み付けます。
ここで、1本でも偏って押しこむとOリングが噛みこんで、キーを回すとガソリンが
吹きだしますのでご注意を!!
(私は吹きだしました(爆)(泣))
メンテ前
メンテ後

※燃圧測定中の写真なので工具の配管です(笑)
デリバリーパイプが変わっているのがわかるかな?
全部が終わったら分かりやすくアイドリングから高回転までスムーズになりました♪
何よりも、10年目の燃料系オーバーホールとなった訳ですが、距離が少なくても
やっぱり10年車はきっちりメンテしないとダメですね。
ただ、誤解してもらいたくないのは、これをやったから必ずしもアリドリング不調が
直るとは限りません。 当たり前ですが例えばRACVの汚れやその他の電気的要因
(イグニッションコイルやセンサー類)など様々な理由がまだまだ考えられます。
もし、アイドリング不調だった場合のあくまで消去法でしか有りません。
地道にチェックしてメンテしないと今後色々な不具合が発生しますので
皆さんも愛車をしっかりメンテされてくださいね。
さぁ~ これを見た初期型(AP1)の皆さんは間違いなくすぐディーラーに行って
部品を発注し、慌てだして燃料タンクやインジェクターを開ける事でしょう(笑)
頑張って下さいね~
でも燃料系なのでくれぐれも注意して作業してください。
やっぱり燃料なだけに自信の無い方はお通いのショップさんにお願いする事を勧めます。
関西の方はアミスに走れ!(笑)
それと路上での炎天下の作業も止めてくださいね。
(ちなみに私は危険物取扱主任者乙4です(笑))
次回未定ですが、メンテ後の写真にあるように、燃圧レギュレターの装着やその設定方法、
燃圧アップによるトルクチューン、パルセーションダンパー(重要)、そして丸秘な
デリバリーパイプチューンなどなど
を書こうかと思っています。
コメントが少なかったら連載中止となります(爆)