
何せ、初めてA/F計なるものを装着したのが数カ月前。
表示してくれる値も動きも未知なるものだったので
始めは訳が分かりませんでしたが、今では見てて
一番面白いというか、燃焼室で何が起こっているのか?
という想像が常に止みません。
大事な理屈を始めに説明すると、A/Fと言うのは周知の通りでして空燃比です。
我々と言うか、一般では12.0~14.7などの数値が馴染みやすいかと思うのですが、
プロと言うか、海外では主にこの値をLamda(ラムダ)と言う表現と値で使用しており、
従って海外製のソフトや機器はラムダが主体です。
ラムダの値は0.7~1.0などの値となります。
つまりお互い換算すればいいだけで、内容は全く同じ事を指しており、日本で言うAFメーターと
言うのは海外ではラムダメーターと言うのが一般的です。
始めはこれすら分からず、何が違うんだ?と頭を悩ませたりしておりました(笑)
知っている人にはとっても当たり前な事でも私のような初心者がこんな未知と遭遇すると、
言葉で躓いたりいつまでも理解できぬまま聞けなくなってしまうので知らない人達にATSは
こんな事で悩んでいたとお話したく書きました(笑)
そんな訳でラムダ0.7~32.0 = A/F 10.3~47.0 らしいです(笑)
理論空燃比 14.7=ラムダ値で1です。
パワー空燃費 12.5=ラムダ値で0.85です。
なので、よくチューニング車両にコクピットにこの詳細は換算値がメモで貼ってあったりします(笑)
さて、私はやはり体に馴染みやすいA/F値で考えますし、アルティメイトはどちらでも表示
できますがA/F値で表示させています。
ラムダ値でやった方がプロっぽいかな?と思ったりして(笑)
で、この理論空燃比とパワー空燃比はもうご存知ですよね!?
理論空燃比は言葉通り理論上の完全燃焼、つまり希薄燃焼。
昨今のエコ車両はとにかくこの値を狙って省燃費化を目指しており、我々パワー主義は
12.5近辺のもっともパワーとトルクの出る燃焼状態にしたい訳です。
アルティメイト等のシステムでデータを書き変えてこの値を常にアクセルを踏んでいる時は
12.5に表示されるようにすればいい訳です。
な~んて、簡単そうに書いておりますが、これがムズイ! なぜならエンジンは同じ瞬間と言う
のは殆どなく、常に動いているものだからです。
この話と言うか理屈に関しては取りとめも無く長くなってしまうのでおいおい書かせて頂きますが、
今日はパワーを追求するだけでなく、燃費を稼ぐ事をプチっと書きたいと思います。
なぜこんな事を突然思いついたのか?と言うと、この間、久しぶりに長距離巡航で出かけた時に
延々と100Km定速で移動中に試しに走りながらPCを繋いでアルティメイトでロギングしながら
エンジンがどこを読んでいるのかを見ながら走行していました。
100Km定速で6速3,500回転。(4.4ファイナル) 路面の起伏や勾配で多少アクセルを
踏んだり戻したりしながらも指し示すのは常時3,500回転ながら、アクセル開度は
6%、10%、たまに15%。
その時にA/F値は12.5ジャスト。
う~ん♪ 12.5で完璧~なんて浸っていたのですが、そのまま走っているとふと疑問が
湧いてきました。
こんな低回転・低開度の領域でパワー空燃比? エンジンへの負荷は低く、逆に風が当たって
クーリングには最適なのでもっと希薄燃焼に攻めて燃費を良くできるのでは?
と考えてしまいました。
そこでそこから黒兄貴に電話(笑) 14.8~15.0まで攻めていいよとのお達しが!
ここで誤解をしてもいけません。これはあくまで兄貴の経験値から言った値であり、他の車や
違うエンジンでは一概では有りませんので下手にマネしないように!
希薄燃焼に近づけると言う事は燃料を少なくする。つまり完全燃焼に近づけるとより燃焼温度が
上がり、ヘタをしたらピストンが簡単に溶けてしまいます。触媒も傷めます。
そのような訳でこれを俗に言う排気温度計で監視しなければならないのです。
NAの排気温度の目安はポート直後で900℃、エキマニ集合部で800℃
まだ排気温度計を装着していないので自分で冒険は出来ませんが、エコ車両では今や
常時14.7は当たりまえ。
エコランレースでは17や18まで逝くとも!?(笑)
その点からいくと兄貴の経験と6%のエンジン個体差を考慮しても15台までなら楽勝と言うか
問題無いと聞き、早速ポチポチっとな!
急激に燃焼室温度が上がれば一番早く反応するのは水温なので、水温上昇も合わせて
見ながらやってみます。
まずはアルティメイトのI/J補正MAPにおける3,500回転という縦列のアクセル開度
6%、10%、15%の3箇所、だけ燃料を減量させてA/F値と水温をチェックしながら同じ走行を
繰り返します。 リアルテイムオンライン通信で変更します。
スタート
燃料 ”0” ⇒ A/F12.5 (元のセッティングのまま)
燃料 ”-10%” ⇒ A/F13.3 (1上昇!)
燃料 ”-20%” ⇒ A/F16.0 (慌てました(笑))
燃料 ”-15%” ⇒ A/F14.9 (いい感じ♪)
※ここでの%とはけっしてメインECUのインジェクター噴射量であらず。あくまでアルティメイトに
入力する値なので実際の減量率とは異なります。要は目安です。
※この画像の燃料マップはサブマップです。もう1面を増量方向で使用しておりますので
勘違いなさらずに。
そんな訳で最終的に”-15%”でちょうど狙った15近辺となりました。
やってみた感想としては、あくまで3セルでの変更でしかないので、少しでも回転や開度が
変わるとすぐに元の燃調に戻る。
この3セルの領域で走っても定速状態なので体感変化は感じれない。遅くもなんとも無い。
水温上昇もさほど変化は無し。水温は78一定のままだった。
当然、変更した3セルの前後左右近辺も兼ね合ってくるのでA/F値は上昇。
この後、150Km程走行してのインプレですが、当然何の問題も無く、プラグを開けて見ても
問題無し。むしろ綺麗なもんです。
でも想定通り、
驚きの燃費の良さです。
具体的には満タン法を行っていないので何とも言えませんがこれまでの減り方というか、
デジパネの燃料計のバーが一向に減らない!相当燃費改善している模様。
以前のデータで同様に定速走行で大阪に行った時の消費量データがあるので、
今度大阪に自走で行く機会が出来たらエコランチャレンジをやってみようと思います。
1L/16Kmとか狙えるんじゃないかな?前後255タイヤで(笑)
その時まで排気温度計をセットしてもっと希薄燃焼を狙って見ようとも思っています。
事後談となりますが、先日このデータで筑波のファミリー走行に行った時にも驚愕の燃費結果が!
一年間を通してこれまで何度筑波に通った事か? 同じ走法で繰り返してきただけに道中の
往復の燃料使用量とコース内での燃料消費量は知り尽くしていたのですが、この時は
自宅に到着してもたっぷり燃料が残っているのです。
パワーも上がって燃費も上がる。まさに現車合わせは良い事ずくめです。
この1年でどれだけのガソリンを捨ててきたんだか(泣)
それもこれも全てアルティメイトのおかげです。
使い方が分かった今では常時PC携行で手放せません。マジでヤバ最高(^O^)/
こう言うのは変かもしれないけど、余裕マージンを残していたり、内容を見れない吊るしの
ECUに15万使うんだったら車種別ハーネスを入れても7万程度のアルティメイトの方が
色々な意味で楽しめるし最高だと思うんだけどな~。
今ではアミスでのデータを含めてサーキット版や低燃費版や攻めたデータなど
色々持っているのでセッティングに悩んでいる方がいれば相談に乗りますよ!
ってまだ偉そうな事を言えるほど経験を積んでいないので、本当に悩んでいる人は是非、
アミスにご相談してみて下さい
もう一度言っておきますが、アルティメイトはサブコンです。
全ての純正制御を解き放って自在にデータを作れるフルコンも魅力ですが、ノーマルエンジンには
費用対効果的に高すぎると思います。
裏を返すと純正の”守る”為の制御や”楽”に走る為のアイドリングやフィードバックが無いので
リスクも伴います。それで30万以上!??
逆に純正の”守る”や”楽”と言う部分での純正ECU制御に対して、フィードバック領域以外の
5,000rpm以上等でデータを作成したり、あらゆる付加機能もあって楽しめるし、
データ監視出来るのが7万って凄くない!??
まだ内緒にしていますが、実はアルティメイトには様々な機能があって驚きのワザが!
グフフ~(^u^)
って、単に私はアルティメイト仲間が欲しいだけなのでお勧めしてしまいました(笑)
でも、この楽しさと面白さを誰かと分かち合いたいな~・・・