
少し前ですが、インマニスッキリ作戦♪
インマニ軽量化!とうたって書いた
ウォーターラインのバイパス化について
多くのお問い合わせを頂いたので
具体的なやり方や考えをここに書きます。
本当は昨日UPしたかったんですが、
画像作成が大変で・・・(汗)
これは本当に簡単ですので誰でもすぐに出来ますよ!!
用意すべきは内径6φのホースと栓(プラグ)を数個。これだけです!
考えとしては前回書いた通り、このバイパス化の主眼は
吸気温度低減にあります。
まずは現状の水路や流れを先に理解する必要がありますので画像をご覧下さい。
理解を早める為にAP2で簡単に説明致します。
AP2ウォーターライン

画像にある通り、水の流れはヘッドの中から出てきたAから始まり、
スロットルを通過してウォーターポンプの有るBに戻ります。
このAからBへの水の流れなんですが、
もしかしたら流れは間逆でBからAに向かって
行っているのかもしれません!?
これについては正直、確証が持てないんです。誰か教えて~!!
でも、透明ホースで目視してみたらキャビの泡がAからBに向かっていたのでこの方向と
仮定しました。
さて、何か一見複雑ですが、要は
A → スロットルボディー → B
だけなんです。
つまりまさにスロットルを温めているだけなんですね~
なので、この経路され分かればバイパス化する方法がいくつかある事が分かります。
AP2の場合
① 超簡易版(いつでもすぐに戻せるのがメリット)
A と G を繋ぐ。
DからEのパイプは不要になり、内径6φの栓(プラグ)を2個用意してEとFに栓をする。
別途ホースを用意してAからGに繋ぎなおす。
② 直接バイパス版(見た目がスッキリするが施工も戻すのもちと、面倒。。)
A と B を繋ぐ。
AからBまでの全ての部品を取り去れます。
ゆえに別途ホースを用意してAからBまでを直接繋ぐ。
③ 経路カット版(ATSがこの方法:超スッキリパターン)
A と B に栓をする。
①の場合は外した純正のパイプを持っておけばその場で戻す事ができる程簡単です。
まずはちょっと試してみたいな~と言う方は①パターンですね。
ちなみにウォーターラインのどこかを外すとクーラントがジャバジャバ出てくるから嫌だな~と
お思いの方がいるかもしれませんが、大丈夫です!
それはこれらのラインは高い位置にあるラインなのでどこを外してもそのラインの中のわずかな
水しか出てきません。
なので小さい布で軽く吸わせる程度なので何の心配もありません。
但し、Bの部分は高さが低いので多くの水が出てくるので要注意です。
注意点はこのぐらいです。
②を行う時に問題となるのはBに繋がっていた元のパイプを外して、別のホースを刺す苦労です。
このやり方はホースの取り回しも含めて後で書きます。
③は②同様、Bに刺さっている元のホースを抜いて栓をするだけです。②よりも簡単かな?
はい、実は私は当初
②のパターンを実施してしばらく街乗りをしてました。

当然、何の問題もありません。 むしろ街乗りからして吸気温の降下を早く感じられました。
で、しばらく頭を整理して上図のように自分でもまとめていたら、
”そもそも、スロットルを温めるだけの為にわざわざ配管を回していたんだとすると、
元々不要なんじゃん!!(~_~メ)” と気付きました。
で、せっかく回したホースを再度撤去してAとBに栓をしました。

走っても当然問題ないのですが、高負荷のサーキットを走る前にさすがにちょっと心配になった私は
オレボの中島氏に電話して尋ねると、”うちは昔からみんな栓をして撤去していいるよ!”
とあっさり(笑)
うっく。。。(>_<) さすがとしか言いようがありません。オレボ軍団恐るべし(爆)
ラジエーターからエンジンを循環している本流の流れは
シリンダー横のウォーターポンプ部からシリンダー内に入り、シリンダーヘッドまで
流れながらエンジン後方に向かい、エンジン後方下からまた出て来てラジエーター
アッパーホースに向かいます。
この本流の中で、エキマニ側から純正オイルクーラーを通ってウォーターポンプに戻ってくる
流れと、このスロットルやRACVを通ってくる細い流れの2本が有る訳ですね。
で、結果的にこの純正オイルクーラーを撤去し、スロットルとRACVのラインまで撤去した
私の車両は”本流”の流れのみとなった事で余計な流れが無くなり、キャビテーションも
減少したでしょうし、ウォーターポンプへの駆動抵抗も減って流れはスムーズになったの
ではないかと(想像)。
これにより、水路と油路は独立して冷やされ、全体的な温度低減が図れたとも考えられます。
それではこのうんちくを理解したところで
AP1の水路の流れを見て見ましょう。
AP1ウォーターライン

一見ゴチャゴチャしていますが、AP2で理解をした今、皆さん分かりますよね!?
AP2にRACVの流れ(経路)が追加されているだけなのです。
もはや具体的な経路の説明は要らないと思います。
例えばスロットルのウォーターラインは生かして、RACVへの水路だけ止めるのも簡単です。
上述を正しく理解すれば何とでもできる訳です。
結果的にAP1の私は何もかもを外してAとBを栓で塞いだ訳です。
後はこの色々な経路をバイパスさせるなり、カットするなりは皆さんの自由です。
不安な方はすぐ戻せるように配管は残して栓だけするもよし。
AとBをホースでつないで純正の経路を尊重するもよし。
AもBも栓をして、完全に経路カットするもよしです。
ではここで、余計なアドバイスかもしれませんが、
注意点を書きます。
1.ホースの外し方。
ホース全般に関して言える事ですが、クランプを取った後にホースを
引っ張ってはいけません。
必ず
真横に回転させてゴムの密着を解いてから抜いて下さい。
整備の基本です。
2.栓をしても必ずクランプを使用する事。
水路には圧力がかかっています。栓だけでは抜けたり漏れたりする可能性
があります。どうしても良いクランプが無い場合はしょうがなくタイラップでも
良いので必ず縛って下さい。
さて、では実際に作業を行う為に先にAのホースを抜いて栓をしておいて下さい。
(上流を先に留める)
そしてBのホースを外す訳ですが、、、結構苦労します。
AP1はRACVやエアポンプの配管など色々あるのでAP2より大変です(汗)

※インマニ上から見ると真ん中、つまり2
番と3番気筒の間から覗けます(見ずらい・・)
とにかくここは狭い!!(涙)
ここは手先の器用さも必要だったり、ちょうどいいサイズのラジペンが無いと泣きます。
私の場合、最初は下にも潜って下から外そうとしましたが、エライ大変な思いをして
その場にいた4どあさんに助けてもらいながら何とか外しました。
でも、その後のやり直しで思ったのはやっぱり急がば回れでバッテリーとインマニステーを外せば
エンジンルーム側から出来ます。
やっぱり整備は”急がば回れ”ですね!
一度純正のホースが外れれば次からは楽になります(笑)
そんなこんなで長めのホースをBに刺したらホースが曲がらないように取りまわすだけです。

色々な取りまわし方が考えられますが、私は一旦上でお見せした画像のようにAに刺しました。
Bの部分が大変なので嫌だという方はHのホースにストレートパイプでも刺してホースを繋ぎ、
AP2の純正のようにスロットルの上にホースを回せば簡単にバイパス化できます。
※私はどうしても見た目をスッキリさせたかったのでこれは最初からボツ(笑)
さぁ、これで理屈も完璧。手先の器用な方なら誰でも出来るはずです。
これから暑くなりますので興味のある方はトライしてみて下さい。
気になる方は10月頃に配管を戻せばいいんですし(笑)
長期連載となってしまったインマニ周りのネタはこれで完全完結です。
書いてしまった手前、中途半端は嫌なので書ききった今、やっと終わって安心です(笑)
実はまだネタは隠しもっているのですが、それは完璧に成功したら
また続編をお伝えしようと思います。(当分先ですが。。)