吸気温対策
これが旬ネタでしょうね(笑)
さて、この吸気に関しては2通りの考え方に分けてお話したいと思います。
①センサーに関するチューンと考え
②実際の吸気を下げるチューンと考え
まずは①のセンサーに関してですが、前回の”リタードの真実編”で書いた、
”リタードなんて正直、センサー側でいくらでも誤魔化す事もできるんです。”
と言う事から説明します。
はい。それは昨日の動画でお見せしたあれです(笑)
つまりこの
”アタックスイッチ”を入れると常に30℃と言う情報がECUに送られるように
なっているんです。
どういう事か?と言うと、車両には無数のセンサーが装着されてECUに情報として
送られているのは周知の通りです。
そのセンサー達がどのようにこの”情報”をECUに送っているかといいますと、大概は
0-5Vの電圧なんです。
なので、例えばECUが23℃と言う値を認識していると言う事は、23℃の”電圧値(0-5V)”
がセンサーから送られている訳なのです。
と言う事は? 実態が23℃であろうが、欲しい値の電圧に差し替えてECUに送ってやれば
その値を認識(表示)させる事もできる(笑)
なので、この動画では
スイッチオンで30℃と言うウソの値が表示された訳です。
では、証拠動画第2弾としてこちらをご覧下さい。
吸気温 23℃ → 30℃へ変化
水温 23℃ → 80℃へ変化
※動画に79℃とありますが、エンジンかけると80℃になるんです。電気抵抗値は微妙なんです。
※リタード域に入らないフルパワー領域の温度だったら何℃でもいいんです。。
あ~あ、、、、バラしちゃった・・・・(爆)
これでようやく分かりましたね!?
水温も吸気温もどんな値であろうが、このアタックスイッチをONにした途端、
エンジンに最適?な温度だと言う情報がECUに送られ、表示される。。。
つまりスイッチONでフルパワーマップに固定されると言う
仕組みです。
なので昨日の動画では逆に水温も吸気温も実際は低いのにいきなり超暖気済みの値
になった為、その状態ではエンジンが掛からない訳なんです。
如何にECUがカシコイかこれで分かりますよね!?
ただし、賢明な方々に突っ込まれる前に言っておきますと、これはとても危険なスイッチ
でもあります。
そりゃ疑似信号を送る訳ですから
実態と違っている=エンジンに良い訳がない=ノッキング?=壊れる
と言う図式が成り立ちます(笑)
なので、これは
禁断のスイッチなのです(爆)
ただ、男にはどうしても
行かなければならない時が有りますよね??
アタック周回の後半でリタードがかかる水温になってしまった!とか、周回バトルしている時に
どうしても負けたくない!とか。
なのでこういう”万が一”と言う時に発動(使用)しています。
”お願い!もうちょっとだけ踏ん張って~!!”ってね(笑)
リタード領域下でどのぐらい使用しても良いのか?
>そんなの分かりません(笑) 基本的にノッキングが起きたら即アクセルを抜く前提の中で
”筑波を1周まで”と自分で決めています。
”ATSはこんな事までやってやがるんだ~”とか、”どこまで卑怯なんだ!??”と言う声が
聞こえてきますが、気にしません(笑)
”ブローは無知ゆえの結果”と言いますが、あいにく無知では無いし、自己改造・自己責任で
やりながら、誰よりもこのノーマルエンジンを持たせて生きながらえている私こそが
各種チューニングの生き証明ではないでしょうか??
な~んてカッコいい事を言ってますが、このワザをコッソリ使用している人間が実は多い事を
私は知っています(笑)
聞くところによると、モテギでは1周が長いのでこのスイッチを使用すると1秒もタイムが
違ってくると聞いた事があります。
(もちろん、補正に入らないようにチューンした車両での話ではなく、ノーマル+脚だけ仕様の
場合だとか)
さて、理屈はここまでとして、どのようにこのスイッチを作るか?
方法は簡単です。 センサーからECUに行く配線の間に
”可変抵抗器”を使って
このテクトムを見ながら抵抗値を割り出すんです。(何でも自作してます(笑))

※こういうのを一つ作っておくと非常に便利なんですよ!
これは今回のネタ以外にも色々使用方法があるんです。
私の場合、エンジンルームにあるセンサーのカプラー脇で最初は探りましたが、
考えて見るとECUへのカプラーにある配線の方が簡単に探し出せます。
ただ、そうやって見つけた最終的なそれぞれへの”抵抗値”なんですが、、、
実は、、忘れちゃったんです。。。。 以前クラッシュしたPCにデータが入っていて取り出せず、
覚えていないのです。。。。
でも、ここまで書けば出来る人なら簡単なはず。
出来ない人は最初から止めておいた方がいいと思います。
もし抵抗や配線を間違えるとエンジンが掛からないばかりか、走って壊す確率が
非常に高いからです。
ちなみに水温と吸気温センサーへの抵抗値は当然全く違います。
そして割りだした抵抗をECU側への配線に割りこまして完成です。
私の場合、5極のリレーを使用してスイッチでON⇔OFFできるようにし、当初は
水温と吸気温のスイッチが別々だったのですが、昨年配線にどっぷりハマッていた時に
コソっと1個のスイッチにやっとまとめてスッキリさせました(笑)
なんせ、装着してもう3~4年経つので抵抗値や配線方法も覚えていません(爆)
マネされる方は相当の気合いと覚悟でやってみて下さい。
壊れても私は知りませんからね!
だから本当はAP1において(AP2でも)吸気温センサーは街乗りで凄い値(70℃等)を
示したところで街乗りには馬力は不要だし、走りだせば吸気温度はすぐ低下するし、
ましてやサーキット走行では真夏でもなかなか40℃を超えない。
アタックシーズンの冬だとよっぽど猿走りしない限り絶対に超え無いのでもともとあんまり
対策は必要無いんです。だけど猿走りで追っかけっこして連続周回した場合や冬以外での
走行で使用していたのです(笑)
あらゆる対策をしつつ、”万が一の勝利の保険”まで私はかけているのです!(爆)
それと大事な事を書き忘れるところでしたが、これを読んだ方でスーパー○ート○ックスで
パワーチェックをされた方はいらっしゃいませんか?
お気付きかもしれませんが、ローラー式シャシダイ等でパワーチェックする際にアイドリング
させながら機器の取り付けや送風ファンの設置などの準備をしている際に実は大概
補正が入ってしまったりするのです。
実は小生もそれに気付かずにやらかした事が一度だけあるのです。
はい。
以前エキマニ考察のパワーチェック時になぜか凄くパワーが落ちて比較出来なく
なった事があるのですが、それは吸気温度が40℃を超えてしまったからなのです。
そうなるとパワーチェックでは190馬力とか表示され、かなりショックを受けます(笑)
でも、一発回せば水温は上がるのですが、吸気温は測定の際の吸い込みで一気に下がる
ので2回目はちゃんと馬力が出たりします。逆に水温が上がって水温補正が入ったりして(笑)
なので停止状態でのパワーチェックの際はこの吸気温と水温を昨日書いたフルパワー領域
に確実に入っている事を確実に確認してからでないと測定の意味がありません。
ご注意下さい!
※分かっている店員さんは送風ファンをラジだけでなく、エアクリの吸い込み口に対して
離して設置するなどプロな方もいらっしゃいますが、ほとんどが分かっていません。
これはエスに限らずほとんどの車への測定で同じ事が言えるのですが・・・・
シャシダイでのパワーチェックに関して書きだしたらまたとんでもなく長くなるので
それはまた別の機会にという事で。。
このようにATSはプロや店員すら知らない事を身を持って体験し様々な勉強(痛い目)を
してきているのです(笑)
さらにこれまでお見せしたように”あの手この手”を駆使して古いノーマルエンジンに
鞭を打って頑張っているのです。。。
よく、フルコンが良い!と言いますが、それは基本的にいつでもフルパワーマップだからだと
言えます。
でも、このように色々な手を駆使すれば純正ECUでもフルコンに近づけるでしょ!
費用対効果を考えれば私の仕様が誰よりも経済的なはず。
逆にフルコンはフルパワーには最高ですが、冷間時始動や季節・気圧変化への補正は弱い。
つまり私は全てにおいて”良いとこ取り”をしつつ理論武装で安上がりに車を楽しんでいる訳です。
なのでここまで来ると、”エンジン本体”さえ何とかすれば・・・(爆)
(ここまでしてもこの遅さはいかんともしがたい(>_<))
そんな訳で今回は水温と吸気温のセンサーからの情報を”誤魔化す”事を書きましたが、
次号では
”誰もが行う・AP1吸気温度センサーの移設編”を書きます。