y_tsudukiのブログ一覧

　さて鈴鹿1000kmの続きですが、写真がごちゃごちゃに積み上げられていた（しかも何度かは山を崩して積み直している）ので年代がよくわからなくなっています。
　今回はポルシェの変遷と、科芸専チームの写真を。

　この写真は、カメラの操作をミスったせいで日付が入っていて、そのおかげで93年のものだとわかります。964系ボディのRSR GT2ですね。
　メインスポンサーのHEICOはドイツの工具メーカー。当時乗っていたゴルフ３に付属していた車載工具のレンチに「HEICO」の刻印を見つけた時は嬉しかったです。

　こちらは代替わりした993系。しかもリヤウイングが大型化されています。たぶん95年のものでしょう。
　このチームは日本人ドライバーだった気がします。公式パンフレットを見ても、カラーリングが確定していないチームが多くてよくわかりません。すみません。

　これは98年か99年のもの。フライジンガーのポルシェです。996系ですね。ダミーグリッドで撮影しようとしたらドライバーがポーズをしてくれました…という感じだと思います。

　たぶん99年の写真だと思うのですが、科芸専RX-7の写真です。この写真ではすでにボンネットに「KAGEISEN」の文字がなく、トラブル修復後であることがわかります。ノーズの前をもっている白いシャツの人物がドライバーの津々見友彦さん。
　このチーム、チーム名が示すようにピットクルーが東京科学芸術専門学校（現在は校名が変わっているようですがよくわかりませんでした）の学生で、ドライバーは趣旨に賛同して乗っているようでした。
　で、予選だか練習走行だかでいきなりクラッシュして、ピット裏でこんな作業をすることになって…

　とたいへんな苦戦をしていたことを覚えています。あの時の学生たち、今もモータースポーツの世界にいるのでしょうか？
　スポンサーに「RAZO」がついているのも津々見さん人脈ですね。

　先日ここで作業途中のものを公開したボディ、完成したので表のブログに掲載しました。
　こちらからどうぞ。
　
　文章はここに書いたものに少し手を加えたものです。
　ということでお知らせのみにて。

　ちょっと珍しいクルマの写真が出てきたので、ちょっと年代が飛びますが2000年の鈴鹿1000kmの写真を。
　リスター・ストームFIA GTは、FIAの99年GT選手権のチャンピオンカーで、招待を受けてこの年の鈴鹿1000kmにやって来たそうです。






　当時すでに日本のGT選手権はタカタ童夢NSXやTS010のサスペンションを移植したサードスープラが走っていた時代。あまりのレギュレーションの違いに、さしものFIA勢もなすすべもなく、リタイヤを喫しました。

　前回に続いて同じ93年の鈴鹿1000kmです。
　アメリカのIMSAからやってきたのはプロトタイプのアキュラ・スパイスだけではありません。アメリカ流のGTカー、IMSA GTOからも参加車がありました。



　リンドレーレーシングのフォード マスタング。アメリカではIMSA GTOの他にSCCAトランザムにも参戦していたようです。作りがどことなくNASCARっぽいのは、やはりアメリカだからでしょうか。
　エンジンはOHVの6000ccV8だそうです。野太いエキゾーストノートでした。


　こちらはシボレー カマロ。
　上のマスタングと比べると全体に作りが安い（笑）
　下画像のいかにも後付けなライトは、車検のために取り付けられたヘッドライトです。鈴鹿1000kmはレース終盤にライト点灯が義務づけられているのです。

　前のエントリで紹介したチームNOVAのR93CKはヘッドライトがない仕様でしたが、夜間用にフロントカウルまるごと交換してヘッドライトを付けていました。

　今回のはものすごく古くて、「アキュラを実際に見た」という以外はほとんど記憶に残っていません。そんなわけで、さいしょから公式パンフレット頼りです。
　以前にも書きましたが、鈴鹿1000kmは「真夏の鈴鹿で1000km走る。ゴール後の花火」だけが共通点で、いろんなカテゴリで開催されてきましたが、90年代前半のこの時期はシリーズ戦に属さず世界中のカテゴリごった混ぜでレースをしていました。私はこの時期に最初に1000kmに触れたので、どうしても鈴鹿1000kmというとこのイメージがこびりついています。
　この年は、「JSPC（日本スポーツプロトタイプ選手権）」「GT」「N1（Ⅰ〜Ⅲ）」「RS（ウイング付きのカートに似たカテゴリ）」の混走。
　そしてなによりも、アメリカのIMSAシリーズに参戦していたACURA-SPICEが走るというので、気合い入れて観戦に行ったわけですよ。


　ACURAは、ご存知の通りアメリカにおけるホンダのブランド。このクルマは、SPICE製のシャシーにNSXのエンジンを搭載しています。当時のIMSAの最高峰カテゴリGTPの一つ下のGTP-LIGHTクラスに参戦、記憶ですがセブリング12時間ではクラス優勝をしていたはずです。鈴鹿1000kmにはJSPC枠での参戦。
　ドライバーはパーカー・ジョンストンとダン・マービン。
　アメリカでしか見れないと思っていたクルマが鈴鹿1000kmに来るというので大変楽しみにしていました。

　もう一台、楽しみだったのがJSPCでも走っているチームNOVAのニッサンR93CK。


　マウロ・マルティニとハインツ・ハラルド・フレンツェンというおなじみのドライバーでの参戦でした。

　エンジンカウルを外したところを上から撮影した一枚では、排気管の取り回し、その先端近くに備えられたターボ、リヤサスペンションまで全部見えます。おおらかな時代でした。