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2012年10月24日

MAZDA2 出力向上計画for Zoom-Zoom【机上の空論編2】

さて、昨日は
より多くの燃料を噴かせるため、
空気の量を増やす方法を羅列しましたが
増やせば増やすほど、どんどん吸われるため、
燃やしたガスはさっさとどっかに行ってもらいたいところ。

出口がもたつくと入口にも影響します。

排気に関しては、、量は変化させることができないので
吸気よりシンプルですが
いじる部分が少ないという意味で難しいです。

では、出力向上のための排気改善とは。


①排気効率を上げる
マフラー交換・エキマニ・触媒ストレートですね。
マフラーは消音のため、流速を落としてるので
音をうるさくすることで効率が上がります。
エキマニは、生産上、材質や形状が
効率重視にはなっていないので
等長タイプや、集合方法を変えることで理想的になります。
触媒ストレートは付ける予定はないので割愛。

②排気温度を逃がさない
吸気の話で、「気体は温度が上がると膨張する」
と話しましたが、今度はせっかく上がった温度を逃がしません。
燃焼室から出た膨張しまくってるガスは
一目散に出口へ向かおうとしますが
ここで温度が逃げると排気速度が下がり、
次のガスよりも流速が落ちます。
次のガスは前がつっかえて出ていけず、
負のスパイラルに陥ることになります。
エキマニにサーモバンテージを巻くのは
エンジンルームの温度を
上げないようにするためでもありますが
それ以上に熱を逃がさないためです。


ですがこの2つをやりすぎるとやはり
低回転での慣性力が落ちてトルク落ちの原因に。

吸気も排気も考え方は一緒ですが、
『じゃあ入口出口で剥き出しにすれば効率いいじゃん』
ってなるかもしれませんがこれは必ずしも正しいとは言えません。

昨日も少し触れましたが、
エンジンが負圧で吸う量が決まっているNAでは
『慣性加給』がモノを言います。

難しい話なので、下手くそな絵で表現しましょう。笑

エンジンは、連続で燃焼しているとはいえ、
事象事象を細かく分解すると、
空気の流れが止まってしまう時間のほうが長くなります。
4ストロークエンジンではクランクシャフトが720°回転する間に
吸気→圧縮→膨張→排気
を繰り返します。

吸気バルブにクローズアップしてみると、
720°の間にバルブが開いている間はわずか。
仮に1サイクルで割って180°とすると、3000rpmで毎秒50回転。
1行程2回転あたり0.04秒。180°は1/2回転なので0.01秒。
それ以外の0.03秒間では閉じたバルブに塞がれて空気が渋滞します。
でも、後ろからはさらに空気が進入しようとしてきます。
自身が持っていた速度と、後ろからの圧力によって、
バルブ直前の空気は押しつぶされ、圧力が上がります。

そして、バルブが開いた瞬間、押しつぶされてた力が解放され、
シリンダーに空気が一気に流れ込みます。
これが吸気慣性効果です。
この絵ではインマニの空気の流れを表現しましたが、
これはどこでも適用されます。
エアクリボックスでも、エキマニでも。


低回転で空気に速度がない中でパワーを出すには
これが最も重要です。


大事なのは『空気は質量を持った物質』ということです。
質量を持っていれば『慣性の法則』を適用できます。

また、正圧でなく負圧で考えると、『脈動効果』ともいいます。
心臓や灯油のポンプを想像してもらうと
わかりやすいですが、
流体が出ていった空間には負圧が発生します。
出て行った空気が次の空気を吸わせるわけです。
固体では無理ですが、液体や気体は「連続体」
であるので、連続して運動を続けるエンジンは
これをおいしく利用することで、100%の性能を発揮できます。

つまり、エンジン前後の吸排気管を取っ払えば、
『ピストンのストロークで発生する正圧・負圧で吸排気』することになり
エンジン単体での性能が出ますが、
吸排気管を効果的につけることによって、それ以上の性能が出せます。


長くなりましたが、最後。

『じゃあ吸排気管を超長くすれば慣性加給の効果も
あがるからパワーもあがるんじゃないの?』


『違います』

さっき言ったように、『空気は質量を持った物質』です。
つまり、流管を長くすればするほど、重くなります。
それを動かすきっかけは結局ピストンのストロークなので
重くなった空気が吸気でもたつく、排気でもたつく、
結果、エンジンのふけ上がりが悪くなる=レスポンスが悪くなります。


レスポンスと低速トルク。

どちらを優先するのかがNAの醍醐味でしょうw

ぼくはどっちも優先しますww

次回はこの机上の空論からのプランをば。
ブログ一覧 | 出力向上計画 | 日記
Posted at 2012/10/24 00:23:55

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この記事へのコメント

2012年10月24日 7:47
不定期と言いながら既に日刊ですな(爆)

エンジンと周りの補機類の設計が如何に難しいか良く分かりました。

クルマの部品の中で、製品の型としては車種の型そのものより寿命が長いのも頷けます。
コメントへの返答
2012年10月24日 9:49
ここまでは書き溜めですw

もちろん、寿命を計算する式もあります。
それプラス、安全率で掛け算をすることで
全体の寿命が決まります。
機械工学の勉強をして、ロータリー設計する
って思いながら大学入ったのですが
エンジンを作れるのは一流のエンジニアだけなので
初歩的な力学ですら難しさのあまり挫折しました。

だから机上の空論は語れても
計算して導くことはできません。
2回で説明したことを数字で表す式を
習ってるはずなんですが笑
2012年10月24日 8:22
やばい、頭いい(>_<)

これらの装備、ターボキットよりも安価に仕上がるのでしょうか?
アテンザのパワーに不満はありませんが、
マツダスピードに憧れていたこともあり、
モアパワーと感じることもございます。。
コメントへの返答
2012年10月24日 9:57
上には上がいます笑

モアパワー←ぼくもですw
買ってばかりは満タン650kmなんて
低燃費をたたき出しましたが
いまじゃパワー足りなくて踏むから450km笑

新品のターボキットはもうないので
中古によりますが部品+30万かなと。
工賃と、ECUのセッティングに。
加給圧は0.9kとかですが、大気圧の1.9倍なので
エンジンにかなり負担がかかるので
オイル漏れもよく聞きます。
最初期型のヘッドがアルミのエンジンじゃないと
すぐ逝っちゃうと思います。
中期から樹脂ヘッドなので。
次回プランと共に概算見積りも出しますが
エンジン以外なら結構安く上がりますよ!
自分でできる範囲なので工賃はかからないし笑
2012年10月24日 12:10
インマニは金属製に限る(笑)
コメントへの返答
2012年10月24日 12:37
でもどう見ても弊害が大きそう泣

前期だとオイルレベルゲージ干渉しそうだしorz
2012年10月24日 12:15
あ、寿命というのは、キカイとしてのという意味じゃなく、開発に掛けたコスト回収的な意味でした(^_^;)

次号も楽しみにしています(爆)
コメントへの返答
2012年10月24日 12:41
失礼いたしましたm(_ _)m
確かに長いですね。
トヨタアクアのエンジンわかりますか?
初代プリウスの1500ccなんですよ。
設計図は同じで材質、仕上げ、精度を上げただけです。
だから金かかってません。
いいか悪いかはそれぞれですが
MAZDAじゃそんなことしませんね笑
だって直噴の2.0DISIも2.5のL5も
1世代で役目を終えるんですから笑
SKYシリーズの息は長くなると思いますよ。

次号は今夜です←

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「@たかP 計算式がありますが大体2.7〜3.0になりますかね。」
何シテル?   08/10 22:10
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