
あつい・・・毎日あつい・・・
今日は少し涼しいね~・・・って、普通に30度超えてるし。
もう30度が涼しく感じてきちゃいマスネ・・・コワイコワイ。
えー、なんかね
前回の記事が一年以上前なんですがっ!(ry
なんで突然更新したのかというと
なんでだろうね(テヘ
さてと今日はタイトルにもありますとおり「トリビア」ということで、別に知ってても知らなくてもいい塗装の知識的なことをかいてみようかなーなんて思ってます。
多分つまんないことばっかダラダラと書きそうなので暇な人は流し読みでもしてくれると嬉しいなぁ。
あ、断っておきますが私個人の考えも多く含まれるので「それはちげーよ!」とか思ってもスルー推奨ですm(_ _)m
では、前置きが長くなりましたが今回は「リフレッシュオールペイント」についてです。
■リフレッシュオールペイントって聞いたことありますか?
特に書く必要も無いので名前は伏せますがウチの会社だと特定の高級スポーツカーのユーザーがリフレッシュオールペイントのオーダーをしてきます。
その車が大好きで仕方ないユーザーが長く乗る為に、痛んだ外装を塗りなおすことで新車当時の輝きを取り戻す・・・簡単に言うとそんな感じです。
なので色変えではなく同じカラーでのオールペイントということになります。
今回私が担当しているユーザー様はエンジンルームのリペイントは無し、ボディ全体の傷やサビ凹みを直して塗装代金70万円~100万円という感じです。
これに色々なパーツの脱着代金が20万円程度、交換部品代が70万~100万円程度(色入りカーボンボンネットが50万円弱するので・・・)です。
金額はうろ覚えで大雑把ですが大体こんな感じ。
タカイネ。
ちなみに私はメーカーの社員ではありませんので塗装代がまるまる貰えるわけではありません。
「儲かってしょうがないでしょ?」とよく言われますが、取り分は完全歩合で塗装代の約25%。
ここから10%ピンハネされ、資材は自分持ち、なおかつクレームが来たとなれば陸送代から部品代からレンタカー代まで実費で払わされるという恐怖。(幸い私は一度も支払ったことはありませんがw)
オールペイントはかなりの時間を要するのでヤラシイ話、オールペイントをするよりは小さな修理を台数こなす方が儲かるんです。
しょーもない話で脱線しましたが、塗装屋に興味がある人は参考までに。
で、その車の専門誌が出てるのですが先日取材に来まして、その取材をうけるにあたって知識をつけたいのかウチの担当者が私のところに来て質問攻めにしてくるのです。
その質問をいくつか書いてみます。
①とにかく塗装すれば綺麗になるんですよね?
②今の季節は塗装するにあたってあまりよくない時季だと聞いたんですがなぜですか?
③一番高い塗料を使って欲しいのですが、なんでスクラッチシールドはダメなんですか?
④あの車に使ってあるクリアーってなんですか?何種類のクリアーがあるんですか?
⑤オールペイントしたらどれくらいもつの?
大体こんな感じ。
では①から説明していきます。
■基本的に新車の塗膜が一番丈夫です。屋根付きガレージでの保管できちんと手入れがされていれば擦り傷などで全体がくすんでいても全体をポリッシング、いわゆる磨きをすれば輝きを取り戻せます。
これが一番コスト的には安いしお勧めです。
塗装すればそりゃ綺麗になりますが、なんでもかんでも「オールペンだ!」っていうのは違う気がします。
今回私が預かってる車両は10万km以上走行していて石跳ねや加修後の色違いなどが複数あったのでオールペンする意味があると思いますが、ディーラーの営業マンが勧めるからといって鵜呑みにしないで色々な意見を聞いてみるのもいいんじゃないかと思います。
お金が有り余ってる人はいいですけどね!
オールペンを考えてる人は一度ディーラーに車を持ち込んだときに「綺麗にしたいんだけど詳しい人にベストな方法を聞いて」って丸投げすればいいと思います。
②
■んとですね、今の時期ははっきり言って一年で一番よくないです。
なんでかと言うと、まず作業者のやる気が(ry・・・じゃなくて暑さで塗料が伸びません。
伸びないというのは、気温ごとに塗料の溶剤の揮発(シンナーなんかが気体になることね)速度を変えているのですが、暑すぎると揮発の速度が早くなりすぎて綺麗で均一な塗装になりにくいんですよね。
特に塗装する面積が大きいとなおさら。
あとね、湿気が多すぎる。
多すぎる湿気はサビを呼ぶので、雨が降ったり止んだりでまとわりつくような暑さの夏はできれば避けたほうがいいんですよね。
私のベストシーズンは秋>>冬>>>春>>>>>夏こんな順番です。
秋は涼しくて作業者もやる気でるしね。
ちなみに真夏の塗装ブース内の温度は35度~40度。
一時間も入って塗装してるとクラクラします。
毎年「暑くて死にそう・・・」って何度も口にしますが死んだ人は見たことアリマセン。
③、④
■これね、もうこの話題だけで原稿用紙10枚は書けます。
一応ウチではノーマルクリア・フッ素樹脂クリア・耐擦りクリア・スクラッチシールドクリア
この4種類のクリアがあります。
ボンネットを開けて裏に「フッ素樹脂塗装車につき・・・」とか「「耐擦り傷向・・・」などと書いてあれば特殊クリアで、何も書いてなければノーマルクリアということになります。
今回オールペイントする車はSFHCということでフッ素樹脂クリアがデフォルトということになりますが、現在扱っているフッ素樹脂クリアは主剤と硬化剤の揮発速度を選べないため暑い夏は不向き、なので耐擦りクリアで塗るのがいいかなーとアソバイスしておきました。
ちなみにスクラッチシールドがダメというのは、私が思うにこのクリアは欠陥商品と言いますか・・・新車の段階ではいいのですが、補修となるとお勧めできません。
んー、機会があれば今度詳しく書いてみたいと思います。
⑤
■どんくらいもつんでしょうね~。私が知りたいですw
でも保存状況でしょうね。
野ざらし駐車場か屋根付きガレージかで違いますし、ちゃんとメンテナンス(洗車やコーティング)してるかでも違いますし。
一応加修した塗装は2年の保障がついてると思ったのですが、手入れ状況によって1年でダメになる場合もありますし10年とかもつ場合もあるんでしょうし。
自分の車の塗装が気になったら詳しい人に聞いてみるといいと思います。
ディーラーに遊びに行ったついでに「詳しい塗装屋に見てもらって」て言えば私は喜んで見ますし。
おーっと、なんか真面目に書いてしまいましたが、一番はやはり信頼できるショップの店員さんや営業マンと仲良くなることですかねぇ。
ほんと無知な営業マンも多いですが・・・。
大きなディーラーになればなるほど、ユーザーと作業者の間に何人もの人間が挟まってくるのでユーザーの声が届きにくいですが、そんなときは直接作業者と話し合っちゃうのもアリかなーなんて私は思います。
何度も言いますが
オールペンは工賃的に割りにあわn(ry
でもね、車好きな人が減ってきた昨今、一台の車をずっと大事に乗ってる人見ると嬉しいんですよ。
綺麗に直ると私も気持ち良いですしね。
では、今回はこのへんで。
つまらない文を読んでいただいた方、あり・・・
あり・・・
アリアリアリアリアリアリアリアリアアリアリアリアリ!
アリーヴェデルチ!
また会う日まで(´・ω・`)ノ