今回はD-45について熱く語りたいと思います!
D-28とD-45はネックはマホガニー、表板はスプルース、ボディはローズウッドと同じ名前の素材を使用しています。
ところが弾いてみると違いはすぐ判ります。
D-28はサインウエーブのような素直な感じ、D-45はサインウエーブに高調波がうんとこさ重畳されたようなキラキラ✨した音がします。
同じ素材でもランクが違うだけでこんなになってしまうとか言う話です。
そこらアタリはどう言うからくりかワカリマセン!(^^ゞ
まあ、トロはD-45へ、赤身はD-28に行くんでしょうが、最近は
色々なD-28がありますからね!
正面から聴くのが一番良いと思い、自分が弾いてる生音を聴いてみたいのですが、残念ながら、、、(^^ゞ
さて、いりあんのD-45は正式にはD-45Vと呼ばれるVintage仕様のモデルです。
楽器屋で購入するとき、D-45とD-45Vがあり、弾き比べてD-45Vの音が気に入りました。
今は製造中止になっていますが、トップがアディロンダックスプルースの「D-45 Marquis」という製品もあったんですが、D-45Vを買うのに精一杯背伸びをしていてさらに背伸びをするとアキレス腱が切れてしまうのでD-45Vに決めました!
スタンダードモデルのD-45と大きく異なるところはネックのインレイがヘキサゴンインレイではなく、
スノーフレークインレイが使われています。
いりあんの蔵書によると、昔、マーチンの最上級モデルはType42でさらにFancyモデルが欲しいというお客さんの要求でType42をベースにType45を製造したとの事です。
従って、初期のType45はネックのインレイはスノーフレークインレイでした。
そういうことで、最初に製造されたD-45はスノーフレークインレイでした。
これは1938年製造のD-45です。(¥3000万(゚Д゚)ンマッ)
翌年の1939年からおなじみのヘキサゴンインレイになりました。
「ヘキサゴンインレイじゃ無いD-45VはD-42みたい!」と言われてもそういう経緯があるので仕方ないですね。
ということで、いりあんのD-45Vはこの頃のD-45をベースにしたモデルです。
全体像
トップ辺り
左側面
木目が美しい!
右側面
バック
柾目のきれいなインディアンローズウッド!(ハカランダではございませんが、、)

ヘッド
憧れだった「縦マーチン」
ネック
ベースは黒檀
ヘッド裏
ネックヒール
ネックヒールのインレイ
ナット付近のスノーフレークインレイ
根元のインレイ
ここはキャッツアイのインレイです。
13フレットに「Christian F Martin」のインレイがありますが、最近のD-45Vは付いていません。(ない方がいいです)
サウンドホール
見事なアバロンパール細工!
サドル
ロングサドルなので高さ調整はプロにお願いしなければなりません。
エンドピン付近のアバロンパールインレイ
ナット付近
ナットの底面がネック(右)の延長線上にあります。
以前はヘッドの延長線上でした。
ウェバリーペグ
元々マーチン(GOTO)のペグでしたが、DIYで交換しました。
バックストライプ
第二次世界大戦の影響でドイツから入手していたモザイクバックストライプが入手できなくなり、それ以来D-28のパックストライプはチェッカータイプになりました。
このストライプもドイツ製?
さて、内部探検です。
ネックブロック
刻印は1997年からレーザーを採用しました。
このD-45Vは1999年製
サイド
割れ拡大防止の補強板が付いています。
エンドピン方向
スキャロップタイプのブレーシングです。
ブレーシングの交差点
この布は何の目的か何時も不思議に思っています。
他のマーチンも同じような布が付いていますが、、、、
この交差点の位置が1938年以降がサウンドホールの下端より1インチ
から、1 13/16インチへと遠くなりました。
補強対策という事で音の鳴り方も変わりました。
このD-45Vは以前の位置(フォワードシフテッド)です。
ナザレス工場製です。
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Posted at
2015/05/08 14:37:48