2013年阿讃バトルカップ最終戦のN3クラス決勝で、スミデン・レーシングのギンジョー・サケノミンは優勝を飾った。
■SDK・スミデン・レーシング
ギンジョー・サケノミン 決勝=1位
本当に意義深い勝利だ(注1)。最高の気分だよ。このコースは大好きだし、ここで勝てることは本当に素晴らしいことなんだ。
午前中のフリー走行ではブランクを埋めるために慎重に走行した。ドラポジとシフト操作に問題が生じたため(注2)、タイムを出すことは叶わなかったが、予選に向けての貴重なデータ取りができた。
予選では、これ以上は無理、ってくらい強烈にプッシュしたよ(笑)。今回持ち込んだニュータイヤとフロントの新しいジオメトリーは完璧に機能してくれたよ!(注3)
まだまだイケそうな手応えはあったんだけど、僕をピットに呼び戻したMr.himajinの判断は適切だったと思う(注4)。そうでなきゃ、手痛いしっぺ返しをくらう羽目になってたかもね(笑)
結果、基準タイムに対してコンマ034秒でのポール獲得は、望みうる最高の結果だったよ(注5)。
決勝は、前もって覚悟はしていたけど、本当にタフなレースだった。スタートでは、トラクションに勝るロータスを抑えて1コーナーに飛びこめるかどうかが勝負の分かれ目だった。前回はそれで見事にしてやられたからね。
結論から言うと、今回もスタートは悲惨だった。どうやら、僕たちのローンチシステムは他のマシンと比べて、まだまだ改善の必要がありそうだね。これは、来季に向けての最重要改善事項だと思うよ(注6)。
スタートでロータスに前に出られてしまったが、大きく離されることなく付いていくことができた。路面状況が目まぐるしく変化していく中、前を走る黄色のマシンにプレッシャーを掛け続けたよ!。
やや雨脚が強まってきた頃、確か3周目だったと思うんだけど、1コーナーの脱出でイン側のラインを抑える事が出来たんだ。立ち上がりからの加速勝負ではこちらに分があると信じて、とにかく全力でフルスロットルさ!あの時は、ヘルメットの中で思わず声が出ちゃったよ(笑)(注7)。
2コーナーへのブレーキング勝負でギリギリ並びかける事ができたんだけど、今にして思うと、アレはやや強引なやり方だったかもしれないね。ロータスの彼は本当に紳士的なレーサーだよ!(注8)
ロータスをパスしてからは後ろとのギャップを確認しながらの走行だったけど、レース終盤のロッシからのプレッシャーは凄かったね。自分のペースを維持していれば抜かれないというのは分かってたけど、一瞬たりとも気を抜く事はできなかったよ。
ラスト3周くらいは、最終コーナーを立ち上がる度に「まだチェッカーは出ないのか!?」とやきもきしていたよ!(笑)(注9)
今回の勝利は、共に汗を流して働くチームのみんなに捧げたいと思う。
これから来季に向けてハードワークが続くけど、この勝利がチームのモチベーションに繋がると信じているよ!!(注10)
以上。F1ニュース的にお送りしてみましたwww
なかなか、うまくいかんもんですねぇ(^_^;)
補足として、注釈です。
注1.今回は、社長夫妻を筆頭に、社員有志の応援団が来ていたのです。ぶっちゃけ、プレッシャーが半端なかったですw
注2.ほんの1ノッチシート位置が違うだけで、ペダル操作に違和感ありまくり。シフトノブも、3→2の操作感がイマイチしっくりこないので、思い切って純正に戻してみました。僕個人としては、純正の方が良いフィーリングでしたね~(^_^;)
注3.ある程度の走行回数をこなした上での新品タイヤは、想像以上の効果でした!キャンバーも、「ここでこう速くなった」ってまでは言えないにしても、前が逃げずに前に進む(なんだこの日本語)感覚が確実にありました。・・・・・相乗効果、なんでしょうかね!?
注4.3~4周くらい走ったら一旦ピットに入って、タイム聞いて空気圧確認してもらう段取りだったんです。そろそろ次の周回で・・・と思ってピットを見たら、大手を振って「さっさと入ってこんかいコラ!!」って感じだったので慌てて入ったら、「49’034が出てる!もう、走らんでええよ!」と。
注5.N3クラスは、”バトルカップでの公式タイムが49’000以上”と定められているのです。つまり、49秒をコンマ1秒でも上回ってしまうと、強制的にN2へ昇格させられてしまうのです。
注6.今回は、ちゃんとシグナルから目を離さなかったのです。消灯と同時にちゃんとクルマは動いたのです。ただ、動いた瞬間、ストールの気配を感じて慌ててもっかいクラッチ蹴ってアクセル踏んだらホイールスピンでレブに当たって、それを見てパニくって3秒くらいレブに当てたまま固まってしまった・・・という事なのです。スタートは、最重要改善事項なのです( ´Д` )
注7.「んぬをををををお!!」「うっどあぁぁああっぁああ!!!」「ふんぬぅぅをををををあぁあぁあ!!!」
多分ここが、本日のハイライト。
注8.イン側を抑えてたとはいえ、向こうが三分の一車身程前に出てました。こっちも「最悪、停車してやる!」くらいの勢いでブレーキ踏んでましたが、結果的には”ドアを開けてくれた”格好でしたね。
注9.トップに立ってからチェッカーまでの数周、マジで、今何周目なのか分からんかったのです。ミラーを見ながら前を見る、みたいな感じで、片時も気が休まらない。マージン取り過ぎたらあっという間に迫られるし、離そうとプッシュしたらしたで挙動乱して冷や汗モンだし。コレが、追う立場と追われる立場の違いってヤツか!?
「10周、長ェよ!!!」
メットの中で、マジで、叫んだ。
注10.年末年始の休暇以外、基本的に連休は無し。カレンダー上の休みも、「どうしてもこの日は休みたい」って申請するのを除き、基本的に出勤。怒涛の年度末進行は、もう、すぐ目の前に・・・( ´Д` )
文字ばっかりではアレなので、本日のスミデン・レーシング・シビックの有様でもご覧くださいなw
サケノミンは、勿論、勝利の美酒を満喫しております。
この日のために取っておいた(嘘)、文字通りの、取って置きの一本!
伊勢神宮御料酒 白鷹 純米吟醸
ここで飲まずに、いつ飲むか。
二拝二拍手一拝。
この勝利の幸運を、神に感謝いたします<(_ _)>
Posted at 2013/11/10 21:45:38 | |
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