支那防空識別圏の問題点

問題は防空識別圏ではなく

防空識別権の名を借りた
支那の領空拡大が問題なのです





今回の問題点は公海上に設定した防空識別圏が
支那の管轄権が及ぶような空域になっている事なんです

つまり防空識別圏とは言いながら、あたかも領空のような空域を設定し
国際法で認められた公海上空の飛行の自由を妨げていることなのです

そしてその中には我が国の領空（尖閣諸島）が含まれており
尖閣諸島の領空があたかも中国の領空であるかのごとき設定をしている事なのです

支那国防省の公告によると
「防空識別圏は中国国防相が管理する」としたうえで
「圏内を飛行する航空機は飛行計画を支那外務省または航空当局に提出する義務」
「圏内の航空機は、国防省の指令に従わなければならない」とし
「指令を拒み、従わない航空機に対し支那は防御的な緊急措置を講じる」
と明記してます

これは、国際法上の一般原則である
公海上の飛行自由の原則を不当に侵害するものであり決して容認出来ないのです


防空識別圏とは排他的且つ絶対的な主権の及ぶ領空に近づいてくる
国籍不明機が敵か味方かを区別するために、領空の外側に設けた空域であり
国際法上の規定はなく、各国はそれぞれ国内法で独自に定めております

だが当該国の管轄権が認められるわけでは無く、従って公海上である限り
防空識別圏内であっても外国機が何ら飛行を制限されることはないのです

今回の支那の防空識別圏とは

防空識別圏という名の
「管轄空域」の設定に
他ならないのです

これは支那による力を背景とした現状変更の試みであるの事は紛れもない事実であり
支那が声明どおりの行動を取れば、東シナ海上空の航行の自由は制限され
米軍・自衛隊の警戒監視活動や共同作戦、あるいは米軍単独の軍事行動が妨げられ
まさに「接近拒否／領域拒否」そのものなのです

支那軍報道官は
「国際社会のルールにのっとったものであり
支那が自衛権を行使するために必要な措置だ」と述べる一方
「準備が整い次第、他の防空識別区を順次設置する」と述べ
南シナ海でも同様な防空識別圏を設定する用意があることを示唆しておりますが

支那は南シナ海で

【9ダッシュライン】




で囲まれる南シナ海の約9割の領有権を主張し実効支配を強めており
今回、東シナ海上空を事実上、自国の領空として実効支配しようとしておりますが
これを許すと第1列島線内が、事実上支那の領域となるのです

この海域にシーレーンを依存する我が国としては
国の死生存亡がかかる一大事なんですね