
混迷を深めるリビア情勢
先日のブログで
アラビア海に2隻の空母を
地中海には強襲揚陸艦キアサージと
輸送揚陸艦ポンスを派遣したとお伝えしましたが
3月4日 ナポリ沖の地中海に現れたUSS Florida (SSGN-728)
今度は同じ地中海に
巡航ミサイル潜水艦 の
フロリダ(USS Florida, SSGN-728) の派遣が確認されました
このフロリダですが
元々はオハイオ級原子力潜水艦で
潜水艦発射弾道ミサイル(トライデント核ミサイル)を24発搭載する
戦略ミサイル原子力潜水艦(SSBN)でしたが
初期型のオハイオ級ミサイル原潜の4隻
オハイオ (USS Ohio, SSGN-726)
ミシガン (USS Michigan, SSGN-727)
フロリダ (USS Florida, SSGN-728)
ジョージア (USS Georgia, SSGN-729)
を改装して巡航ミサイル原潜にした内の1隻です
24基の弾道ミサイル発射筒のうち22基をトマホーク発射筒に改め
トマホークは1基あたり7発を装備、最大で計154発と大量のトマホークを搭載可能となっております
残りの2基は海軍特殊部隊「SEALs」のためのロックアウト・チェンバーに改造
トマホーク発射筒の一部も任務に応じてトマホークの代わりに
SEAL輸送潜水艇(SEAL Delivery Vehicle:SDV)やドライデッキ・シェルターを搭載することも可能とされ
米海軍特殊部隊のNavy SEALsの出撃母艦としての役割も担います
154発の巡航ミサイルの威力は
空母1隻を凌ぐ攻撃力を持ち
その目標を破壊する能力も含めて
敵対国にとっては大きな脅威となっております
そして今回のリビア情勢で注目されるのがフロリダに搭載される
SEAL輸送潜水艇(SEAL Delivery Vehicle:SDV)
特殊部隊 (主にNavy SEALs)を原子力潜水艦のデッキから秘匿潜水輸送する小型潜水艇です
リビアでは反カダフィ派にコンタクトを取ろうとした英外交官とそれをサポートする
英軍特殊空挺部隊(SAS)の隊員と共に拘束された と言うニュースも報道されており
フロリダに乗船していると見られる
米海軍特殊部隊 (Navy SEALs) の動向も気になるところです
Posted at 2011/03/06 20:54:00 | |
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