
ニューヨークAFP時事
アルメニアとアゼルバイジャンによる
係争地ナゴルノカラバフをめぐる紛争で
2020年秋以来最悪の規模となった
13日未明の両国軍の交戦は
双方の死者が100人近くに上ったことが明らかになった
ナゴルノ・カラバフ戦争
平和維持部隊領内のナゴルノカラバフでは
アルメニア系住民がアルメニアへの編入を求めたことをきっかけに
1990年代前半に紛争へと発展
さらに2020年にも両国の間で再び軍事衝突が発生
ロシアの仲介で停戦合意が結ばれ
アルメニアは占領地をアゼルバイジャンに引き渡した
一方、ロシアは約2000人の平和維持部隊を駐留させている
今回の衝突は以前の様なアゼルバイジャン領内ではなく
アルメニア国境付近で起きた模様です
ロイター通信などによると
アルメニアは12日の晩からアゼルバイジャンとの国境近くにある
ジェルムク、ゴリス、カパンの各都市が迫撃砲や無人機などで攻撃されたと主張
パシニャン首相は14日までに兵士105人が死亡したと述べた
2020年の停戦合意後もアルメニアの武装勢力がラチン回廊を通り
度々アゼルバイジャン領内に潜入し破壊行為を繰り返しており
アルメニア武装勢力を掃討するために
駐留するロシアの平和維持部隊がウクライナ戦争に駆り出され
手薄になった隙を狙ってアゼルバイジャン側が仕掛けたらしいです
ウクライナ戦争で手詰まりのロシアは
欧州向け天然ガスパイプラインのノルドストリーム1を完全停止
現在の欧州はアゼルバイジャンから延びるBTCパイプラインに依存しており
このBTCパイプラインを狙ってアルメニア武装勢力が度々攻撃を仕掛けてます
BTCパイプラインが隣国のジョージアに向けて通る
アゼルバイジャン第二の都市ギャンジャは
ギャンジャ回廊、ギャンジャギャップと言われており
アゼルバイジャンは商品輸出の80%、GDPの37%を石油と天然ガスが占めており
BTCパイプラインへの攻撃はアゼルバイジャン経済に与える影響は甚大で
それを攻撃するアルメニア武装勢力の排除は最優先事項なのです
アルメニア武装勢力のバックにはロシアが介在すると言われており
欧州への圧力を強めるためアルメニア武装勢力を利用し
BTCパイプラインの攻撃を仕掛けているとも言われてます
今回突如として発生したアゼルバイジャンとアルメニアの武力衝突
こういった側面があると思われてます
個人的にこの様な紛争地を抱えるアゼルバイジャンで
能天気にF1など開催して大丈夫なのか?と思っております
アゼルバイジャン料理の王様料理-ShakhPilaf
コーカサス3国はこんな所です アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア
Posted at 2022/09/15 07:47:09 | |
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