ユーロ5適合で中速トルクが400cc並になった2024年型CBR600RR(8BL-PC40)ですが、私の車両のECUをショップに貸し出すことでデータの吸い出しやライターのアップデートを行ってもらえるようになり、本日書き換えたECUが無事到着しました!
まだ街乗り試乗しかしていませんが、この年式のCBR600RRはマジで11,000rpm以上からしかまともな加速をしないため、スプロケ変更でショート化したらギアポジション表示が「数字」と「ー」の交互表示というエラー表示なる点に困っている方も複数名いらっしゃると思いますので、書換可能なショップの紹介と私の初期レビューを書かせていただきます。
今回書き換えたメニュー
①燃調マップの変更(純正エキパイ・純正マフラーでのオリジナルマップ)
②レブリミットを15,000rpm→15,500rpm
③スプロケ丁数の変更(F16T/R42T→F15T/R45T)
④ラジエーターファン作動温度変更(105℃→100℃)
※ファン作動温度変更は実際には変更されてましたが、ライター上では上手くいかなかったようなので動作保証対象外で
詳しいレビューはツーリングに行ったりシャシダイ載せてから改めてパーツレビューで書きますので、あっさりとした初期レビューを書いておきます。
①燃調マップ
街乗りでは2速くらいまでしか試せませんでしたが、明らかに中速トルクが増して7000rpmくらいから「600ccらしい加速」をするように感じます。2019年式以前レベルにするには触媒レスのフルエキ入れて燃調やり直さないと無理だと思いますが、少なくとも純正状態の「何これ…」感はなくなりましたw
ちなみに社外スリップオンを入れている方などはそれに合わせたマップ作成もしてくれますし、兵庫まで行けるなら現車合わせも可能だそうです。
②レブリミット変更
街乗りでは試せていませんが、純正は15,000rpmだったと記憶しています。500rpm上げたのは「不意のレブ打ちを避けるため」なので15,000rpm以降はパワーは出なくて構わないと伝えました。レブランプが14,600rpmで全点灯するように設定しているのですが、夢中になって走っているとうっかりレブに当ててしまうことがあり、そこで燃料がカットされるとシリンダー内の温度が急上昇するのがエンジンに良くないんですよね…
なので保険のための500rpmです。
③スプロケ丁数の変更
これが出来たのは大きいですね。メーカーは「純正丁数に戻せ」ディーラーも「ECU書き換えないと無理」でしたので、無事に二次減速比の変更が出来たようでギアポジション表示も正常になりました。
丁数を再度変えた場合は再書換が必要ですので「中低速が改善するとしてどのくらいのギア比で走りたいか?」をよく検討してから依頼しましょう。私がF15T/R45Tとしたのは「ストリートでは出来るだけ1速を使いたくないから」です。
ツーリング時に「1速↔2速」の往復となると、シフターを使ってもギア比が離れているための変速ショックと、シフトダウン時にニュートラルに入ってしまうリスクがあります。(実際数回ニュートラルに入ってビビりました)これが「2速↔3速」で走れるとギア比が近くでスムーズなのと、ニュートラルリスクがないので安心してシフターに任せられます。
それでもECU書換前にこのギア比で走ってみたところ、奥多摩周遊とかで上級者を追走したり先導しようと思ったら1速も使わないと無理でしたが、中速トルクが太れば2速メインでいけそうです。デメリットは「最高速が240km/hくらいまで落ちる」ことですので、もてぎや富士を走る方は無理なギア比だと思いますが、ストリートメインの方とTC2000や袖ケ浦ならこのギア比はお勧めです。
④ラジエーターファン作動温度変更
これは果たして効果があるのかはわかりません。CBR600RRは夏場は水温がヤバく、11,000rpm以上をキープして走っていると走行中でも106℃とかになってしまってファンは回りっぱなしでした。私の車両にはプラスではないヒートブロックを入れていますが、ストリート用にラジエーターガードを付けているのも影響しているかもしれません。
レーサー仕様にするならサーモスタットを撤去してバイパスホースを塞ぐのが常道らしいですが、真冬もツーリングに行きますし、バイパスホースを切断して塞ぐという作業に自信がないので私はやめておきますw
今回は運良く書き換わっていましたが、現時点では基本的には変更不可とのことです。ただし、ライターがアップデートされればいずれ正式対応されるかもしれません。
では、書き換え対応をしていただいたショップを紹介いたします。
10 FACTORY
まだHP上の対応車種のリンク等は更新されていないと思いますが、既に書換可能になっていますので興味のある方は問い合わせてみて下さい。非常に良心的なショップで書換事例のなかった8BL-PC40のECUを外注先の海外ショップにまで送って対応可能な状態にしていただけました。2021年型(2BL-PC40)ともかなり中身が変わっているらしく、ライターをアップデートしないと書き換えられなかったとのことですので、
おそらく現時点で2024年型のCBR600RRのECU書換が可能なショップはここだけです。
料金は\52,000+消費税で\57,200がベースです。ECUを外して送れば原則的にこの価格でやってもらえると思います。燃調マップ以外の部分を弄る場合にオプション料金がかかるショップもある中で、やはり良心的な価格設定だと思います。
問い合わせの際には「2024年式のCBR600RRのECUを最初に書き換えたと言う人に教えてもらった」と言っていただけると、私の株がちょっと上がって嬉しいですw
では、ツーリングに行ったり、パワーチェックの結果が出たら改めてレビューしますが、書き換えでパワーが落ちることはあり得ないのでマジでオススメです♪
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バイク論 | 日記
Posted at
2024/07/11 17:49:04