
かねてより興味があった事を実験してみた。実験というのは、家庭用複合機プリンタがどこまで色(基本はカラーキャリブレーション済みモニタで表示される色)が再現できるかについてだ。
添付した写真は色々設定を変えて元画像をプリントし、それを並べてデジカメで撮影し大体モニタ上で印刷物と色が合うように調整してたデータだ。
写真の並びを
④①
⑤②
⑥③
⑦
とする。プリント時の設定データは下記の通り。
但し、共通項として、紙はフジの光沢紙だ。⑥まではPIXUS MG7130(2013年製)を使用、⑦だけPIXUS 950i(2002年発売のプリンタを未だに使用中)を使用
①複合機のSDカードリーダーよりプリント、色補正なし、紙設定は光沢ゴールド
②①の設定で自動調整ありにした
③PCよりPSE(フォトショップエレメンツ)を使用し、プリンタ側カラーマネージでICMを使用した
④PCより、PSEのカラーマネージでICCプロファイルの選択を間違えて画面表示用のsRGB(PSEに標準でインストールされているICCプロファイル)で印刷してしまった
⑤④の方法でちゃんと紙に合った(互換紙だからちゃんと合っている訳ではない)ICCプロファイルを選択
⑥iPad Air2よりCANONのアプリ経由で無線で印刷、補正なし
⑦windows標準のビュアーより印刷、ICMを使用
ちなみに元画像はコレ
意外な事に、モニタ画面に一番近いのは⑥か⑦である。欲を言えば⑥と⑦の間の色が出れば完璧であるが、普及型のプリンタに標準で備わっている機能だけでここまで色が出せれば御の字だと思う。
今まで散々悩んで来たので最終手段としてプリンタのカラープロファイルを作成出来る装置(Spyder printとか)の購入も考えていたのだが納得の行く色が出せるのでその必要はなさそうだ。
ただ、最大の謎は①のようにSDから直に印刷する場合と⑥のアプリ経由で印刷する場合とで結果が異なる事。iPadにはカラーマネージメントの概念が今のところないらしいので基本はデータのRGB値をプリンタに送っているのでは?と思うのだが、それだとSDから読むのと根本は同じはず・・・、なのに何故プリント結果が違うのだろうか?
Posted at 2015/11/29 03:31:40 | |
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