2016年09月04日
さて、オルタネータノイズ&イグニッションノイズを取る方法はあるのだろうか?
ネット上の情報を調べると、とにかくいろんな情報が錯綜している。大事な項目をいかに整理したい。
1.グランドのとりかたを考えよ。
よく言われるのが、グランド(アース)の取り方を考えろ、というもの。「一点グランドがよい」という意見もよく聞かれるが、果たしてほんとうにそうだろうか。例えば、ラゲッジに設置したアンプのグランドを、デッキ部やバッテリーまで戻す・・・ ほんとうによいのだろうか。あまり自信はないのだが、おそらくは「No」だと思う。むしろ、太く短く直近のシャーシに落とした方がよい。それはなぜか? シャーシは電気的に抵抗値が非常に小さく、電位差がでにくいからである。また、グランドケーブルを短くすることは、ノイズを減らす面でも効果があるからである。異論はあるだろうが、私としては
「グランドはできるだけ短く、太く、近くのシャーシに繋げ」
と言いたい。グランドの話は以上。
2.RCAケーブルを見直せ
高級品が良いと思われている。果たしてそうか? 超有名な4chケーブルを使っている。端子部が弱く、コネクタは結局、すべて付け替える羽目になった。そもそもノイズに苦しみ始めたのもこのケーブルを導入してからである。ケーブルの構造は、樹脂チューブ内に4ch×2の細線が詰め込まれた、どうってことのない単純な構造。細線がリッツ線であることがわずかな救いという感じ。ノイズに強い構造とはとても思えない。
できれば、2芯+シールド構造のケーブルを使い、シールドをボディーにつなぐのが良いと思う。シールドは信号線のグランド側に、しかも機器の下流側につなぐのがよいという説もある。この構造のRCAケーブルを使うのであれば何れの方法も試してほしい。で、結果が良い方を採用して頂ければよいと思う。
2芯+シールドが良いことはわかっているのだが、私も使っていない。6chものケーブルをこの構造で、デッキからリアのラゲッジまで結ぶのはスペース的にも難しいからである。メーカー製の4chケーブルと2chケーブルを使って配線するのがいまのところ精一杯。現状のオルタネータノイズの原因が、このケーブルの構造にあるのかどうなのか、正確なところはわからないが、カーオーディオに凝る人が皆、2芯シールドでケーブルを自作できるわけでもなかろう。
RCAケーブルの「低ノイズ化」は、できれば行いたいところだが、それができなくてもノイズをあきらめてはいけない。どちらかというと、RCAケーブルによるノイズの違いはそれほど無いと言ってよく、迷ったら「安物のケーブルでもじゅうぶんだ」と思っておけばよいと思う。
3.キャパシタを導入する
キャパシタは効くようである。特に、オルタネータの直近にHELIXのCAP33のような小型のキャパシタを入れると効果が高いそうだ。それについては異論はない。できるなら、キャパシタを導入したらよいと思う。ただ、キャパシタはそれなりに故障するという噂もある。目に見えないところに挿入するパーツだけに、壊れるとやっかいだ。あとは、個人的にキャパシタはどうしても怖い。大電流をためるからだ。もちろん、CAP33のような小さなものならそれほど危険ではないかもしれないが。何れにしても、キャパシタはきちんと充電してからつなぐようにしたい。そうでないとヒューズが飛んだり、いろいろびっくりすることになる。電気に詳しくない人は、キャパシタはやめておいたほうがいいかな?あと、キャパシタを入れても "プチプチ" のイグニッションノイズは消えないと思う。
4.バッテリーを変更する
高価なバッテリーに入れ替えるとノイズが消えると思い込んでる人も居る。ドライバッテリーのODYSSEY(愛車のオデッセイじゃないよ)とか、PanasonicのCaosとか。はっきり言う。バッテリーで音はかわりません。ぜったいにかわりません。そもそも、エアコンつけてたりすると電力はほとんどがオルタネータから供給されているのです。バッテリー換えても無意味です。もちろん、良いバッテリーにしたところで、オルタネータノイズも消えません。悪しからず。
さて・・・ それではオルタネータノイズ&イグニッションノイズを消すにはどうしたらよいのか? それに対する回答は、やっと、次回に(続く)
Posted at 2016/09/05 00:23:02 |
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カーオーディオ | 日記
2016年09月04日
もう、ほんとうに久しぶりにカーオーディオについて書きます。ある意味でカーオーディオにおいて永遠の課題であるオルタネータノイズについてです。少し長文になりますが、おつきあいください。
我がオデッセイに外部アンプを導入してからというもの、ある意味でずっとオルタネーターノイズには悩まされてきました。おそらく、RCAケーブルの経路のどこかで、ノイズを拾っているのだと思われます。ただ、経路は何度も確認しましたし、アースの取り方も変えてみました。それでもとれないものはとれないのです。ただ、いくつか経験則的にわかってきたことはありました。オルタネータノイズは古いアンプで出やすいこと(おそらく、コンデンサーの不良が原因)、さらには、アンプを新品に換えても出るものは出る、ということです。
ちなみにわたしはずっとAudiocontrolのラインドライバーを使っていて、ラインドライバーを使うとオルタネータノイズが減る(消える)ことはわかっていました。Audiocontrolのラインドライバー(Overdrive, Matrix)は、グランドの回路をデッキとアンプの間で切り離すか、接続するか、もしくは抵抗を挿入するかを選べるようになっていて、たいていの場合、「分離する」セッティングでノイズはかなり(というか、ほとんど)無くなります。このラインドライバーでグランドをアイソレートして、オルタネータノイズを消す原理については私は知りませんが、この効果があることで、長らくラインドライバーを手放せませんでした。
実は、長らく使っていたアンプ、Clarion APA4321が猛暑で昇天しました。実はこのアンプ、2台めでした。 故障の原因ですが、アンプがおかれた部分の熱の流れが悪く、熱が籠ってしまうのが原因です。テンパータイヤスペースにアンプラックをこしらえて2台のアンプとラインドライバーをインストールしていましたが、どうしても熱が籠るのです。
いろいろ考えた結果、次のアンプはデジタルアンプにすることに決めました。オーディオショップで聞く限り、アナログアンプと聞き比べても悪い点は見つかりませんし、省スペースかつ、熱をあまり出しません。いいことづくめです。まずはあまり値段の高くないものということで、ALPINEのMRV-F300に決めました。このアンプ、かつての定番アナログアンプと同じ型番というのも不思議です。もちろん、こっちは紛れもなくデジタルアンプ。なぜにMRVの型番を与えたのか非常に不可解ですが、まあ、それはいいでしょう。
定格50W×4のこのアンプ、非常にS/Nも高く、よい音を出します。アナログアンプに比べると非常にフラット感が高く、特定の帯域が強調された感じがありません。かといって線が細いわけでもありません。非常に気に入りました。それなりにパワー感もあります。そこで、気をよくしてラインドライバーを外してみました。そうすると、ベールが一枚剥がれたようにクリアな音が飛び出すではありませんか。もともとのS/Nが良いことがプラスに働いて、ラインドライバーを接続せずとも力感も十分にあります。申し分ありません。
しかしながら・・・ ラインドライバーを外すとツイーターからノイズが・・・ オルタネータノイズというよりは、プチプチというノイズ、これはイグニッションノイズでしょうか。明らかに聞こえます。アンプのゲインが最小でも聞こえますから、これはなんとかしなければいけません。改めて、ノイズとの戦いが始まりました。
(続きます)
Posted at 2016/09/04 23:31:28 |
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