何だか急に色々忙しくなってきて、帰りも遅くなってきたので、中々更新しなくてすいません・・・。
仕事があるのは良いことですが、体がすぐには馴染まないです。
明日からは来月5日のイベントの段取りも始めないと!
さて、あまり放置する訳にもいかないので久々のラリーネタで。
今回は、日産が1985年でWRCグループBを撤退し、約1年半の充電期間を経て、新しく始まったグループAに
参戦する為に製作した200SX(S12シルビア)をアップしようと思います。
日産はグループBをFRでNAの240RSで奮闘してましたが、400馬力を超える4駆ターボのモンスターマシン
相手には勝負にならず85年で一時参戦を休止しますが、86年にはグループB自体が事故の多発により終了して
しまい、その後はより市販車に近いグループAに移行。そこで日産は急遽200SXで参戦を決め、半年程で車を
開発します。過去にも数回200SXは紹介してますが、87年は初めてでしたね。
88年のシルビアです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/717755/blog/18478987/#cm
新生日産チームの復帰戦は当然ながらサファリラリーです。
日産チームはシルビア軍団、マーチターボ軍団を難波さん、若林さん以下、総勢100名以上の日本人、現地人
スタッフでサポート。シルビアはM・カークランド、A・ザヌッシ、S・メッタと準ワークスのJ・シャーの4台。
その中で、今回はゼッケン18番、マイク・カークランド車をアップします。

ベースはS12シルビアですが、エンジンは北米仕様に積まれるVG30Eを搭載します。
装備の特徴はルーフベンチレーターを2つ装着しますが、規定で公認されていなかった為に塞がれてしまいます。
ハッチバックですが、トランクに燃料タンクを積む関係で室内に隔壁を作ってます。
240RSから引き継がれた別タン式ショックアブでしたが、ホースのトラブルが続出してしまいました。
その為、88年にはタンクをホースではなく直付けに変更されます。
今までシビエを使っていた日産チームは、この年から補助灯はPIAAになります。
ホイールは定番のENKEIラリーコンペWRCスピリッツ15インチにダンロップSP82R。
時期的にS12しか選べなかった日産ですが、立派なグループAマシンに仕上がりました。
途中、虫避け網を装着して走っています。

北米仕様V6・3リッターを搭載で240馬力を発揮。ターボは付いてません。
肝心のラリーは・・・。
開始から7時間後のTC6にいた2位メッタ、3位カークランドの2台共リヤアクスルから出火!
原因はデファレンシャルギア用オイルリザーバーの配管の損傷から、漏れたオイルがエキゾーストに掛かって
出火したらしい。急いで川へ行き消化し、サービス隊が到着後に急いで交換作業。
カークランドが先に終わり43位で再スタート。一方、メッタは時間内に修理が間に合わずタイムアウト、早々に
リタイヤとなってしまいました。そこでメッタ車はその後チェースカーとなります。
ザヌッシは安定した走りで順調に順位を上げて走っていたものの、3日目にコース上に埋まっていた岩に気が
つかずサスペンションの取り付け部分を激しく破損してしまいます。必死にサービス隊が修理するもタイムアウト、
虚しくリタイヤとなってしまいます。

通常のサービス時でのカット
残されたシルビアは順位を大幅に下げたカークランドと、セミワークスのシャーの2台。
シャーも序盤でFサスが捥げる程のクラッシュをしますが、その後カークランドと共に怒涛の快進撃をし、カークランドは何と35台を抜いて8位でゴール!後を追うJ・シャーも12位完走となりました!

泥道を激走し、順位をみるみる上げるゼッケン18番カークランド!
ラリーの日産としては少々残念な結果となりましたが、それでも現地では日産は人気で、1年半ぶりとしては
手ごたえがあった次回に繋がるラリーでした。
出走53台、完走23台。
優勝はH・ミッコラのアウディ・200クワトロ、2位もW・ロールの200クワトロ。
テスト的に挑戦した日産は今回の問題点を潰して行き、翌88年のサファリでは2位に入ることになります。
と言うことで、今回は1台だけですが、また機会があったら他のシルビアもアップしようと思います。
私は個人的にはハッチバックの車ってあまり好みじゃないのですが、200SXはカッコ良いです!
やっぱサファリが一番日産らしくて好きだな~。
ってことで、今日の所はこの辺で・・・。
でわ、また次回に!