今日はお休みですが、昨日からちょっと体調不良で寝ていました・・・。
大分良くなってきたので、その分ブログもちょっとグレードアップに挑戦?です。
今回のお題は1973年サファリを走った610ブルーバード1800SSS-Eです。
個人的には610ブルはかなり好きで、510よりも好きかもしれません!
この73年の日産ワークスはメッタ/ドリュース組の240Zをはじめ5台エントリー体制。
その中からゼッケン9番ハリー・カルストロームのドライブする610型ブルーバードについて触れてみます。
610ブルーバードは510ブルーバードからすると少々大型になってしまったのと、若干高級志向になってしまったのもあって、モータースポーツ向きじゃないと言われてましたがSSSの4気筒に加えて、GTシリーズの6気筒も発売され、通称サメブルなんて呼ばれたりして徐々にその存在をアピールしていました。実は610を販売された時には、まだ510ブルも併売していたのも面白い話です。
その610ブルーバード1800SSSは72年第20回サファリから登場するのですが、その時KP61でも御馴染みのオベ・アンダーソンがドライブし総合12位に入ります。
そして今回73年のサファリでは総合2位と4位入賞をしますが、SSS-EのEはインジェクション(ECGI電子制御燃料噴射装置付)の意味で、何とインジェクションでは
世界初のクラス優勝なります。
実はこの610は総合2位に入るのですが、このサファリラリーでは、もしかしたら優勝していたかもしれない出来事がありました。
結構有名な話なのですが、5日間走った最後の日の4月23日に最初にゴールに入ったのは
メッタがドライブする240Zで減点405点、2位にカルストロームの610ブルで減点406点と何と1点差!
この時メッタの240Zは損傷が酷く、今でも現車は日産が保管していますが左フェンダーも無くなってしまった状態で、
規定により1点のペナルティが科せられます。
と、なると2台が同点になってしまうので審査委員会が急遽開かれて数時間協議。
その結果、
同点ゴールの場合には最初の3チェックポイントを少ない減点通過したチームを優先すると言う規則により、メッタ組の240Zが優勝することになりました!
(画像右)日産が考えた泥ねい路を走行する為に予めチェーンを巻いて走行すると言う方法で、その準備をするサービス隊。
日産の現地派遣サービス隊は10名程度で、これに現地の30名を加えた40人体制。
当時のクラス優勝と総合2位の様子を伝える現地の新聞です。
もちろん私の自慢のコレクション!(笑)
(画像左)
結果、日産チームは240Zの総合優勝をはじめ、チーム優勝、クラス別(グループ4-B、2-D、1-D)とそれぞれ優勝。初の5冠制覇と言う偉業を達成しました!
この610は現在も日産が保管していますが、インジェクションじゃなくてキャブレターに変更されています。これはあくまで噂なのですが、実は最初はインジェクションで走っていたが、調子が悪い?のと整備性が悪くサービスに不向きでセッティングも出来ないからキャブに交換しちゃったなんて話しも・・・。でも、インジェクションと言うことになっています。真相はいかに・・・。
他にも都市伝説っぽい話で、本当は610ブルが優勝するはずだったが、240Zを売りたかったから順位を調整したなんて話しもあります。(これは眉唾でしょうけど)
色々な話はありますが、やはりラリーの日産、技術の日産は昔は強かったのです!
ここで610ブルが勝っていたら、またその後の歴史も色々と変わってきたかもしれませんね。
(画像左)
かなりシワが寄って見難いかもしれませんが、当時のアフリカのダットサン正規ディーラーである、D.T.DOBIEと言う会社の新聞広告で、1位の240Zと2位の610ブルを伝える内容です。
と、言う事で、今回PCが苦手な私ですが時間がちょっとあったので、初めてグレードアップした内容にしてみました。
やってみて、やっぱり面倒なので時間があった時だけはこんな感じで掲載してみようと思います。
今回は手始めにやったので、多少見辛い所はご勘弁ください!
ってことで、今日の所はこの辺にしたいと思います。
また1位の240Zについては、いずれ掲載しようと思います。
でわ、今日の所はこの辺で・・・。
Posted at 2010/11/13 23:04:33 | |
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