今日は午前中から都内で打ち合わせでした。
まだ小さいながらも地震があるんですよね。早くおさまってほしい所です。
さてさて、前回はまた72年モンテカルロ出場のゼッケン5番240Zを取り上げましたが、今回はあまり取り上げ
られることが無いゼッケン20番をアップします。
と言っても、基本的には全く同じなんですけどね。注目されない車やマイナーなラリー車にもスポットを当てる
のがここの良い所?なので、同じ車、同じ仕様ですがご勘弁ください!
今回の240Zはゼッケン20番トニー・フォール/マイク・ウッド組
ゼッケン5番アルトーネン車を3位に導く立役者です。

雪のモンテを激走するゼッケン20番トニー・フォール。
今回はもう少し詳しく72年モンテの詳細も書いてみます!
72年のモンテはスタートはエントリー299台で各国から3つのステージで争われモンテカルロに集結しますが
第一ステージはSSはありません。3700Kmのコースを72時間で走ります。
第一ステージを終了して出走したのは246台で完走は219台。
ここからが本当のモンテカルロラリーの始まりです。本戦みたいなもんですね。
第二ステージは1534KmでSSは8ヶ所。
雪も少なくコースはドライに近かったがアルプス山中に入ると雪と氷に覆われます。
8ヶ所の内4ヶ所が雪で他はドライ状態。タイヤの選択が運命を決めます。
アルピーヌチームは100名以上のスタッフと1200本以上のタイヤを用意、対してダットサンチームは日本人、
外国人スタッフ合わせてたった16名で2台をサポート。タイヤは450本を用意します。
ドライに近いコースではポルシェが断然早く、アルピーヌチームはタイヤ選択をミスし順位が上がりません。
トップを追うのはランチアチームのサンドロ・ムナーリ、そしてフォード。
雪が強くなってくるとタイヤ交換で減点されポルシェが9位に落ち、トップはランチアに。そしてタイヤを豊富に
揃えたアルピーヌチームが上がってきます。
一方ダットサンチームはゼッケン20番フォールが10位、ゼッケン5番アルトーネンが12位に着けます。

タイヤ交換サービス中のフォール240Z
第5SSは38.5Kmのスラローム。ここでアルピーヌチームが1~5位を独占。
第6SSでも1~4位をアルピーヌが占めます。
第8SSではポルシェがクラッシュしてついにリタイヤとなり、7位にアルトーネン、フォールは17位にいます。
次の第三ステージの7箇所あるSSに挑みますが、アルピーヌチームは1台に8名のスタッフでタイヤ交換を
1分45秒で行いますが、日産チームは4人で1分50秒で交換します。
ところが一度だけ日産チームは6分掛かってしまい4分のタイムロスをしてしまいます。
この第三ステージでは10時間以上のレストタイムがある為、その隙にアルトーネンとフォールは休憩をせずに
SSにテスト車で走りに行きコース状況を確認してきます。2人は出走6時間前に戻りコースの状態を伝えます。
サービス隊はその要求に答えるべく、残った6時間でタイヤにスパイクを打ち12本を用意します。
そこで難波監督はある作戦をアルトーネンに伝えます。
「何が何でもポルシェのドライバー(5位のラルース)を抜け!」それを聞いたラウノは断りますが、第2ステージの
スタートトップのラルースを2番手のラウノがプレッシャーを掛ければ必ず自滅すると読んでの指示でした。
7位のラウノは潰れる可能性の高いポルシェをマークする作戦に出ます。
この作戦を「カミカゼ作戦」と言ってたそうです。
第3ステージは残ったのは34台でスタート。1番目をスタートする5位のポルシェでしたがトップとのタイム差は
14分で簡単には縮まりません。2番手スタートのラウノは徐々にタイムを上げてきます。

華麗なドリフトを決めるフォール240Z
マークしたポルシェは第一ステージでトップタイムを出しますが、ここまででアルピーヌチームは2台がリタイヤ。
残りは3台に。日産チームのラウノは第2SSから第5SSまでポルシェを上回るタイムを出し上位に食い込みます。
そして後半、優勝候補だったアルピーヌチームは徐々に車に不調が出始め残る3台は何と全てリタイヤとなって
しまいます。トップのペースに合わせて1600ccで無理を続けた結果とのことでした。
結果としてランチア・フルビアをドライブしたサンドロ・ムナーリがそのまま走り切り優勝しました!
一方で240Zは結局ポルシェを抜くことが出来なかったので、2位にポルシェ、3位にラウノの240Zが入ります。
さて、話の中心がゼッケン5番でしたが、肝心のゼッケン20番フォールは・・・。
17位から一時7位まで浮上したフォールでしたが、第4SSを終えて次のSSに向かう途中でドライブシャフトの
ベアリングが割れてしまいます。必死にサービスが修復をするも残念ながらタイムアウトになってしまいます。
早々に帰ろうとするフォールを難波監督が引きとめ、彼に第5ステージに先回りしてダットサンのマークを持って
コースに立たせます。それはリタイヤを知らないラウノに知らせる為で、それを見たラウノは順位より完走をする
こと第一にを考えてゴールに入りました。
前回、ここまで詳しく?は書きませんでしたが、今日はちょっと時間があったので長文で書いてみました。
一応これが72年モンテのほぼ全容?ですが、超簡略化しています。
殆どゼッケン20番の話ではありませんが、大変な激戦の中、あのゼッケン5番はFR最高位の3位と言う
素晴らしい結果を残すことになりました。
と言うことで、久々に長く書いて若干疲れましたが、少しは興味を持っていただけましたか?
文字ばかりで読み辛いのはご勘弁を!
でわ、また次回に!