涼　隼秀のブログ一覧

リボンマグネットを貼ってまで安全運転を心がけている私ですが、時には信号のない横断歩道で待っている人を見落として直進してしまったり、歩道を横切って店に入るときの一時停止を忘れてしまったりと、まだまだ至らない点があります。
そのたびに、愛車（特にキャラのほう）やこのステッカーが頭に浮かんでは「ごめんなさい」と謝り、次に同じことが起きないようにするにはどうしたら良いかを考えます。
無事故・無違反とはいえ何かしら今までに表沙汰になっていない違反をしている方は、私を含め少なからずいらっしゃると思いますが、失った完璧さを少しでも取り戻そうとするからこそ、無事故・無違反を続けることができるのではないかとも思います。

私が免許をとったのは2004年の10月、大学2年生のとき。
そして翌年の4月に、JRのあの脱線事故が起きました。
当時、大の鉄道ファンであり、いつもJR西日本のお世話になっていた私としては、地元兵庫であのような事故が起きたことはかなりショックでしたし、亡くなられた方にも申し訳ないと思いました。
テレビでは毎日この事故が取り上げられ、車両の構造から会社の体質に至るまで様々な考えうる原因が報道されましたが、そのひとつに、新型ATSが導入されていなかったことが挙げられています。
あれさえあれば、あの急カーブを何らかの理由でオーバースピードで突入しようとしたとしても、それを食い止めることができたのではないかと。

それを聞いて、あ！！と気づかされました。
免許をとってすぐのころは安全運転、特に速度制限を守ることについては意識がうすくて、まあ＋10km/h程度であれば、高速ならもうちょい出したって事故らなければ別に・・・ぐらいにしか考えていませんでした。
でも車にはATSがありません。
たとえ相手は何百人のお客さんではないにしても、将来は彼女や子どもの命を運ぶこともある私が、レールという聖域がない中、速度超過したっていいやと思いながらATSがついていない乗り物を走らせてよいのか。
それを良しとしていた今までの自分は、この事故のことを責める資格はないと思いました。

そして2007年にカローラを手に入れ、今もこのことを思い出しながら毎日運転しています。


とはいえ、さすが聖域とは違い混沌とした車道には、個性あふれるドライバーさんがいらっしゃいます。
今日見たのは、黄色になると青より速く駆け抜ける車。
先に行けるなら左車線から追い越すこともいとわないその車。
縫うように走り、あるいはセンターラインに寄って追い越す機会をうかがうその車。
そんな車を後ろから10分ほど見ていた私は安全運転を心がけた運転で、最後は私のほうが早く交差点を左折してお別れしたほどに、頑張った甲斐が全くなかったその車。
そしてトランクリッドの右下には一言。

「安全運転励行車」



詫びろ、そのステッカーに



皆様もぜひ、愛車を殺人車になどしないよう、楽しく安全に運転してください！！！