
4年と半年前に、新しいポータブルプレーヤーを買って、ケースを自作したことを書きました。
歩く人、聴く人、はまる人
このとき買ったプレーヤーはソニーのNW-A35、イヤホンはNUARLのNX01Aでした。しばらくこのセットで音楽を楽しんでましたが、ある日かばんからイヤホンを取り出すときに、ほかにかばんに入れていたものとからまっていたのに気づかないままぐいっと引っ張って壊してしまいました。そこから次のイヤホンを探すという沼にはまることになります。
デザインはいいけど低音が強すぎる。
音質はいいけど大きく重くて耳が痛い。
イヤーピースだけでも変えられるのね~
などなど、悩みながら新しいイヤホンを楽しんでいました。その中で、避けて通れないというか、ずっと気になっていたのがバランス接続でした。一般的なイヤホンは両耳のグランドがつながっているアンバランス接続ですが、バランス接続はグランドも左右独立しているので、片方の音声信号がもう片方に影響するクロストークという現象がない、とよく説明されています。
バランス接続のイヤホンを楽しむには、中の回路がバランス接続に対応しているとか、そもそもプラグ径がアンバランス接続とは異なるので、プレーヤーを変える必要がありました。ハイエンドなプレーヤーにも興味があって買ったAstell&Kernは当然のようにバランス接続に対応しているのですが、普段から聞くには本体が重すぎたり、落としたときのショックが大きかったり。なにか、バランス接続に対応してるぐらい音質にこだわってて、かつ手ごろな値段のプレーヤーってないの?
と、そんなワガママをかなえてくれた、最近の普段使いの環境がこちら。
プレーヤー:パイオニアXDP-20
イヤホン:オーツェイドintime翔DD
ケーブル:cooyin8芯単結晶銅+銀メッキ銅(紫)
XDP-20は液晶についてはソニーのNW-A35に及びません(解像度が粗い)が、バランス接続が楽しめてしかも2種類のモードが選べます。これがクロストークをなくしたことによる影響なのか、バランス接続で聞いていると、イヤホンや曲によって左右が独立していていいと思うこともあれば、逆にバラバラに聞こえるのが違和感を感じることもあります。その印象がモードの切り替えによって改善できるので良いです。価格は去年9月購入時点で21000円ぐらいと、この値段でこのバランス接続の音が楽しめるのは良いと思います。
イヤホンは、オーツェイドさんが群馬にある会社ということで親近感がわいて、音質も良いと評判みたいだったので選びました。こちら、メーカーとeイヤホンさんのサイトでのみ販売されている、リケーブル可能でジャックがMMCXになっているものになります。
リケーブルということで、ケーブル部分が交換できます。というかこの商品の場合はそれを前提に、そもそもケーブルがついていないので、別途購入する必要があります。そこで選んだのがcooyinさんので、色が良かったのと、値段(約8000円)、イヤホンとの相性が決め手でした。多分中国のメーカーかと思います。比較としてもうひとつ気になっていた日本製の、倍ほど値段するのも買いましたが、音質は同じぐらい、ただ相性が良くなくて、MMCXの構造上の問題もあると思いますが、音がブツブツ途切れて聞こえなくなってしまう現象が多発したので、こればっかり使ってます。
XDP-20の話に戻りますが、写真にも映ってる赤い本体は、オンキヨーの公式ショップ、オンキヨーダイレクトでしか買えない限定色となっています。XDP-20の開発・生産にオンキヨーがどう携わっているかよく知りませんが、パイオニアのホームAV事業がオンキヨーホームエンターテイメントに譲渡され、その後ほぼ同じ外観の製品がオンキヨーとパイオニアの各ブランドでリリースされているものもあります。そんな中でオンキヨーホームエンターテイメントの経営破綻のニュースは、周辺の動きからいつかはと感じていたものの、やはりショックでした。10年以上前、最初に買ったドルビーデジタル5.1chのサラウンドシステムスピーカーはオンキヨー製だったなあとか思い出すと、さみしい感じがします。
今後オンキヨーさんがどうなるかわかりませんが、なんらかの形で復活されることを願いつつ、私は変わらず音響の沼で、XDP-20を携えて楽しんでいこうと思います。
ちなみに、オンキヨーダイレクトで買えるアニメとのコラボ企画・商品は今のところ影響を受けないらしいので、そちらも変わらずチェックしていきたいと思います。
Posted at 2022/05/15 12:32:37 | |
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