平成3年式・走行7万キロのとあるホンダ車です。
なぜかエアコンを始動してから約15分間は温風でしばらくすると突然冷風になるようです。
昔なら「壊れたなら軽量化のために外してしまえ。」と言うところですが(笑
エアコンはもっぱら取外し専門だったのであまり得意ではございませんが、さっそく作動状態を確認してみると、確かに冷風が出ているとは言え少し効きも悪い感じです。
ゲージを付けてみると、ガス圧は正常。サイトグラス(のぞき穴)内も特に違和感なし。もちろんコンプレッサーも作動している。
しかし、しばらくエンジンを停止して放置後、再度エンジン始動エアコンONしてみると、なぜかまた温風。。。。
この時ゲージの圧も低圧側が負圧を指し出したので、どこかで詰まっているのは間違いなさそう(-oー;)
詰まると言えばエキスパンションバルブ。(細い穴を通過させてその後膨張させる事でガスを気化させる部分)
しかし、
分解して点検するも問題なさそう。。。。。
となると、最初の写真のリキッドタンク。(内部にフィルターと乾燥剤が有る)
この頃のリキッドタンクは非分解で、外部からは状態が確認出来ないのでとりあえず交換してみると、ビンゴ!
正常に作動するようになりました。
ここで修理は完了。
とは言え内部がどうなってるのか、ど~しても気になります。
これまでたいして興味も持たなかったエアコンですので、こういった状態の時は内部がどうなってるのか確認しようと思ったこともございませんでしたが・・・・
この機会に未知の扉を開けてみます♪
エアソーでタンクを切断してみました。
内部は意外と単純な構造。
この中の乾燥剤で水分を除去したり、フィルターを設ける事でゴミがエキパンに行かないようにしています。
構造上いつかは寿命が来る物ですが、エアコン内部にどれ程のゴミと水分が過去に混入したかで大きく寿命は異なります。
乾燥剤もドロドロ。タンク内も細かいゴミが確認できます。
真っ黒なのは事前にガス内に注入した漏れ確認の為の蛍光剤の影響もありますが、おそらくはエアコンオイルと水分とゴミが混ざった事が主な原因かと。。
そして問題のフィルター部分。
ヘドロ状の物がフィルターを覆っていました。 ドライバーですくい取ると奥の方は結構な厚みで蓄積してるのが確認できました。
ここまで分解してようやく納得できましたが、
エアコンONして15分ほどすると、フィルターを覆っているヘドロ状の蓄積物のどこかに通路が出来、ガスが流れ出し冷房が効き始める。
エアコンを停止して、しばらく放置するとまたヘドロがフィルターを覆い通路が塞がりエアコンが効かなくなる。
実際短い時間の間にエアコンON/OFFする分には冷えた状態を維持したままでしたので、少しの時間なら通路が確保されたままだったんでしょうね。
闇雲に部品を変えた訳ではありませんでしたが、「よく分からないけど換えたら治った。」ってだけでなくて、こうやって目で見て症状と一致する原因が確認できて納得出来るとすっきりしますね~♪
エアコンの効きが悪いときはリキッドタンクの劣化も要注意ですね~
興味も無かったエアコンでしたが、こうして実際にトラブルと向き合い改めて構造を考えると良い勉強になりました。
なんだか車屋さんみたい(笑
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Posted at
2014/06/27 21:28:57