鮎川雅樹のブログ一覧

この年は雪も結構あったようですが、場所によりドライもあったんですね。

モンテ・マイスターとやがて呼ばれるようになったサンドロ・ムナーリ
その最初のモンテ勝利はWRCが開催される前の前年になる1972年でした。
ナビゲーターは、マリオ・マニュッチで、２位を11分引き離しての快挙
1600ccの非力なエンジンでラルースのポルシェ911Sから優勝を勝ち取りました。
この年はランピネンが４位、バルバジオが6位とフルビアの活躍が目立ちましたが、
排気量を上げて、ボディーのパネルの一部にアルミを使って軽量化し
あとはエンジンの出力を上げるしか無くなったフルビアで戦い続けるには、
路面状況が悪い雨や雪やダートなどの環境的要素を期待するしかなくなります。
そこでフィオリオはストラトス・ゼロに夢を託すのです。

余り早々にリタイアされてしまうと、ちゃんとした画像が少なくなってしまうんですよね。

ギャラリーが車を起こしにやって来るところ。

以前1989年サンレモ・ラリーの話題でビアシオンを紹介していますが
今回は同じ赤マルティニに乗るディディエ・オリオールについて紹介します。
天才ドライバーとして感覚派のオリオールは、1958年8月18日生まれ
1979年にラリーにデビューしたようだ。
グループＢが始まるとルノー５アルピーヌから５ターボに乗り換え
やがてMetro6R4に乗るようになり、フランシュ選手権を制する。
グループＢ終焉と共にフォード・シエラRSコスワースに乗るようになり、
1987年、1988年とフランシュ選手権を制して3連覇となる。
ランチア・コルセに乗るようになったのは、その翌年である。
モンテで２位、ポルトガルではリタイア、そして3戦目のコルスで早々と優勝する。
オリオールは速いドライバーではあるが、車をよく壊すドライバーでもあった。
1989年のサンレモでは、長年共に走ってきたBernard Occelliをナビに従えたが
SS5でコース・オフし、車は大破！
大破した赤マルティニの方が記憶に残っている人も多いようだ。
勿論リタイアとなり、このシーズンは最後のWRCとなった。
車を壊すドライバーは敬遠されるが、きっちりと成績を残すオリオールは
ジョリークラブに移ったあとも1992年に再びランチア・コルセで走っている。