鮎川雅樹のブログ一覧

1993年のポルトガルラリーにはJolly Clubで走るサインツ、アギーニをはじめ
アストラやその他の現地のプライベーターなどで使われていました。
その中には白地に緑の模様が入ったGiESSEのカラーの車が３台出場しています。

12号車　Alex Fiorio / Vittorio Brambilla (Astra)
15号車　Jorge Recalde / Martin Christie (Astra)
16号車　Jorge Bica / Joaquim Capelo (Duriforte Construçoes)

12号車と15号車はアストラの車で、16号車には地元ポルトガル人のジョージ・ビカが乗ります。
ビカはDuriforteから出場していますが、アストラのレンタルか売却したものなのでしょう。

このラリーではサインツが中盤でアクシデントによりリタイアし、
フォードエスコートに乗るデルクールとビアオンにより1-2フィニッシュとなりました。
3位にはアギーニが入り、フィオリオの息子アレックスは6位、ビカは8位に入ります。
この時リタイアの多かったマクレーもデルタに割って入り7位になっています。
ジョージ・リカルデはSS3で早々にリタイアしています。

もう過ぎてしまいましたが、3/10はアレックスさんの誕生日でした。

ホイールはそれなりにネガティブ・キャンバーが入っていますね。

左がピロッロさん、右がアレックスさん

ピロッロのキャリアの中でも、最も長かったドライバーはアレックス・フィオリオである。
1986年から1991年まで共に走り、最後の２年はフォードのＱ８で走っているが
相性は良かったに違いない。
アレックスはランチアのチーム監督であるフェザーレ・フィオリオの息子さんである。
Jolly Clubはランチア・コルセとは別の組織であるが、
ランチアの控えドライバーがここで修行を積んでいた。
またフィオリオはタイトル獲得のためにスポットでスペシャリストを抜擢する事が多く
多くがJolly Clubのドライバーでその任を当たっていたようである。

1988年のモンテカルロ優勝はマルティニカラーのデルタに乗ったブルーノ・サビー
サビーに続いて２位に入ったのがフィオリオ＆ピロッロであった。
アレックス・フィオリオは余り目立たぬ存在であったが、
1988/1989年とWRCのドライバーズタイトルでは3位、2位と記録している。
フィオリオの息子だからJolly Clubに入れたのかもしれないが
彼も優秀なドライバーであるという兆候がフィリオの目には映ったのだろう。
そして笑われは、そのドライバーを支えていたピロッロの存在を忘れてはならない。

エンジンルームの放熱で悩ませていたランチアでもモンテのように寒ければ
アルミテープでフロント・バンパーの開口部が塞ぎオーバー・クールの対策をする。

デザインは変更され、シャープなイメージになりました。