がんじーまんのブログ一覧

一昨日緊急手術となったキュートですが、おかげさまで昨夜無事に退院することができました。
まずは心配して頂いた皆様にお礼申し上げます<(_ _)>

事の次第は前回のブログに書いたとおりで、外見上はそんなにひどい様子ではありませんでしたが、実はかなりひどい状態になっててあのまま暫く様子を見て・・・としていたら今日あたり危なかったかも知れませんでした。
今回の診断結果は「脾臓腫瘍　被膜内出血」というものでした。
レントゲンとエコーと血液検査をしてもらい、レントゲンでかなり影が大きく出ていてエコーで厚みを見たところ通常2センチ程度のところが4センチ位に腫れている。そして血液検査では貧血状態を表わしていて血小板もかなり減っているということでどこかで出血していて、それも結構な規模だということで即手術となりました。
この時点では脾臓内だけで出血していて腹腔内への出血はまだ見られないので、切除自体は難しいものではないと説明がありました。
血管をレーザーで止血しながら切除するので時間も余り掛らないで済むということで、後はすべてお任せしました。
予定よりも早めに終了の連絡が来て「ついでに歯石取りはどうしますか？」などと聞かれ少し拍子抜けしましたが、無事終わってホッとしました。
術後に説明を聞きに行ったところ「さっきまで手術台の上にいたとは思えない」と言われ面会に行くともう麻酔から覚めて起き上がっていました（汗）



先生曰く、通常20分位掛るところが今回は新しい機材（レーザー）を導入したので4分（！）で終わってしまったということで、手術自体はかなり順調に進んだようでした。
そして摘出した脾臓を見せてもらいましたが・・・

【閲覧注意！】
下の画像をクリックすると摘出した脾臓の画像になります。
血が苦手な方はスルーしてください。



両端は薄く通常の厚みなのですが、真ん中が女性の拳ほどの大きさに変性していました。
更に裏側の一部では出血が始まっていて、もう少しで大出血していたかもしれないと思うと今回は本当にギリギリのところで危機を回避できたんだと思いました。

【閲覧注意！】
下の画像をクリックすると摘出した脾臓の画像になります。
血が苦手な方はスルーしてください。


結果だけ見ると前の日に手術して、手術の時間も数分で終わり麻酔が覚めたらもう起き上がりご飯も普通に食べられて、翌日にはもう退院できた・・・と凄く順調な流れですが、なにか一つでも滞っていたらこの結果にはならなかったと思います。
その時は突然来て、そして手の施しようがない状態になる。
そう考えると今回は奇跡的な幸運に恵まれたんだとつくづく感じました。

今回はほんのちょっとの体調と体の変化に気づけたことと、自分の回りに闘病中の子がいたというのが大きかったと思います。
頭の中ではシニア犬なのでいつかは病気が出るモノだと分かっていても、いざその時になると「うちの子が大きな病気になるなんて・・・」という気持ちと両方出てきて、気持ち的には病気になんて掛っていないと考えたくなるのではないかと思います。
実際今回も便秘か腸炎か除草剤でも舐めたか位（←コレは簡単じゃないか・・・）と思っていましたがまさかそのまま手術で入院になるなんて思っていませんでした。

そしてこの後ですが、これだけ大きくなった腫瘍がいったいどんなものなのか病理検査に出してもらってます。その結果では今後の生活に大きく影響するものになる可能性もあります。
脾臓自体が血液を貯める役割をしてますので、悪性の場合転移も考えられますので今回無事に手術ができましたが今後も注意を払って行きたいと思います。