
8/31~9/2まで、以前から行ってみたいと思っていた北関東、茨城県の水戸・つくばへ行ってきました。
地元のローカル空港からの国内線は東京便(ANA)と成田便(春秋航空)しかなく、東京は仕事でもプライベートでもよく行く機会がありますが、茨城方面は旅行を計画しないとまず行かないかなと思ったのと、成田から比較的行きやすい水戸・つくば方面へ、一度LCCとレンタカーで格安旅行をやってみたかったからです。カミさんと休みの調整をしましたが、ちょうどこの日程なら夏休みの終わりということもあり、道路も観光地も比較的空いていると考えました。
1日目(8/31 Fri)
出発は当然、自宅から車で10分もかからない
九州佐賀国際空港から。この空港、今年でちょうど開港20周年になります。思えば開港前のイベントで、ここの滑走路を走ろうというジョギング大会にまだ4歳くらいだった息子を連れて参加したこともありました。それから幾度となくこの空港から旅行や出張に出かけましたが、開港当時はANAの国内線だけで大阪便、名古屋便、羽田便がありました。現在はANAは1日5便の羽田便だけ、あとはLCCの春秋航空(Spring Airlines)が成田に1日1~2便、あとは全部海外へのLCCです。春秋航空が上海へ週3便、T-way航空が仁川へ1日1~2便、そして最近路線が加わったのがtigerairの台北行きの週2便です。今回は成田でしたが、近場の海外もLCCで安く行けます。ただし、仁川以外は毎日就航しているわけではないので注意が必要ですが。
さて、成田便の出発は午後です。できれば朝から出発したかったのですが、1日1往復するだけで、しかも昼過ぎに成田から飛んでくるので、しょうがないですね。その分、家でゆっくり準備をと思っていたら、なんと私もカミさんも午前中に仕事が入り、結果として午後出発でよかったです。
午後2時40分出発の予定ですが、余裕をもって午後1時半にはカミさんの車で自宅を出ました。この九州佐賀国際空港、都市部にお住まいの方にはなかなか信じていただけませんが、駐車場が何泊置いても無料です。年々利用者が増え駐車場も拡張されてますが、相変わらず無料のままです。ターミナルビルの目の前の第1駐車場に駐車できました。

機体は座席数189のBoeing737-800。翼端のウイングレットがかっこよくて、スマ ートな機体で好きです。

成田から来た便が定刻より20分ほど遅れて到着しましたが、復路にあたる成田行きの便は無事定刻に出発・離陸しました。
10日ほど前にPassatとフェリーで渡った有明海を見下ろしながら、ぐんぐん高度を上げていきます。北側を見ることができれば、佐賀平野の美しい田園風景が広がりますが、それは帰りのお楽しみ。
成田には定刻に到着しました。佐賀便はLCC専用?の第3ターミナルに到着。予約していたレンタカーのカウンターは第1または第2ターミナルにしかありませんので、近い方の第2ターミナルまでシャトルバス!で移動しました。
第2ターミナルの案内でレンタカーカウンターの場所を聞き、そちらへ移動しようとしたらなにやら人だかりが。報道陣も脚立に乗ってカメラを構えています。

確か、ここは国際線到着ロビーです。おお、これがあの成田空港の出待ちか!と誰が出てくるかもわからないまま、とりあえず近づいて(^^;、カミさんに待ってる人に聞いてもらうと、ちょうど前日夜にカミさんとTVで応援していた、ジャカルタ・アジア大会に出場した陸上競技の選手たちが帰国してきたところだそうです。
それなら私もひとこと労をねぎらわねばと、待つこと数分。メダリストたちを先頭に選手団が前を通って出てきました。

カミさんは一気にテンションMAXになって、よく名前も知らないのに前日応援した銅メダルを獲得した4x400mの選手の一人、安部選手と2ショット記念撮影。その後も七種競技で銅メダルの山﨑選手とも自撮りしてました。
それにしても、すごい偶然が重なってアジア大会で活躍した選手に会えてよかったです。カミさんも水戸へ着くまでテンション上がりっぱなしで知り合いにLINEしたり、もっと他の選手と写真撮りたかったと贅沢言ったり。やれやれ。
さて、レンタカーは今回、Timesレンタカーです。キャンペーンでの割引もあったので、普通車の一番小さいやつから1クラス上のクラスで申し込んでいました。
メーカー系のレンタカーではありませんので、何が出てくるか楽しみでもありました。
出てきたのはこれ、トヨタのアリオン、1500ccのセダンです。まあ、これくらいの大きさがあれば、長距離の移動も疲れないだろうと思いました。

しかし、空港第2ターミナルから営業所まで20分くらい時間がかかったり、いざ出発というときになってガソリンが1/3くらいしか入っておらず、ガソリンを入れて戻ってくるまで待たされたりで、結局出発したのは午後6時近くになりました。
また、このアリオン、私はあまり好まないCVTである上に、エアコンもオートエアコンではなくマニュアル。ボディのあちこちからきしみ音はするし、サスペンションも妙にふわふわでコーナーでのロールも気持ち悪いし、これは選択間違えました。ディーラー系のレンタカー屋じゃない上に車種の指定をせずクラスだけの指定だとこんなこともありますね。普段Passatに乗ってるということを差し引いても、ちょっと残念でした。

それでも気を取り直して水戸へ向けて出発します。できるだけ同じ道は通りたくなかったので、東関東自動車道を潮来まで走り、あとはR51を鹿嶋経由で水戸を目指します。

あいにくの天気で雨が時々激しく降る中、雷を追いかけるように走りながらも、

鹿嶋スタジアムのそばを通り、なんとか午後8時ごろに無事に水戸に到着しました。

ホテルは水戸駅前の
「ホテルテラスザガーデン水戸」。とても清潔で新しく、快適なホテルでした。夕食は雨も降っていたし、ビールも飲みたかったので、歩いてすぐの水戸駅に隣接する水戸Opaの中で済ませることにしましたが、九州から出てきたのに、「宮崎牛・霧島黒豚」だの、「九州屋」だの、「博多野菜巻き串」だの、九州地方の料理の店の多いこと!。

水戸までやってきて九州の料理はないだろうと、やっと見つけた「常陸之國 もんどころ」という地元料理の居酒屋でやっと水戸らしい料理をいただきました。やっぱり梅酒や納豆料理のバリエーションが充実しておいしかったです。
2日目(9/1 Sat)
今回の旅行は、飛行機が1日1便のLCC、しかも往路が午後、復路はお昼前の便ということで、観光できるのは実質的にこの日だけということで、少し早めに行動することにしました。
ホテルでの朝食も手早く済ませ、午前8時過ぎにチェックアウト。せっかく水戸に来たのだからと、この日もあまり天気はよくなかったのですが、せめて偕楽園は行ってみようと出発しました。
実は、しばらく前に大陸製の
激安アクションカムを手に入れていたので、それをドラレコ代わりに旅の記録をさせようと持ってきていたのです。
しかし前日はレンタカー屋を出発したときは既に薄暗く、また雨も降っていて急いでもいたので、設置をしていなかったのです。道中は所々結構激しい雷雨で、前方の空を稲妻が走る場面が幾度もあり、助手席のカミさんにiPhoneで撮ってもらったのですがなかなかタイミングが合わず、稲妻が走る場面は撮れていませんでした。やはりドラレコのように動画を撮り続けるデバイスが便利だし、動画から静止画を切り出すのにも慣れてきていたので、まずはこのアクションカム設置して出発しました。

固定用にサクションカップのついたホルダーを持ってきていたのですが、思ったよりアームが下の方に来てしまい、視界を遮りがちになるので、運転席からの視界をしっかり確保できればと、角度は少し妥協して設置し、録画を始めました。この大陸製アクションカムは4K動画対応が売りなのですが、4Kにすると24FPSにしか設定できないのと、中に入れているMicroSDカードが32GBとあまり大容量ではないので、今回は普段使っているドラレコと同じ、FHD(1920x1080)の30FPSに設定しました。
このブログでも右下に日付と時刻が入っている画像は、このアクションカムの動画から切り出したものです。

偕楽園にはホテルから15分ほどで到着しました。この日もあまり天気がよくなくて時折小雨が降る中でしたので、土曜日でも開園直後はガラガラでした。しかし、すばらしく手入れの行き届いた広い庭園は美しく、梅林も花の季節はさぞやと思わせるものがありました。

残念ながら時間の関係で見事だと評判の竹林までは見に行けませんでしたが、さすが日本三大庭園の一つ、次はゆっくり時間をとって、梅の季節の天気がいいときに来てみたいと思いました。

偕楽園を後にして、次は今回の旅の一番の目的、日本百名山の一つ、筑波山に向かいます。

標高は877mと日本百名山の中でもっとも低く、しかも山頂近くまでケーブルカーとロープウェイが整備されており、これらを使えば楽に山頂まで行けるとのことでした。そこで、偕楽園から常磐自動車道とR125を通って筑波山神社付近の駐車場に止め、筑波山神社を見学した後、ケーブルカーで山頂へ向い、下りはロープウェイで下ってきて、この駐車場へはバスで戻ってくるという計画を立てました。
また、筑波山は伝統芸能?である「蟇(ガマ)の油売り」の口上でも有名で、こちらも実演を見てみたいと思っていたところ、ケーブルカーの乗り場近くにある筑波山神社の境内で、土日祝日には保存会の会員による実演があるということで、これも楽しみでした。

水戸から筑波山へのルートは車も少なく快適なドライブができ、

途中ではみん友GOGO5627さんのと同じ、ブラックオークブラウンのB8パサートとすれ違い、初めてこの色の実車を見ました。「おお!」と思いましたがすれ違う私はアリオンでした(^^;。やっぱりこの辺りでも希少車ですね。3日間の旅行の間、B8パサートに気づいたのはこの1台だけでした。

予定通りの時間で筑波山神社付近まで来たものの、「ケーブルカーは設備点検のため運休中」との看板がOTL。聞くと、前日に落雷があり、緊急に機器の点検をやっているとのこと。

それではせめて
蟇の油売りの口上だけでもと思いましたが、どうもそういったものをやっている様子がありません。蟇の油(^^;を売っている売店のおじさんに尋ねてみたら、「朝のうち雨が降っていたので今日はやらないみたいです」とのことOTL。

しょうが無いので筑波山神社の見学と蟇の油(^^;の買い物だけして、ロープウェイの乗り場があり、また登山口でもあるつつじヶ丘に移動しました。

つつじヶ丘のレストハウスや土産物屋のなんとも昭和な雰囲気(^^;に感動しつつ、わずか6分間のロープウェイで山頂へ向かいます。

ロープウェイ女体山頂駅からは徒歩ですが、10分ほど整備された歩道を登るだけというお手軽さで、無事に標高877mの筑波山(女体山)山頂に到着しました。

天気がよいと山頂からは広く関東平野や富士山まで見渡せる絶景が待っているとのことですが、分かってはいたものの、山頂はガスがかかっていて時折ちらりと麓の景色が見える程度でした。ま、雨で登れないよりマシかと気を取り直して、写真だけ撮ってまたロープウェイで山を下りました。

朝の計画ではもっと筑波山で時間がかかるはずだったのですが、蟇の油売りもケーブルカーからロープウェイへの移動もなかったので、予定より早く筑波山を出ました。そこで、もし時間があったら行きたいと思っていた、つくば市にある
JAXA筑波宇宙センターへ向かうことにしました。

お昼は、筑波山神社へ向かう途中に見つけた蕎麦のお店「筑膳」さんに立ち寄り、おいしい蕎麦をいただきました。その後約40分ほどのドライブです。

筑波山麓の山里の風景から、だんだんと研究学園都市らしく人工的な街並みに変化していくとともに、道路が広く、また緑がとても多いのに感心しました。

商業施設のテーマパークと違いあくまでも国の研究施設なので、入口にも派手な案内は出ておらず、油断すると通り過ぎてしまいそうな施設です。正面から入ると「見学者」のルートに誘導され、主な展示施設である「スペースドーム」横の駐車場に空きを見つけ、到着しました。

見学者用のスペースドームの中は、我が国のこれまでの宇宙開発の歴史や技術について、様々な人工衛星やロケットエンジンの模型や映像資料で解説してあります。また、ISS(国際宇宙ステーション)の日本実験棟「きぼう」や宇宙ステーション補給機「こうのとり」の実物大モデルの展示もあり、見応え十分でした。こんな施設を駐車場も含めて無料で開放してくれるとは、さすがJAXAですね。

せっかくなのでミュージアムショップで「はやぶさ2」のTシャツを記念に買い求め、屋外に展示してあるH-Ⅱロケットの実機の展示の前で写真を撮って筑波宇宙センターを後にしました。

2日目の宿はつくば市内の
「アーバンホテル」です。初日に泊まった「ホテルテラスザガーデン水戸」ほどきれいではありまんでしたが、ツインルームのベッドが大きく、部屋も広くて快適でした。ただ、市内中心部から少し外れていたので、歩いて夕食に行ける場所が少なかったのがちょっと残念でした。
3日目(9/2 Sun)
1日1便のローカル空港へのLCCの悲しさで、帰る日は成田発が11時40分の予定です。つくば市から成田空港まで約1時間、成田空港はやたら広いので、出発の1時間前には到着しておきたい。その前にレンタカーにガソリンを入れて返却し、さらにターミナルまで送ってもらう必要がある、となるとあまりゆっくりもしていられません。

7時過ぎには朝食を摂り、8時にはチェックアウトして出発しました。3日目も雨模様ですが、不思議と外を歩くときはほとんど雨には遭わずにすんだ、不思議な旅行でした。また、天気がよくなかったせいか、気温が最高でも28℃くらいと割と涼しかったのはむしろありがたかったです。
ホテルを出て、VWディーラーの横を通り、

圏央道を東京方面へ進み、

さらに東関東自動車道を通って成田ICで高速を降ります。

レンタカー屋の近くにはGSがなさそうなので、少し回り道をしてガソリンを入れました。そしてレンタカー屋で無事に返却。

3日間の走行距離は274km、ガソリンは16.58L入りました。燃費はおよそ16.5km/L。まあ、こんなものでしょう。

ホテルを出発したときには時間には結構余裕があると思っていましたが、レンタカー屋で手続きをして空港まで送ってもらったり、LCC用の第3ターミナルへは送迎車は入れないので第2ターミナルから歩くかシャトルバスに乗るかしてくれと言われ、シャトルバスに乗ったりしていたら、ちょうどよい時刻になっていました。やはり時間には余裕を持って動いた方がいいですね。

使用機体の到着遅れで離陸も予定より15分ほど遅れたものの、若干揺れたくらいで無事に九州へ帰ってきました。着陸前の佐賀平野の田園風景はいつ見ても好きな景色です。

到着するとこちらは相変わらずの暑さが続いており、やれやれまたかとも思いましたが、それもまた帰ってきた実感となりました。

LCC&レンタカーでの2泊3日の茨城旅行、春か秋の季節よい時にまた行きたいですね。もちろん、愛車で行きたいけれど、さすがに遠すぎて休みが2週間ほど連続でとれる身分にならないと無理みたいです(^^;