
最近、EV関係のニュースをよく目にするようになりました。
TESLA Model3の大幅値下げ、
佐川急便の大陸製BEV車の大量導入など。
私はもう7年ほど前に仕事でハイブリッド車のプリウスやインサイトによく乗っていましたが、普通に運転する分には特に感動もなく、業務終了後の各車両の日誌記入時に「燃費がいいな」と思うくらいでした。当時はB6 PassatのV6 3.2Lに乗っていたので特にそう感じていたのかも知れません。当時の職場にはBEVのリーフもありましたが、まだ初代リーフのバッテリーを含めてかなりくたびれた奴だったので、片道40kmを超えるような場所へは恐ろしくて行けませんでした。当時リーフを個人で購入した人ってよほど意識高い系の方か、新しもの好きだと思ってました。一度だけ、たまたま急用で往復約100km走る必要があり、リーフしか残っていない時がありました。寒い季節だったのですが最後は暖房も切って、一緒に出かけた同僚とヒヤヒヤしながらなんとか戻って来た経験があります。その時は「まだまだBEV車がまともに使えるのはかなり先のことになるな」と思っていました。

その後、私自身はPHEVであるPassat GTEに乗るようになって約2年半が過ぎました。
このPHEVは私の生活スタイルにはとてもマッチしています。自宅での充電は毎日夜間やっていますが、残量0からでも約3時間ちょっとで終わります。バッテリーでの走行距離は最大でも約50km、エアコン等を使うと40kmを下回ることもよくありますが、普段の通勤や休日の近隣の町へのお出かけはバッテリーでの走行で事足ります。また、バッテリーの残量が0になってもそのままエンジンが始動するだけで残量不足に怯えることはありません。

私がPHEVのPassat GTEを選んだのは別に環境問題への意識が高い訳でも低燃費に期待したわけでもありません。第一いくらPHEVが低燃費といっても車両価格がガソリン車よりかなり高いので、とても元は取れないでしょう。私がGTEに乗っているのは何と言っても大好きなPassat Variantのスタイルや使い勝手でモーター走行の静かでトルクフルな走りが楽しめることで、それ以外にはありません。

そして先日、TESLA Model3のLong Rangeを
試乗する機会があり、改めてBEVの素晴らしさを体験しました。しかも、BEVにとって最大の懸案事項と思っている航続距離と充電時間の問題も、カタログ値ではありますが580kmと圧倒的な航続距離と自宅でのウォールコネクターでの充電で一晩で約300km分近く回復できることを考えれば、普段の使い方では問題にならないでしょう。

それよりむしろ、TESLAは整備拠点の少なさと旅先での充電が気がかりです。トラブルが起きた時の対応については、試乗の時に提携整備拠点の説明は受けたものの近くにメーカーの整備拠点が無いのは不安です。また、旅先では出来るだけ充電は短時間に済ませたいものですが、TESLA自慢の専用充電施設であるスーパーチャージャーは九州内では福岡に1箇所あるのみで、仮に本州方面へ出かけるとした場合、山口県にはなく、広島県まで行かないとありません。いくらCHAdeMOの急速充電スポットが使えるとしても、充電スピードはスーパーチャージャーの2倍以上の時間がかかるみたいです。

Model3はずいぶんスタイリッシュでシンプルすぎる内装もそんなに嫌いではありません。しかし、もう20年以上ステーションワゴンを乗り継いでいる身としては、なかなかその使い勝手の良さから離れるのには抵抗があります。もし、テスラからPassat VariantやAudi A4/A6 AvantのようなデザインのステーションワゴンがModel3位の価格で出てきたら、もしかしたらそちらへ逝ってしまう可能性もありますし、VWからTESLAの同等レベルの中身を持ったe-Passat?が出てきたら真剣に考えるでしょう。

また、BEVに関しては技術革新のスピードも世界的に加速しているようで、全個体電池の量産化も意外に早く実現するかも知れませんね。Volvoをはじめ欧州の何社かは完全にEVにシフトすることを発表しているメーカーも出てきて、今後は増えていくでしょう。中国などは2035年までにEV化を完了することを国策として発表してましたね。ガソリン車が一部の好事家の乗り物になってしまう日も意外と早く訪れるのかも知れません。ただ、国産車の動きが今一つ鈍く感じるのは残念ではあります。PHEVにしても、現時点ではプリウス、LAV4、アウトランダーとクラリティくらいで、その後新型の話はあまり聞かないですね。クラリティはモーターでの航続距離が100km越えなのが魅力ではありますが、なかなか欲しいと思える車は無さそうです。

結局、現時点ではBEVならばTESLA Model3のLong Range一択、あとはさらに魅力的な新型車待ちということになりますかね。それまではPHEVとして100km超の航続距離かあるという新型メルセデスC300eワゴンのようなモデルで繋ぐか……。でもModel3並の価格というわけにはいかないでしょうねぇ。補助金の額も違いますし。
うーむ、なかなか妄想は広がります(・・;)
Posted at 2021/04/30 00:40:14 | |
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