
昨日、20日(月)はカミさんも私も有休とっているということが先週判明(^^;しました。そこで昨日朝になってから、せっかくのお盆過ぎの平日なのでどこかへドライブでも、と考えました。ちょうどお盆にみん友の堅パンさんが島原方面へドライブされたブログを公開しておられました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1831433/blog/41834782/
なかなか楽しそうでしたし、私も数日前に自宅近くの歩道橋から雲仙を眺めて、

しばらく行ってないなぁと思ってたところでしたので、島原方面を中心に有明海一周のドライブに出かけました。

急な思いつきだったので、朝の用事を済ませたり準備をしたりに時間がかかり、出発したのはちょうど午前11時ごろ。有明海を長崎県側から一周する計画を立てましたので、まずは鹿島市から諫早方面へ。有明沿岸道路という無料の自動車専用道路を通りますが、残念ながら佐賀県側はほんの数kmしか完成していません。これならすぐ南を走る国道444号と時間は大して変わりません。

有明海を反時計回りに一周しますので、常に海を左手に見ながらドライブすることになります。

鹿島市を通り、太良町を抜けて国道207号線を長崎県諫早市の小長井に入ると、果物の形をしたバス停の待合室が至る所にあります。随分昔からありますが、改修もきちんと行われているようで、塗装もつやつやしてきれいな状態を保っています。観光名所にもなっているようで、よく車を止めて写真を撮っておられます。
http://www.city.isahaya.nagasaki.jp/post03/1452.html

私もカミさんのリクエストで数カ所は車を止めて撮影タイム。観光情報サイトによれば、
“イチゴやメロン、ミカンなど 全5種類16基のフルーツを模ったバス停が国道沿いを中心に設置されており、フルーツバス停がある道路の愛称は「ときめきフルーツバス停通り」”だそうです(^^;。

小長井を過ぎるとすぐに諫早湾の堤防道路があります。島原半島へのアクセスに便利な約7kmも続く直線道路です。これは、諫早湾干拓の潮受け堤防の上に作られた道路で、この排水門の開門をめぐっては、開門を主張する佐賀県の漁業関係者と、開門に反対する長崎県の営農者との間で事態が混迷しています。

私も地元の人間として、なぜ高裁の確定判決を地裁が覆せるのか納得がいかないところもありますが、ここまで来るともう、最高裁で判断してもらうしかないのかなとも思います。

そんな堤防道路を渡るともうそこは島原半島です。先に雲仙にとも思いましたが、小長井の停留所撮影タイム(^^;で時間をとり、既にお昼を随分過ぎた時間だったので、さらに有明海を左手に見ながら島原市を目指します。

お昼はカミさんのリクエストもあり、堅パンさんも紹介されていた島原城の目の前の「姫松屋」で島原名物の「具雑煮」をいただきました。
http://www.himematsuya.jp/

この暑いのに雑煮とは…とも思いましたが、これがまた出汁の味がよく、店内も幾分強めの冷房が入っていたこともあって、大変おいしくいただきました。

食後はお店のご厚意で車はそのまま置かせていただき、

島原城の門の前を通って、

歩いて武家屋敷の区域へ。島原城の築城のとき、鉄砲を主力とする徒士(歩兵)部隊の住居であったので、鉄砲町とも呼ばれているそうです。建物自体は建て替えられて古いお屋敷は多くはありませんが、島田邸、小早川邸、山本邸など数件現存しています。また、石垣が続く屋敷前の街路には豊かな湧水を引いた水路があり、冷たくてきれいな水が流れています。

思えばこの島原の武家屋敷地区にこの前来たのは、30年ほど前のことです。カミさんと昔の記憶を辿りながらしばし散策しました。

午後もだいぶん時間が経ちましたので、先を急ぐことにしました。まずは、ここも堅パンさんが紹介されていた、平成新山ネイチャーセンター。

雲仙の中腹、標高500mほどの場所にあり、間近に普賢岳を見ることができます。
あの大火砕流の時はまさに通り道になったと思われる場所に建っており、施設周辺には何カ所もシェルターが作られていました。

ビデオや展示の資料を眺めながら、当時の被害の大きさや人々の復興に向けた努力について、改めて考えさせられました。

平成新山ネイチャーセンターを出て、今度は南島原方面へ山を下ります。約15分で500mを一気に駆け下り、

到着したのは道の駅みずなし本陣。ここはお店自体はよくある土産物屋ですが、この海に近い敷地周辺の住宅が火砕流被災家屋で当時のまま保存されており、普賢岳の溶岩ドームから崩れ落ちた火砕流が山の斜面を下って、海にまで達していたことがよくわかります。

そうこうしているうちに午後4時半を回ったので、予定していた多比良~長洲の
有明フェリーに乗るべく、海沿いに国道251号線を北上し、多比良港へ急ぎます。

夕方になって交通量も増え、島原市内で時間をとってしまい、多比良港の入口に付いたのは出港のわずか2分前。

こりゃあ、あきらめて50分後の次の便まで待つかと思ってゲートまで来たら、

係の人に「出港します!2,900円です!」と言われるままにドライブスルーで料金を支払い、

そのままフェリーに乗り込むことができました(^^)。昔乗ったときは車検証を持って窓口でチケットを買った記憶があるのですが、随分スマートになったものです。車両と乗ってる人数を目視で確認してOKなのですね。おかげで間に合いました。それにしても、Passatと大人2人で2,900円とは、有明海を横断する便利さを考えれば安いものですね。

お盆を過ぎているとは言え、夏場や繁忙期には1日19便も運行する人気航路です。

この「有明みらい」は車両甲板が2層になっており、上の甲板は乗用車、トラック、マイクロバスなどでいっぱいでした。私は最後の乗船で下の甲板でしたが、まだ余裕があり、時間がギリギリでも載せてもらえてよかったです。

有明海はべた凪で全く揺れず、展望デッキでは潮風が心地よく、写真を撮ったり景色を眺めたりしていると、

すぐに「まもなく長洲港に入港します」とアナウンスが。さすがに45分は短いです。

長洲港からしばらく国道を北上するとすぐに福岡県に入り、有明沿岸道路の三池インターからは快適なACC任せのドライブができます。佐賀県側の整備の遅れとは対照的に、福岡県側は23.8kmが開通しており、便利に利用できます。

福岡県側は終点の大川東インターまで、全体の8割以上が完成しています。

ところが、あとわずかで有明沿岸道路も終点というところで、突然空気圧減少の警告音とメッセージ出現!少しびっくりしましたが、以前にもありましたので、冷静にタイヤの挙動を確かめてみました。特にパンクなどステアリング操作への変な反応もなく、今までと変化がありません。ちょうど有明沿岸道路を下りるところでしたので、大丈夫と判断してそのまま走行しました。

大川からまた国道に戻り、この新田大橋を渡ったらわが家まであと10分ですが、空気圧のエラーを確認するため、いつも給油するスタンドに立ち寄りました。

給油のあと空気圧を確認してもらいましたが、全体的に少しずつ減っているくらいで特に異常はないとのこと。四輪とも250kPaに合わせてもらい、エラーを消して問題解決です。

自宅に着いたのは午後7時過ぎ。空気圧のエラーがなければちょうど午後7時くらいには帰り着いたでしょう。長洲港からちょうど1時間程度、全部で約8時間の有明海一周ドライブでした。
久しぶりの島原は、火砕流の災害後にできた施設の見学やおいしい郷土料理もいただけ、海岸線や山道のドライブ、またフェリーでの有明海横断と結構中身の濃い小旅行ができました。
情報をくださった堅パンさんにお礼申し上げます。