
先日、地元の映画館でゴジラ-1.0を観て来ました。なかなかの出来栄えで見応えありました。

ストーリーも役者も、それに特撮もなかなか素晴らしく、ゴジラファンでなくても十分楽しめる内容だと思います。
そして、この映画の見どころの一つが、終戦間際に開発されて試作機まで造られながら、終戦と共に開発が止められた旧日本軍の幻の局地戦闘機、「震電」の登場です。
震電はこれまで多くのマンガやアニメなどの架空戦記もので取り上げられていましたし、私も子供の頃、この先尾翼でプロペラがお尻に付いている独特のスタイルが大好きでよくプラモデルなど作っていました。
その震電が(おそらく)初めて実写版映画に登場したのがこのゴジラ-1.0です。しかも、この映画の撮影に実際に使われた原寸大の模型が大刀洗平和記念館で期間限定で展示されているということで、かなり久しぶりに行ってきました。

日曜日の朝、9時前に出発しました。行きは長崎道東脊振ICから大分道筑後小郡ICまで高速を使い、約1時間で到着。

入るとすぐに震電が迎えてくれました。他の展示は写真撮影不可ですが、展示中のこの震電と零戦(32型)、それに九七式戦闘機は撮影OKでした。

この震電は以前(2022年7月)から展示されていたそうですが、映画の公開まではゴジラ-1.0の撮影で実際に使用された模型であることは秘匿されていたそうです。ですのでこの記念館で展示するための費用の捻出に町議会を説得するのが大変だったとか。

展示場が手狭で全体を撮影できるアングルがなかなかなかったのですが、全体はこんなデザインです。

尾翼にあたる部分が機首にある、先尾翼(エンテ型)機です。

大戦末期、本土に次々と飛来して爆撃を繰り返していた米軍のB29の迎撃のために開発された機体で、高高度へ短時間で駆け上がる性能と、火器も強力な30mm機銃を4門有していたとか。

戦いのない空を飛ぶ機体ではありませんが、子どもの頃プラモデルを作ってカッコいいなあと憧れていた思い出が甦りました。
模型とは言え、ディテールにはかなりこだわって作ってあり、この主脚にも

こんな銘板が貼ってありました。こんな細かい部分、映画でも使われてなかったような。
この大刀洗平和記念館には、他にも展示されている機体があります。こちらは戦後南方で発見されたり、海中から引き上げられたりした機体を修復した本物です。

零戦(32型)。戦後マーシャル諸島で発見された機体だそうです。

九七式戦闘機。平成になってから博多湾に沈んでいるのが発見され、引き上げられて修復された機体です。当時操縦していた方の名前もわかっているとか。
また、この記念館の辺りは大刀洗飛行場という、戦時中は東洋一の規模の飛行場があり、特攻隊の飛行兵の訓練機関として、また特攻基地としての施設でした。そのあたりの数々の資料などをじっくり見ていたら2時間以上滞在していました。

最後に、訪問の記念にこのクリアファイルを購入して平和記念館を後にしました。

帰りは一般道で。ちょうどお昼時だったので、帰り道のJR鳥栖駅に立ち寄り、

待合室にある小さなうどん屋、中央軒でうどんをいただきました。駅弁のシュウマイが有名ですが、うどんも名物です。

鳥栖駅のホームにも私が子供の頃からあります。このかしわうどんも懐かしい味。久しぶりにいただきました。
その後も一般道をゆっくり帰り、午後2時頃には自宅に戻りました。往復約90kmのプチドライブでした。
Posted at 2023/12/25 23:22:48 | |
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