郡山ICを過ぎ、東の空に群青が差し込み始めた頃、かっ飛ばし辿り着いた安達太良SA。
思わず上着を着込む冷え込み。晴天を保証する月が照っておりました。
午前5時半。
フロントにこびり付いた虫を洗い落としていると、隣の駐車区画に濃色に銀のストライプがはいったロドスタNB・・・
300kmすっ飛ばして現れた、北海道GTから戻ったばかりのSS tomoさんが駆るNBでありました!!
1年と4~5か月ぶりの再会に、話は弾むものの、時間は無駄に出来ぬとルート選定ミーティング後、各々の愛車に給油し、直ちに二本松ICへ向かいます。
先行するNBを追う形で、東北道のカタパルトから射出されるようにして疾走!!
先ずは、福島勢に敬意を表するため、あの聖地へ向かうこととし二本松ICからR459へスイッチ。
途中、岳温泉を抜けて「道の駅つちゆ」までの16kmは朝の爽やかな空気と陽射しの中の快速走行。何度も最高や~と叫んでおりました。
数年ぶりの再訪。懐かしさ全開の「道の駅つちゆ」でありました!!
NBのコックピット・・・エスのそれよりスタイリッシュで好きなんですよ♪
これからの走りに上着なんぞ不要!!・・・っと、半袖ポロシャツで、リ・スタート。
R115・土湯BPからK30へスイッチ。
新野地、鷲倉などの土湯峠温泉郷を通り抜けながら磐梯吾妻スカイライン分岐点の土湯峠までの区間、さらに磐梯吾妻レイクライン(K70)を桧原湖畔まで走ります。
これがまたなんちゅうFUNなルート!!
キツイ縦断勾配のアップダウンと低速・中速コーナをヒャンヒャン&ヒラヒラと駆け抜けるNB!!
何が「久し振りのワインディング、走りが下手になってる。リズムが掴めないワイ。」・・・っすか!!?? tomoさん!!
あたしゃあ~、そりゃもぉ~必死に・・・涙目で必死に追いかけました。
ホント、久し振りです。先行車の後姿を視界に捉え続けることと、エキゾーストノート聞き続けることだけに集中し走りました。
裏磐梯剣ヶ峯からK2で桧原湖を反時計回りで喜多方へ向かいます。
陽光あふれる湖畔道路は朝の陽射しを受けてまぁ~眩しいこと。
8時過ぎ、喜多方市坂屋食堂で肉そばで朝食。
ドライバーの腹も満たされたところでルート協議の結果、R459~R49で新潟方面へ向かうこととしました。
R459は市街地を離れ、田んぼの中から山を25km越えて山都町宮古地区の「そばの里」に。
不覚にも知りませんでした。時間前なので店は開店前でひっそり。
次回の楽しみに取っておくことにします♪
福島県、山形県、新潟県の三県にまたがる飯豊(いいで)連峰の雄姿!!
更に西へ、杉木峠を越えますと豊富な水量をたたえた阿賀野川が見えてきました。
県境の風景、阿賀野川と新渡(にいわたり)大橋。ここから新潟県阿賀町。38km
徳石(とくせき)大橋
きちんと融雪施設完備されている豊実(とよみ)地区~磐越西線豊実駅前を通過。41km
船渡(ふなと)大橋①で、阿賀野川右岸から左岸へ渡ります。
船渡(ふなと)大橋②
菱潟(ひしがた)大橋
先行車のペース、上がってる♪ でも、イイ感じです♪
9月に夏の陽射し。 阿賀野川と磐越西線に挟まれたポイントでブレイク。45km
豊富な緑の水量がゆるりと流れる阿賀野川。
日本屈指の豪雪地帯の雪解け水が集まっているのだから当然でしょうか・・・
山間で国道とJRが、これだけ近接して並走する画は珍しい!!
実川島橋
この先、もっと凄っんごい(私的にです)区間と出くわします。
国道459号名物、陰暦の月名~和風月名が命名された橋梁・トンネル・シェッドー群!!
通称、十二月(じゅうにつき)区間と呼ばれている区間。
師走スノーシェッド 師走トンネル 睦月トンネル 神無月トンネル 長月橋 葉月トンネル
スノーシェッド+文月トンネル 水無月トンネル 皐月橋 卯月トンネル 弥生トンネル
如月トンネル 睦月橋
走っている最中は、へぇ~素掘に吹付コンクリート工法たぁ~渋いけど、建設年次が古いのか!!??
・・・なんて思っていたら、九つのトンネルと三つの橋梁と真新しい白亜のスノー&ロックシェッドが続くとは!!!???
圧巻であります!!!
早速調べてみたら、昭和30年代から40年にかけてこれらの構造物が建造されており、当初からこのような名前を有していたことがわかりました。
普通であれば造られた土地の字名や、名勝地等から因んだ名称、あるいは1号・2号・・・と命名しそうなものの、こうしたことを思いついた風流な?もしくは変わり者?の関係者が居たのでありましょうか!!?? 面白いです。
一際目を引く軍事施設のような建物に目が留まりブレイク・タイムです。
第一鹿瀬発電所と第二鹿瀬発電所。57km
時刻は昼前、ここまでの道行を振り返りながら一服。
二人とも空腹感無し!!なので、このまま、とりあえずR49~R290で魚沼へ
・・・っちゅう感じで、リ・スタート♪
途中、交通量が増えペースが乱されそうになったものの、パイロット役のtomoさんの機転で、ルートをK571~K226へ変更。
これがまた疾走感抜群のカントリーロードで、途中チョコチョコ介入してくるペースカーも、巧みなタイミングと軽快な走行リズム乱すことなくパスして行く様のまぁ~心地好さ!!
ルート選定、走行ペースのリード、さすが豊富な経験と御見識!! お見事です!!
五泉市から加茂市へと抜けR290に復帰。110km
魚沼市街地でドライバーには水分補給と休憩後、愛車にハイオク満タン給油。
小出ICから六日町ICまでショート・ワープ、R253を十日町方面へ5km走って魚沼スカイラインへ入線。
前回、八海山に来た時、時間切れでスルーした魚沼スカイライン。
走行中、眺望はあまり望めませんでしたが、ルート上に配された展望台からは魚沼平野が一望出来ました。
日本各地には、こうした歴史の中で育まれてきた人々の生活と、その歴史が今の日本を作ってきたのであります。
高齢少子化、増加の一途をたどる医療・福祉・教育費と歳入確保が困難となり、限られた財政余力で如何に人々の生活を支えるライフラインや公共インフラの整備に充てるが全国的な・・・特に地方の自治体にとっては喫緊の問題です。
今日一日走って来た地方の道路の維持管理は無論のこと、地方都市の存続は日本の未来にとっての大きな問題であり大都市圏に住む人たちも含め考えていかねば・・・
なんて話を、目の前の景色を見ながら、おっさん二人して熱く語るたぁ~歳のせいでしょうか!!??
先人たちの日常の積み重ねが日本の歴史となり、それが未来へと続いています。その一瞬、この日、この場所に居て、この景色を見ながらこうして居られる幸せに感謝します。
帰路に着くべく、夕暮れの気配を感じつつ、塩沢石打ICへ31km回遊し、関越自動車道へ入線。
帰着の時間を考慮し、月夜野ICから利根沼田望郷ラインで川場までを、この日のラスト・ランと定め、一気に走り抜けました。
早朝から一日、伴に走り回った僚機NB=SS tomoさんとは、次の再会を約し高崎JCTでブレイク。
私は、関越道を南下するNBに手を振りながら北関道への車列に流れて行ったのでありました。
未明から熱く、無心に走り回ったこの日。 佳き日でありました。
ありがとうございました。