久し振りに早朝から出掛けようと決め、前日までは福島か、或いは榛名・妙義・奥多野辺り考えていましたが、日光街道から会津西街道へと星が瞬く空を仰ぎながら一気に走り抜け、目指すは山岳ワインディング。
会津田島でR121からR352へターン。
夜明け前の道の駅・番屋で、真冬のような外気の中で一服しながらも、おっさんの心は決して凍えてはいません。
冬の冷え切った大気を吸いながらエスの走行ペースは絶好調!!
なんちゅう楽しさ!! 爽快感!! 高揚感!! 否応なしにこれからの山岳ドライブに期待で胸が膨らみます。
南会津町舘岩の集落を抜ける頃、明るくなり始めここで気づきました。
前方の山が白い!!?? もう雪景色!!?? 周りも・・・
桧枝岐を抜け、いよいよ山岳ルート入り口に差し掛かると冬木立の下笹が白い。確認のため路面状況を確認してみると凍結はしておらずひと安心。行けるな♪
しかし、K1の手前でついには本格的に雪が降り出しました。
明けたばかりのこの時間、シーンとした林間の国道を一人走るこの感じ・・・
久し振りだなぁ~
峠を目指し慎重に進めたところ、峠を越えたら雪も止み秋の景色に戻りひと安心。
再び快速モードで走り出せました。
午前6時過ぎ、やっと福島新潟県境に到着。4年半ぶりの再訪であります。
平成23年7月の大雨で只見川氾濫により流失した県境に架かる「金泉橋(きんせんばし)」は、25年10月に復活。以前訪れた時と比べ一変しておりました。
県境を流れる只見川。走ってきた道が見えます。
さて、ここから銀山平までの34kmが絶景秘境酷道ルート。
災害復旧工事のおかげか以前と違い随分と走りやすくなっていました。
県境から9km程走った途中、ダム湖に沈む銀山の歴史を記した記念碑と供養塔があった
十二山神社。
恋の岐、中ノ岐~晩秋の奥只見湖岸の国道を貸切!!
雲がかかった灰色のCo法面工~対岸の道が見えます。
あそこまで」走るんかぁ~ 結構な高低差。
国道352号・樹海ラインと云えば、「急カーブの連続した1〜1.5車線程度の断崖絶壁に沿った狭隘な道が続き・・・多くの洗い越し・・・」って印象でしたが、災害復旧工事によるものか、維持管理工事の効果でありましょうか、随分と走りやすい印象です。
午前7時過ぎ。雨も止み、青空がのぞき始めました。
宇津野から、あの奥只見シルバー・ラインへ突入。
後続車、先行車、対向車、車影一切無し。
またまた貸切状態で一気に駆け抜けます。
トンネルを抜けた先には、秘境奥只見・・・一級河川・阿賀野川水系只見川最上流部に建設された日本一高い重力式コンクリートダム・・・だそうな。
清々しい気分でありました。
走り抜けてきた心地良い興奮冷めやらぬ気持ちを、タバコと缶コーヒーで落ち着かせます。
前回はシルバー・ライン潜って、R352合流点の折立まで(L=14km)行きましたが、今回はR352地上ルート(L=21km)で行くこととし、小休止の後、午前8時少し前。出発!!
この区間は初めてでありました。
なんと美しい景色でありましょう!!!
初めて訪れたとはいえ、走りながらもついつい目の前に広がる光景に目が奪われてしまいました。
奥只見湖前後で、その景色と陽射しの圧倒的な違いに、ついついペース・ダウン。
とてもじゃありませんが、走り抜けるには惜しい!! おにぎりと水筒持って来りゃあ~良かった
・・・っと後悔しました。
ほとんどの区間が、幅員1~1.5車線で所々に待避所があり、大型車は通行禁止となっているようですが、局部的にセンター・ラインが入った2車線区間もありました。
南魚沼市へ入る頃には暖かな陽射しが全開!!
あの山岳ワインディングを走ってきた事が夢のように思われます。
R17を南下、越後湯沢~水上へ向かいます。
行楽客の車で混み合う水上からR291~K63・水上ゆけむり街道へ。
幸運にも家族連れのミニバン等が道を譲ってくれます。クラクションと手を振り謝意を伝えながらパスしながら奥利根湖・矢木沢ダムへ向かいました。
紅葉真っ盛り!!
去年の9月以来。快晴の奥利根の秋の空!!
再び全長9kmの管理用道路を走り抜けます。
お昼前、矢木沢ダムに到着。観光バスと車で駐車場はいっぱい。
更には、ここでも甲高い声で会話する外国人観光客の一団が・・・
速攻マッハで下りました。
早朝未明から走り抜けて来ましたが、濃い時間だなぁ~♪♪
MAZDAのCMにあった「Be a driver クルマは単なる道具ではない。」
まさしく、この日エスのステアリングを握って実感しました。
K63に復帰。紅葉の中を31km片品方面へ走ります。
奈良俣ダムを見ながら
坤六峠(こんろくとうげ)を越え、K260合流点へ。
R401~R120へターン。
ここまで来たら、K64で川場経由で利根沼田望郷ラインへとも考えましたが、混雑でロクに走れぬであろうと、老神温泉入口からK267~薗原湖・薗原ダム~赤城へ向かうこととしました。
しかし、昼過ぎともなればどこも交通量が多く、もはや快速モードは無理な状況であります。
まっ ゆるゆると行きます。
赤城北面の入り口あたりから見えた薗原ダムの放水シーン
秋晴れの日曜日。
緩やかな昼下がり・・・行楽地が混み合うのは当たり前であります。
大沼もイッパイ!!
空っ風街道を走り、午後3時無事帰宅。
この日の走行距離546km
栃木から福島、新潟、群馬と、エスで走り抜けた半日。
その晩、運転する楽しさを満喫したおっさんは、少年のような笑顔で眠ったのでありました。
ありがとうございました。