
アバルトのホームページにて告知されていたイベント、
「
ABARTH 695 EDIZIONE MASERATI EXPERIENCE」に申し込み、
ABARTH 695 EDIZIONE MASERATIに試乗してきました。
1月に開催された東京オートサロンでも気になっていたモデルで、
以前試乗したアバルト500とはどんな違いがあるのか興味がありました。
左ハンドル仕様のみですが、車体も小さいので、特に乗りにくいということは無かったです。
超特別なイタリア車ということでむしろ左ハンドルで乗るべきなんでしょう。
エンジン出力特性とハンドリング特性を、ノーマルモードとスポーツモードで切り替えができます。
まずは変速自動のオートマチックモード+ノーマルモードで走り始めました。
オートマチックモードでは、3,500rpm以上のおいしい部分を使わずにすぐに変速してしまいます^^;
1速→2速→3速くらいまで、体が少し前につんのめるような変速マナーです。
これは以前所有していたシトロエンC2のセンソドライブとどっこいどっこいかなぁ・・・なんて思ってしまいました。
面白いのがステアリングのパドルでシフトしてもオートマチックモードが解除されずに維持されるところ。なので、オートマチックモードを完全に解除するにはコンソールの切り替えボタンを押す必要があります。
ノーマルモードはかなりエンジン出力を抑えるような制御が働いているらしく、思ったような加速感が得られないこともあり、このままでは楽しめないなぁと思ったので、さっそくスポーツモード+MTモードに切り替えました。
・・・・・俄然クルマが元気になります。
3,500rpm以上のターボが効く回転域も使えるようになると、さすがにスピードに乗せやすくなり、
さらにルーフを開けてオープンにして走ると先程までは車内にあまり届いてこなかった、
低く地を這うような排気音もグオォォォォ~という感じで車内に勇ましく聞こえてきて、これはかなり良かったです^^
MTモードではダウンシフト時にグオンっという排気音とともに自動的にブリッピングを行い、かなり素早く上手に回転を合わせてくれます。2速→1速のダウンシフトでも、ほとんど変速ショックを感じさせないスムーズな変速で驚きました。
一方、シフトアップの際は普通にMTを運転するように変速時に少しアクセルを抜くと、これもまた変速ショックのないスムーズに変速ができます。
ただ、ステアリングと左右のパドルが一緒に動いてしまうタイプなので、個人的には交差点でシフトアップしながらステアリングを切ろうとした時など、扱いにくかったです。
見た目も派手なホワイトの本革シートですが、さすがに乗り心地は良かったです。
両モードに共通な印象ですが、サスペンションの路面の捉える感覚も調度良い硬さで、
高級感がありましたし、長時間のドライブでもおそらく疲れることは無さそうな印象でした。
室内もルーフを閉じればとても静かです。
オープンにもなるし、全体の印象としては楽しいクルマに違いないのですが、
「ABARTHの猛々しいパフォーマンスと、MASERATIの洗練されたエレガンスが融合」との文言があるのですが、どうもその「融合」はとても難しいもののように感じました。
やはりこの車のサイズからしてエレガンスを強調するには無理がありますし、
セミATも「5速」のもので、本物のマセラティに搭載されているカンビオコルサとは当然違うものでしょう。
さすがに変速スピードとダウンシフト時のマナーはセンソドライブとは違うものだと思いましたが、
それでもセンソドライブも検討してるな、なんて思ってしまったのも事実なのです。
特に自分の中で一番残念だったのが、アクセルペダルの踏み込み量に対して、
1.4リッターのターボ付きのエンジンということで、やはり若干のターボラグがあるのか、
停車状態からのこの車が反応してくれる発進加速感にかなりの違和感があったことです。
高級車の部類に入るような価格レンジの車に対しては、期待感も非常に大きくなるので、
どうしても辛口の評価になってしまうのですが、もう少しマセラティへのコダワリを感じたいなと思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Posted at 2013/08/26 00:24:44 | |
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