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なぜ？別れることにしたのか？
じつは、この顛末の起こりは、おそらく昨年の秋に遡ります。
それは秋の好日のドライブ中、４３０は機嫌よく走っていました。
たまにストールするものの、まあもう一度エンジンかければ
すなおに掛かってくれたし、何百回も繰り返してたことですから
まあまあ日常使用に耐えてくれて、それなりに幸せでした。
そんなふうだったので、隣の嫁さんに話していたんです。

「マセ、最近調子いいよなぁ、いろいろ（家族、実家で）あったけど
　その間、わりとちゃんと動いてくれて、もうこれで安定かなー？
　なあーんてｗ
　そんなこと言ってると、急に悪くなったりして・・アハハハハ
　マセラティだからな、アハハハハ。」

冗談めかしてこう言っていた矢先、
帰って自宅駐車場に入れようと方向転換した刹那、

「スッツ・・・・・・」

エンジンが完全停止しました。いつものことか？と思いましたが
こんどはまるで掛かりません。
何度やってもセルが回って一瞬タコが上がるんですが、瞬時にストン・・
エアコンオフにしても、アクセルあおっても、如何ともならない。

「おいおいおいおいおい・・・やべーぞここは！」

ここマンション住人の立体駐車場の目の前！
そこで、斜め横断よろしく道をふさぐ形で止まっているのだ。
折悪しく休日だったのでどんどん車の出入りがつまってくる・・・。
こんなところで立ち往生してちゃ、大迷惑甚だしい！てか物理的に出れない！

とにかくエンジン掛からないのはしかたない、何とかしてどけなきゃ！
嫁さんにハンドル操作をしてもらい、動かそうとするがびくともしない。
ノンパワステとは言え、なんだ、この硬さは！！！
私もあせっていたので、降車の時サイドブレーキ引いてたの解除してなかった。
そうか！、ブレーキ落として、それなら動く・・・ゆっくり、ゆっくり・・
慣性に注意しながら、フットブレーキのタイミングを声に出して、ステアして
もらい、何とか出入り可能な一台分のすり抜けスペースを確保した。
・・・と今度は、よけてた場所のまえの車庫に、住民が車を入れたいという。
ワケを話すと手伝ってもらえた。また、逆戻りだ・・。

・・・そうやってJAFが来るのを待ち、積車に乗せ、いつもの工場に
持って行ってもらった。

「ちょっと調子がいいと褒めたら、ホントこの有様だ・・・」

今度は苦笑いではすみませんでした。
そのとき、私は冷徹に考えました。
（それまでは考えなかったのか？なんて、いじめないで下さいね）

もし、もう一度こんなことが起きたなら、マセを降りることを考える。

後日、修理工事から連絡がありました。
搬入したその日はたしかに、その症状があった。ドックに空きがなかったので
その夜は置いておいた、あくる朝掛けると普通にエンジンが掛かった。
いまも普通に動いている。なので原因がはっきりしない。・・とのこと。

・・・なんだそりゃ・・・

とうぜん腑に落ちない、とともに、ある思いが浮かびました。

「コイツ、別れたがってる？のか・・・」








　
　

少し考えています。
これからのこと、10年単位くらいのこと。
実際にもう40代の頃のように身動きが取れる状態でも無くなってきてるし・・
情熱がなくなってはいないのですが、少々疲れてきてるのは偽らざる気持ちです。
乗りたいクルマがあるのか？と聞かれれば、それはあります。
しかし、生活環境の制約や、モチベーションとなるものが、それを乗り越えてでも
手に入れたいと思うかどうか？と聞かれれば・・。
選考に残るものは、まあ、そうありません。
では、ピアッツァや４３０をこれからずっと、どうするのか？？
先ずはそこが答えの見えない思索の出発点となります。
（明確な答えはいまだ保留中です）

ただ、これだけは確実に思うのは、
もう、そんな事を楽しんでる時間は限られてくる・・という現実です。

・・そう、人生の残り時間が無くなって来てるのです。

もし、何かを考えるなら今が最後の時でしょう。

これからの10年をどうするか？

これは今私に突き付けられた大きな命題には違いないのです。