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時刻は7時半になろうというくらいで、辺りは真っ暗でした。
しっとりとした雨がフロントガラスを濡らしてゆきます。
地面に反射された対向車のヘッドライトがいつもの倍くらい
明るく見えました。



反対車線がなぜか混沌としていて、何だろうと見ると
端にデカいバンがハザードつけて路駐してました。
それをかわそうとして後続車がセンターライン寄りに膨れて
縦列状態の混み具合でした。
私の車線は前方に他車は無くそのまま100mくらい先の
青信号に向かって走行しておりました。

すると急にふくらんだ対向車の影から人がッ！

キキーーーーーッ


ピアッツァの後輪がやや左にふれ、ダックテールです。
歩行者との距離は5m以上あったので、当たる心配は
ありませんでしたが、文字通り肝を冷やしました。
縦列の対向車がブラインドとなって、歩行者に気がついたのは
その後ろのヘッドライトに眩惑された黒い影が動くさまを見た
瞬間からでした。
もちろん、歩行者もこちらをやり過ごしてから渡ろうと
中央まで来て、止まったのだと思いますが…
もし…それらの歯車が不幸にも噛み合えば大事故になって
いたでしょう。

皆さんもお気をつけ下さい。