前後ウォッシャーポンプ交換

年末にフロントウィンドウのウォッシャー液が出なくなり、ポンプ作動音もしなくなっていたので交換します。
最初はボンネットを開けて、ウォッシャー液注入口付近のカバー類を外して行きます。
プラリベットはピンを引き抜いて外すタイプ。

ピンを引き抜いたら、3mmのピンポンチで穴を軽くほじるように持ち上げ、自転車用タイヤレバーでリベットを外しました。４箇所外すとサイドの黒いカバーを外せます。

タイヤを外し、ホイールライナーを外していきます。色々なリベット、ナット、ビス等がありますが使う工具は以下。

・8mm,10mmソケット（適宜エクステ使用）
・T30トルクスビット
・3mmピンポンチ
・タイヤレバー（任意）

フェンダーに固定してあるライナーは、ピンを打ち込むタイプのリベット。引き抜けないので、内側に押し抜いて外します。
押し抜いたピンはライナーを外した後に回収できます。

フロントアクスル、センサー付近のT30のトルクスネジ。このねじのみ少し固かった。他は軽く外せます。

サイド下部に回る部分のライナーのT30トルクスねじ。前述のねじとは形が違います。
全部で色々合わせて10個前後あったと思いますが、外すライナーは、ホイール後部の半分側だけでOK。

前部のホイールライナーをめくり、フェンダーに固定されているボルトを抜きます。ここだけは金属のボルトでしっかり固定されており、ここを外すとウォッシャータンクが動くようになります。

外す前にウォッシャー液注入口の固定リベットを１本外し、反対側のボディーの穴に埋め込まれている爪を引き抜きます。リベットは、プラスドライバーで回して外すタイプのリベットです。注入口の蓋は簡単に外せるので外した方がいいでしょう。
これで上部がフリーになるので、ウォッシャータンクを動かすと写真のように注入口が動きます。タンクを外す時は、下側からタンク、上側から注入口の動きを確認し、引っ掛かる部分が無いようにするのがコツです。

ライナーを外して隙間からタンクを覗いて見ると、コレどうやって引き出すんやねん、って思われる方が多いと思いますが、かなり簡単に外せます。ただしコツは必要です。
ボディに刺さっている下部の部分は、そのまま引き出す事はできないが、ここを支点に前側に回転させて取り外す構造です。回転させる時はフェンダー側に引くのではなく、ややボディ中心側に向かって回します。
タンクの右上部を右手で持ち、左手はタンクを上に軽く持ち上げるようにして、やや強めに思い切って時計回りに回転させるとパコっと外れます。
回転させる時は、上部の注入口に引っ掛かりが無いかを良く確認する事。
タンクが満タンだったのでこの状態でサイフォンで水抜きして休憩。
当然ですが、軽い方が作業しやすいです。

こちらが故障したと思われる、フロント側のポンプ。タンクについているストレーナーは洗って再利用しましたが、ヘドロのようなものが大量に詰まってました。
左が純正品、右がMEYLEの交換用ポンプ。

リア側のポンプは故障していませんが、ついでなので交換します。
純正品はどうせ壊れるので、社外品で十分です。
前後共MEYLE製で、５０００円は超えず、さほど費用はかかりませんでした。

コネクターを外す時はタンク側にロックを持ち上げる部分があり、ここを手前に引いて持ち上げると簡単に外せます。

写真の左側がフロント用ポンプ、中央が、リア用ポンプ、その横にセンサーコネクター、右側にヘッドライト用ポンプがあります。
ホース類を元に戻して、タンクを元に戻します。戻す時は、外す時に比べるとかなり簡単です。写真の指の間の突起がボディーに嵌る箇所。

タンクを元に戻したら、注入口を戻して行きます。

ライナーを元に戻し、フェンダーにライナーを固定するプラリベットを打ち込みます。
外したリベットも１本再利用してみましたが、少し緩くなっているので、新品に交換する方がおすすめ。自分は残り２本を新品リベットにしました。

ポンプの作動音も元気になり、無事復活しました。
そんなに難しい作業ではなく、途中休憩も入れながら、ゆっくり３時間もかからず全て完了しました。
作業性も悪いと思ってましたが、実際に作業してみるとコツさえ掴めばそんなに悪くない。次回からはもっと早く作業できるかと。
ウォッシャータンクはエンジンルームには収める事がスペース的に難しいので、こういう場所に取り付けられていると思いますが、なかなかスマートに設計されているように感じました。