2011年10月31日
最近寝る前に,よくモーターファンを読んでいます。低燃費エンジンとして,VWとかBMWの加給ダウンサイジングエンジンがよく出てきます。一方,日本車の記事を見てみると,プリウスとかスカイアクティブなどのミラーサイクルエンジンも,ちょいちょい登場しています。
なんで日本メーカーは加給をやらないのか,前から気になっていたのですが,理由が分かりました。ミラーサイクルの方が,膨張比が稼げて効率がよいからです。具体的には,加給ダウンサイジングで圧縮比10位のエンジンが,CO2排出量換算で最低でも240g/kWhなのに対して,プリウスのミラーサイクルは最低で220g/kWhを叩き出すそうです。燃費が10%近くよいというのは,非常に大きな差です。
ミラーサイクルの欠点は,排気量なりのトルクが出ないことです。吸入する空気を行程容積よりも絞っているので当然です。圧縮比を犠牲にして小型軽量化を取るか,エンジン体積と質量を増やして効率を取るか,どっちも一長一短ですね。
Posted at 2011/10/31 08:59:14 | |
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