MICHELIN ENERGY SAVER  

星の評価はスポーツセダンであるE46に装着した場合。
ベーシックカーなら★★★★。


■個人的評価■

●エコタイヤでありながら、安全性を必要以上に犠牲にしていないと思われる点。
●ロングライフ
●柔らかな乗り心地


▲ミシュランらしさ、質実剛健さは薄まったと思われる点。
▲特に、ステア操作に対する感触が薄い。低コロガリを重視したせい？
▲Ｅ４６との相性は・・微妙。
▲タイヤ価格を考えるとそれほどエコ（エコノミー）でもない。

パイロットスポーツ３と迷っていたところ、展示処分品を発見し、飛びついてみた。


家族のＥ４６に対する不満は、ルーテシア２と比較して鈍重で乗り味が固いこと。軽いエナジーセイバーは不満解決に少し効果があったと思う。が、それでも16インチは重い。15インチ＋スタッドレスより重いのは間違いないようだ。軽快感、燃費ともに15インチ＋スタッドレスと大差なかった。

燃費はピレリＰ７と比較して、およそ0.5km/L向上した。装着ホイールや使用環境が異なるため、正確な比較はできないがその程度の変化だった。思ったより良くならないな、というのが正直な感想。バルブトロニック搭載エンジンでは、コロガリ抵抗の大小はそれほど燃費に影響が無いのだろうか？よく分らない。空走感は増えたが、何を履いても重たい車体、（15インチと比較して）重たい16インチホイールを加速させるにはエネルギーが必要なわけで、結局燃費に大きな影響はなかったという印象。

正直、この程度の燃費の差であれば、このタイヤを選ぶ意義はそれほどないと思う。安い中国産Ｐ７を履いて若干の燃費悪を感受したのと、このタイヤとでは、トータルコスト的に差が（ほとんど）無い気がする。

気になるのは手に伝わる感触の薄さ。ミシュランにしては味が薄いなという感じ。極端な話、スタッドレスに通じるような曖昧さがある気がする（程度はもちろん低いけど）。特に直進からゆっくりとハンドルを切っていくときの手ごたえがミシュランにしては弱めだ。コロガリ抵抗を減らそうとすると、こういう感触になるのだろうか？ただ、全体としては、そこはミシュラン、バランスよく出来ている。不快になることはない。やや物足りないだけ。

コロガリ抵抗は低いが、タイヤをたわませてグリップさせる感触がある。空気圧を上げると接地感が弱くなって不安を感じた。たわませないと性能が出せないような気がする。

グリップ力自体はやはり高くない。Ｇ－ＢＯＷＬの練習レベルなら問題ないが、ちょっと元気に走るとすぐに飽和状態になり、鳴きだす。危険なレベルではないが、スポーツセダンに履いた場合、不満に思うのは事実。一方で雨天性能はさすが、の一言。水溜りに突っ込んでもハンドルにガツンと来ることが無い。スパッと通れる。



■結論■
スポーツセダンの魅力をスポイルする面は間違いなくあって、それを考えると少し残念だ。
ただ、実用上は問題が無くて、年間２万キロ弱走る環境ならコレはコレでアリなのかなと思う。


・・・やっぱりパイロットスポーツ３が良かったかなあ（苦笑