ステアリング チルト機構 ＡＵＴＯ動作不良 修理

3.0ＧＴ ＬＩＭＩＴＥＤの
特権の一つでもある ステアリング
チルト機構。

鍵を差し込むと ＡＵＴＯ(自動)で
メモリーした位置にハンドルが動くという
何とも高級車らしい機能ですが
こちらの車両は マニュアル操作では
動くものの 鍵を抜き・差ししても
自動で動かない。

ずっと気になっていた部分なのですが
その他の作業が多すぎて 手が回らず
ようやく 一段落してきたので
原因解明、追及を実施致します。

いつもの配線図を確認し
鍵のＯＮ/ＯＦＦ確認スイッチ(接点)の
不良かなぁ？と、思い
該当コネクターを外し
鍵を抜き、差しして
テスターで導通を測るも
特に不具合なし。

アースへの導通も同様。

ぢゃあ 次はＡＵＴＯのスイッチかな？
と、思い テスターで導通を測ると
ちょっと怪しい。

スイッチを単体にして測っても
導通が出たり 出なかったり･･･

スイッチをバラして 導通を測っても
何かおかしい。



発見しました！！
基盤のランドと配線の はんだが剥がれている！！

ランドというのは 基盤全体をアース(地球)と例えて
金属面をランド(島)と呼びます。


ランドの はんだ剥がれは基盤の不具合では よくある事例です。

動作する所なので どうしても
配線に 僅かながらに負荷が掛かり
長年の経年劣化によって
起こった不具合でしょうね。

雨だれ石をも穿(うが)つ！！

前職で 少し電気に携わる仕事をしており
はんだごては持っていたので
はんだを盛ったり 針金(すずだったかなぁ？)等を使用し
簡易修正。

しかし はんだ技術が下手過ぎで盛々になってしまい
プラスチックケースに収まらなかったり
マニュアルスイッチが はんだと干渉し 動きが渋くなったりして
内部を削ったりしました。


一応 ＡＵＴＯスイッチの導通は
出る様になったのですが
鍵を抜き、差ししても ＡＵＴＯ動作をせず
ふりだしに戻ってしまいました。

一夜明け 色々と考えていたのですが
ちょっと 待てよ！

ちょっ 待てよ！！(キムタク)

ちょっと 待ってよ ねぇ～(工藤静香)

ちょっと 待ってよっ(大黒摩季)


修理書にトラブルシューティング載ってるんじゃないかなぁ？

調べました。
ありました！！
修理書 上巻の後ろの方でしたが
見事にありました。

しかも ＡＵＴＯが作動しない。
と、ドンピシャな項目が･･･

トラブルシューティングを見ても
やはり ＡＵＴＯスイッチの不良が怪しい。

一応 チルト不具合で修理書に記載してある全項目の電圧、抵抗値を
測定してみました。

一人だと テスターを当てながら
スイッチをＯＮ/ＯＦＦするのが
えらかったので 息子に手伝ってもらいながら･･･

あとで 100円あげました。

上記 修理書のコンピューター点検項目(2枚目画像)を点検しても
やはり ＡＵＴＯのスイッチが怪しい。

7台目ソアラからＡＵＴＯスイッチを
借用し 仮付け、動作確認。

鍵の抜き、差しで 見事にステアリングチルト 上下動作！！
動画でない為 実際の画が表現できませんが キチンと正常動作する様になりました。

某オクで チルトスイッチを出品されている方が居られましたので
ポチッとして 入手。

はんだの修正技術が下手で ある物だけで
修理する事が出来ませんでしたが
ある程度 安価で修理する事が
出来て 良かったです。

おしまい。