ルート1:国道254号で小川町経由で毛呂山に向かう途中にあるのが
吉田家住宅です
吉田家住宅とは埼玉県最古の民家で国の重要文化財建造物に指定されています
というと通常は文化財としての見学とお勉強をさせられる敷居の高いものですが
ここは行ってビックリ ミラクルワールドです
入り口には保存のための募金箱があり そこは文化財風
幾らとは書いていないのでポケットから銅色の小銭を2・3枚
何百円か入れたかのように力強くチャリチャリと入れて建物の中に
けっこうイッパイの人 見渡すとテーブル数席 その奥に囲炉裏(真夏なのに火が入ってる!)
ん!? SAにあるような子供が手に取りそうなオモチャがあったり駄菓子が売られてたり
重要文化財で?
主人らしき人は囲炉裏の周りに座ってる馴染みっぽいお客さんとしゃべってて こちらはお構いなし
壁にお品書きがあって そば・うどん・団子・焼き鳥...
タイミングを見て すみません!もりそば2枚と団子を1本
主人「そばはねぇ いまこの人たち(テーブルの人)が注文したからちょっと無理かなぁ」
どういうこと? そばは売り切れ?
どうやら今注文分を打ち始めたからエラク時間が掛かるよというニュアンスのよう
では うどんで
主人「団子は白いのがいい?草もちがいい?」
草もちってことは餡子ってことかな? 甘いの食べたいから じゃあ草もちで
主人こっちに来いと手招きされ ケーキ屋さんのようなガラスの冷蔵庫の前へ行き
草団子を1本渡される
主人「そこの囲炉裏で焼いて」
エ~ッ!? そこは常連さんが陣取ってる席じゃん
仕方なくそばに寄って行くと
常連さん「この網の上に乗せて焼けば良いよ こっちの網はさっき焼き鳥焼いたからやめときな」
焼き鳥も生で渡されて自分で焼くのか!
常連さん「醤油はこの竹筒に入ってるから 蓋取ってだんご付けながら焼きな
あんこが良ければ言えばくれるよ」
そうか そういうとこか こりゃ気兼ねしないで楽しむしかないか
それにしても暑い なのに団子のところの火は弱くてなかなか焼けそうに無い
また主人が囲炉裏のそばにやってきて こっちの存在はお構いなしに常連さんとしゃべり始めた
負けじと話しの端々で相槌を入れて存在をアピール
いっしょに入ったうちの奥さん 遠くの席から他人みたいな顔してこっちをうかがってる
常連さん そろそろ行きましょうか?みたいな雰囲気
ちょっとした合間に休憩しておしゃべりするような場所なんでしょうね
常連さんが帰って席が空いたので うちの奥さんを呼んで隣りに座らせ団子が焼けるのを待つ
そろそろ良いかな? というタイミングで「すみません!あんこもらえるんですか?」
主人「あぁ ごめんごめん さっきしまっちゃったんだな どーぞ」
と言って冷蔵庫から塗りのお弁当箱に入ったあんこを渡された
蓋を開けると美味しそうなあんこがたっぷり!
好きなだけ乗せても良いんかい(嬉)
あんこが温まったらいけないので団子の皿に多めにいただき
このとき主人はそばに居なくなっていたので勝手に冷蔵庫を開けて戻すのも悪いし
蓋をして火の遠くに置いておきます
もう待ちきれないので団子にあんこを付けていただきます
でも箸も無いし 手も汚いし あまり上手にのせられずお皿に残っちゃいました
人が居なきゃ舐めちゃうけど
主人「あぁ~ 教えてやらなかったからなぁ あんこを押し付けて塗らなきゃダメなんだよ」
さっきのあんこの入れ物のヘラで団子に塗りつければ良かったってことみたい
ちょっとヘラを他に付けてもいけないと思って遠慮しちゃったんだよね
やっぱりここは遠慮しないで我が家のようにするのがいいみたいです
団子はあんこ共に美味しかったです
さぁ うどんはまだか? おそばを注文できたお客さんもまだ来てないみたい
建物の外もブラブラ見学しながら待ちます
建物の中の囲炉裏の反対側も良ぉく見学しながら待ちます
待ちます 待ちます
お! そば来た うどんも...間もなく来たぁ~
奥さん「お待たせしました」「いえいえ待った甲斐が」
奥さん「甲斐があるかどうか...」 そんな見るからに美味しそうじゃないですか もうお腹ぺこぺこだし
手作り感のある地粉うどんです お汁はカツオとかの出汁は余り感じられない醤油っぽい味
でもこの辺はこういう汁が多いんですよね
昔から食べられてきた味なんだなって感じられ美味しくいただきました
コンニャクの田楽も付いていてうれしかったです
是非時間をたっぷり取って寄ってみてください
ご主人との絡みだけでも行く価値ありだと思います(笑)
面白かったから文章が長くなっちゃいました
ちなみに 通常は重要文化財では火気厳禁ですが こちらでは囲炉裏を焚いて燻していないと虫がついたり家が傷むということで許可されているらしいです
あと囲炉裏の大きなヤカンでは枇杷茶が沸かしてあって好きに飲むことが出来ます
(このことがわかるまで30分は掛かりました)
食べ物の写真が無かったので
食べログでご確認ください