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2014年08月07日

カーオーディオって・・・ (スピーカー編)

カーオーディオって・・・ (スピーカー編)

※ 超~長文です。
※ 本内容全て、私個人の意見・見解です。
※ まるべく専門用語を使わず、判り易いように書きますが、判らなかったらゴメンナサイ。。
※ まとまりのない内容ですが・・
※ 誤字脱字はご容赦下さい。
※ 本文内の各画像は、ネット上から拝借させて頂きました。





前回分が少し好評だったので、今回は「スピーカー編」としてUP致します。

以前のと重複する部分はありますが、ご了承くださいね。





皆さんが純正状態のカーオーディオをグレードアップする時、

まず「スピーカー」(以下SP)交換が多いと思います。


確かにスピーカーは、「音の出口」ですし、比較的にDIYでの交換も簡単と思います。

又、車用品量販店には必ずと言って良い程、カーオーディオメーカー毎のデモボードがあり、

沢山の商品があると思います。

やはり目につくのがSPですし、切り替えスイッチで色々なSPの音が聴ける環境と思います。



SPって、「音が出るもの」 との印象から、皆さんはわざわざ考える事が少ないと思いますが、

SPは「変換機」です。


何を変換? と思われると思います。

前回の(改版)をもご参照頂ければと思いますが、

「電気信号」を「SPコーン駆動させる運動エネルギー変換器」です。





ま~どうでも良い事ではありますが・。



さて話を戻して、

SP構造をもう少し詳しく解説してみようと思います。



前回お話しした通り、アンプからの電気信号がSPの端子に入力されます。

その後、コーンに付いている銅線で出来たボイスコイルに流れ、この銅線に電気が流れる事により

「磁界」が発生し、この磁界とマグネットの磁界とが、信号の強弱等により「反発・引き合う」

という感じになり、連結されたコーンを動かしています。


上図でもお分かりになると思いますが、「マグネット」はSPのフレーム(バスケット)に固定されており

動きません。

しかし、コーン連結「ボイスコイル」はコーンの外周部にある「エッジ」経由でフレームに接続されてます。

なので、基本的には自由に動く事が出来ますが、勝手に飛んでいってしまっては音もでないし

困ってしまいます。

「エッジ」でがあるので飛んでゆく事はありませんが、今出た音の次の音も出さないといけませんから、

「ダンパー」というものが付いてます。


「マグネット」も種類があり、「フェライトマグネット」「ストロンチウムマグネット」「ネオジウムマグネット」

等の種類があります。使用量にもよりますが、この中では「フェライト」が一番弱く、「ネオジウム」が

一番強いです。車用途であまりフェライトは使いませんけどいね・。

ちょっと難しい話ですが、磁界が強いマグネットほど電磁誘導の効果が強くなり、

結果的にボイスコイルを強く「反発・引き合う」事が出来ます。

「強い」という事は、レスポンスも上がりますし、しっかりと引き合い、コーン振動も出せます。

又、ウーハー等の大口径SPはコーンの振幅を少しでも稼ぎたいので、必然的にボイスコイルと

マグネットの距離も遠くなりますから、より強いマグネットが必要になる場合もあります。

「ならば、全てネオジウムにすればいいじゃん?」

となりますが、ネオジウムは強力だが、その分価格(値段)も高い。

SP自体のコストになりますので、この辺はメーカーのチョイス次第ですね。


「ダンパー」は、車に付いているサスペンション(アブソーバー)と同じような意味合いです。

急激な変化をダンパーにてゆるくさせる。車の足回りと違い、どちらかというとボイスコイルの

クリアランスを正確に保つ意味合いが強いと思います。

このダンパーの強さによっても当然、音色は変化し、パワー(音圧)も変わります。

そのSPの総合的特徴に合わせて、メーカーが設計しています。


「エッジ」は、コーン外周部とフレームを接続しています。

コーン自体の動きをなるべく阻害せず、動作時のコーン自体をなるべく歪ませない工夫がされてます。


「センターキャップ」は、コーン自体の剛性確保と歪み低減の為にあります。

しかし、ここの部分にTWを組み込んでいるコアキシャルSPもあります。

この場合、センターキャップはありませんが、コーン内側にリブを立てたりし強固な仕上げをしたり

しています。

又ここに、「フェイズプラグ」というコーン内径側から出た音波の位相を整えたりする物もあります。



上図は主に「フルレンジSP」「Mid-Low SP」の解説ですので、ツイーター(以下TW)を下記に示します。




TWは高音域再生が主ですから、低音再生みたいに大きな動きが必要ありません。

構造的には大きく変わらないですが、全く同じでもありません。



アルパインのTW一例ですので、バックチャンバーに吸音材が入ってますが、全ての製品が

同じという事ではありませんのでご注意くださいね。

TWも基本的な動作は同じですが、「ピン」と弾くようなレベルでしか振動板が動作しませんので、

TW自体の厚みも薄く、ボイスコイルの振幅動作も遥かに少ないです。



TWにもコーン形状の種類があります。

代表的には



3タイプ。

でも、「ホーン」タイプはあまり一般的ではありません。

「ホーン」は、元々直進性が高い高音を更に専用ダクトで導きます。結果的にホーン独特には

なりますが、すばらしい!と言えるだけの再生能力があります。

しかし、再生能力がかなり高く、設置場所によるレベル合わせがかなり難しいです。

又、車内に設置する事から、ホーン設置の場所確保もなかなか難しいと思います。

現在は、海外メーカーが少し販売している感じです。




SPというのは、かれこれ100年以上の歴史があります。

しかし、構成的な大きな変更は殆どありません。

それだけシンプルな機器であり、シンプルがゆえ、奥が深い機器でもあります。




次に、SPの代表的な種類です。

主に3タイプ。

① コアキシャルSP(TWをMid-Lowセンターに配置)



②セパレート2Way SP(TWを別ユニットとして、自由に配置可能)



③セパレート3Way SP(高音・中音・低音を各々のユニットとしている)(中音のはスコーカーと言います)




カーオーディオで一般的なのは①と②です。

③はより上級仕様なので、設置場所やセッティングが難しいですが、決まった3Wayはすばらしいですヨ。




次にSPの振動板である「コーンの種類」。

非常に大きな括りですが、3タイプにしました。

① 自然素材系

紙(パルプ)やシルク等。

内部損失が高く、素材特有の音色が音楽に反映されずらく、柔らかく素直な音が特徴。

しかし、素材強度確保が厳しく、大音量再生は非常に不向き。



② 高分子素材系

アラミドやカーボン繊維及びポリエステルやポリプロピレン等。

内部損失がそれなりに高く、素材特有の音色が音楽にあまり反映されない方向性。

繊維系素材の場合、高強度繊維等を編込む構成が多くコーン自体の強度確保をかせいでいる。



③ 金属系

アルミニウム、チタン、ベリリウム、マグネシウム等。

内部損失が低く、素材特有の音色が音楽に反映されやすい。

しかし、コーン自体の強度が非常に高くなる事から、大音量再生でも歪みにくい。

主に、TWやウーハーに使われるけど、貴金属系なので、コストが高い。




これら「コーンの種類」ですが、実は色々と工夫されています。



素材を1層使用だけではなく、色々な素材の組み合わせや、コーティングをしたりします。

車での使用ですから、ドア内部(インナーとアウターパネル間)には雨水が入りますし、

湿気も存在します。

ですから、コーンには防水コーティング的なものを必ずしています。



SPというのは、「ホーム用」と「カー用」と区別して販売されています。

実際のところ、インピーダンス(抵抗値)の違いはありますが、ホーム用を車にも使用できます。(逆も可)

ただホーム用は、車環境による対策をしていないので、長期使用では色々と問題が発生します。

又、車のドアに装着するので、何万回というドアの開け閉め振動があり、車用は一応考慮されています。





話を少し一般的なものにします。

カーオーディオ変更(SP変更)第一歩で多いのが、車両側に大きな変更や改造をせずに交換できる

「トレードインSP」があります。

海外メーカー系はあまりラインアップありませんが、日本メーカー系ではかなり存在します。

量販店にあるデモボード装着SPは殆ど「トレードインSP」ですね。

価格もベラボウに高くなく、非常に手が出しやすいと思います。

各メーカーは、トレードインSPと言えども、ドア装着時にSPとの間に挟む「インナーバッフル」を

ラインアップしてますし。





インナーバッフルには厚みがあります。各メーカーは、トレードインSP装着前提で、

多種多様な車種に対応できる大きさであり、厚さで作られています。

最近は、金属系やハイブリッドモデルと言われる物もありますね。





ではトレードインSPとそうでないSP(海外製が多い)の違いはなんでしょう?


トレードインSPもそうでないSPも、コーン直径(口径)に大きな差はありません。


トレードインSPは、例外もありますが、自メーカー販売インナーバッフルを使用しなくて

取付けできるようになっています。


トレードインSPとそうでないSPとの大きな違いは、SPの厚さです。



ドア内設置が基本前提なので、窓ガラス(ウィンドウ)を昇降させた場合に、SPが当たってしまっては

困ります。

なのでトレードインSPは、この事を考慮して、結果的にSPの厚さをおさえてます。

SPの厚さを抑えるという事は、先に説明しました通り、一番犠牲になるのは、

「コーンの振幅」

となります。

コーンの振幅を抑えても「ちゃんと鳴ればいいんじゃない?」と思われると思います。

はい。

間違えなく、ちゃんと鳴ります。

「ド」の音が、「ラ」になる事は絶対にありません。


では、トレードインSPで問題ない・・・と思われますが、やはりここはちょっと違います。

トレードインSPは、SPの厚さを決めてから設計する方向性なので、結果的に

より最適な構成・構造に制約がかかり、結果的に、厚さ制約がないSPには

色々な部分で劣る傾向となります。


一方、トレードイン以外のSPはそのSPとして最適な大きさや厚みで制作されるので、

独自性も出しやすく、且つ、最適なバランスに持ってゆけるのが特徴です。


トレードイン以外のSPは、機器により大きさや厚みといった寸法がまちまちですので、

設置寸法制限があるドア設置には注意が必要です。


これが全ての要因ではないですが、設置する上で2つのタイプがあります。

尚、トレードインSPでそのメーカー販売バッフル使用時は「インナーバッフル設置」です。


① インナーバッフル設置





② アウターバッフル設置





アウターバッフル設置は、イメージとしてドア内貼りより車内側出っ張ると思って下さい。



音響的には、②の方が優れています。(一般論)



①は簡易性が高く費用も抑えられる事が多いですが、インナーバッフルで多少かさ上げされているとはいえ、

SP一部が内貼りの影に隠れてしまします。隠れていると言う事は、そのコーン部分からの音波が

直接届きにくい事を示します。

またSP振動を抑える効果もあるバッフルが薄い事もあり、制振材使用が場合により多くなったりします。



②は専門性が高く費用が掛かります。

しかしSP自体が完全露出(グリル等はありますが)しているので、内貼りによる遮へいがなく、しっかりと

音波が届きやすくなりますね。

ただ、SPが露出している事もあり、足とかがブツかる可能性があり、又、雨天時のドア開閉には注意が

必要となります。




バッフルの設置種類をお話ししましたが、もっと高等技術で、

バッフルに角度(カントをつけると言います)をつけ、SPをよりリスナーに向ける方法もあります。



ただこれは高等なので、今回ここでは参考程度に・・。




ホームオーディオのSPは当然、SPコーン面をリスナーに向けますよね。

誰も、わざわざ横向きにする人はいません。

でも車のドア取付けだと、インナーバッフルだろうがアウターバッフルだろうが、基本的に足元で

左右SPはセンターコンソールに向いてます。

そして、リスナーまでの距離が左右SPで大きく違う。

ちゃんとステレオ再生するには当然以下のような必要があります。



基本的には、左右SPとリスナーを結ぶ形は正三角形です。

あくまでも基本の話ですが。

左右SP位置が違うと、必然的にステレオ感が薄まり、近いSPより遠いSPの音が遅れて届きます。


でも正三角形配置は車では、ほぼ100%不可能。。。

「ほぼ」としたのは、超カスタマイズになりますが、純正メーターパネルに左右SPを埋め込んだ車を

過去みた事あるので・・。 最高でしょうが、あまりにも特殊なので割愛します。




基本的な車ドアSPは以下左図のようになりますね。



本当はSPコーンがリスナーに向いてほしいけど、なかなか厳しいので、少しでも改善するように

右図のようになってほしいものです。



純正デッキはまず無いと思いますが、社外品デッキやプロセッサーという機器を追加すると、

擬似的にステレオ感覚が味わえる「タイムアライメント」と言うものもあります。





こういった機器を追加したりする事で、車内ドアSPからリスナーまでの距離を改善し、

ステレオ感がより良くなります。






最後に、


今回、前半部分でSPの種類や構造説明しましたけど、私の今までの経験上、

「使用素材でも、構造でも、価格でも ない!」

と強く思います。


高級品は確かに高級素材や最適な構造になっており、はずれも少なく、当然音色も良いと思います。

しかし、そのSPを「生かすも殺すも」、「設置・セッティング」次第と思ってます。


デッドニングの追究や、設置方法もそうですが、SP以外の機器や、各ケーブル類でも変化します。

オーディオは非常に面白いもので、わずかな変更の違いが判り易いです。

良い方向か、悪い方向への変化は別にして・・。


ただ1つ言えるのが、

ホームオーディオでも当然そうですが、

電源電圧が低く、安定性が悪いカーオーディオですから、

個人的には「電源が一番 重要」と思ってます。


デッキも、アンプ等も全て電気を使用しています。

デッキ、アンプ、SP等機器変更でも変化し良くなりますが、

大元の電源が「しっかりと高純度で安定性良く確保できる」状態で初めて、

各機器のポテンシャルが発揮されます。










以上、簡単ではありますが、最後までお読み頂き、ありがとう御座いました。
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Posted at 2014/08/07 16:27:33

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