
※ 超~長文です。
※ 本内容全て、私個人の意見・見解です。
※ まるべく専門用語を使わず、判り易いように書きますが、判らなかったらゴメンナサイ。。
※ まとまりのない内容ですが・・
※ 誤字脱字はご容赦下さい。
皆さん、こんにちは。
連日連夜の猛暑等により、暑中お見舞い申し上げます!
さて今回、カーオーディオについて個人的見解ですが、オフ会等で質問が過去ありましたのでお話ししようかと思います。
いきなりですが、「いい音」って何でしょうか?
実はここが一番肝心です。
例えば、同じ環境で音楽が鳴っている所に全く同じ位置で3人(A・B・C)に聞いてもらうとします。
感想として、
Aの人 ; 高域から低域までバランスがとれていて、綺麗に聞こえた。
Bの人 ; 高域が強く聞こえた。結果、あまり良い音ではないような。
Cの人 ; 高域から低域までバランスがとれているけど、面白みがないFLATな感じ。
このように、人それぞれで「聞こえ方」が異なり、結果的に「いい音」かどうかの印象も違います。
これは、3人それぞれの耳の特性が違うのもありますが、それよりも「好みの音」が違うからです。
余談ですが、人間の耳の周波数特性は一般的に「20Hz~20KHz」と言われます。
しかしこれは、あくまでもポテンシャル的数字であり、実際は人それぞれのバラツキはありますが、
大体耳の良い人でも「60Hz~16KHz」あたりしか聞こえません。
「60Hz~16Khz」あたりと言っても、それら以外の周波数、例えば低音40Hzや高音20KHzの音を
耳では聞こえなくても、解明はされてませんが人間の第6感的意味合いで、「感じる」事はできるようです。
耳の特性は歳を取る毎に低下してゆきます。大体高域が段々と聞こえづらくなってゆきます。
余談はこれぐらいにして、元の話に。
同じ音源再生でも、ひとそれぞれ好みが違うので、聞こえ方や印象が異なります。
よって「いい音」と言う基準はなく、その人の「好み」という事になると思います。
勿論、バリバリにノイズが乗っている音は除外ですが・。
「音の好み」というのは、聴かれるジャンルによっても変わります。
メタル系音楽でしたら、高域がしっかりと出て、且つ歯切れが良い音。
ジャズ計音楽でしたら、少しヌメっとした感じを伴いつつも、低音がしっかりと沈む感じ。
と、
その人の「好み」以外にも、「聴くジャンル」も加味されます。
当然、全てのジャンルに適切な再生ができるオーディオ機器(アンプやスピーカー等)はありません。
エフェクター的機器や要素を盛り込めば、その方向性にはもってゆけますが、
完全は厳しいと思います。
アンプもスピーカーも個々の特色がありますし、組合せの相性も存在します。
例えば、シルク等の素材を使ったツイーターは、きつくない高域再生が一般的には得意ですが、
デジタル的な連続するメタリック調の高域再生は厳しいです。
一概には言えませんが、その機器を構成している素材等の影響により、
ある程度、その機器の得意な方向性が決まってきます。
スピーカーのコーン部分(振動版)を例にあげると、
堅い素材ですと、堅めの音になる傾向ですが、弦のはじきやシンバル等の打撃音及び弦楽器は好印象とされます。
柔らかめの素材の場合は、きつい部分が少なくなる傾向で、暖かめの再生が得意で人の声の柔らかさ等が好印象です。
自分がよく聴く音楽ジャンルというのは、皆さん1つだけ っと言う事は少ないと思います。
J-POPも聞くし、ハウスミュージックも聞くし、インストロメンタルも聞く・・・っといったように。。
前述のように、全てで「100点」は厳しいので、自分が聴かれるジャンルでオールマイティーに使える
機器や調整をするのが良いです。
音源(CDや圧縮オーディオ等)により、各曲が録音されている「ボリュームレベル」って一緒と思われがちですが、オーケストラのCDなんかは曲毎にかなり違います。
オーケストラはダイナミックレンジ(最も弱い音から最も強い音の開きレベル(差))が非常に広く、
曲目による違いも大きく、必然的にオーバーレベルにならないように録音時のレベル調整を各曲毎に細かく設定しているのが要因です。
録音レベルが違うだけなら、少し面倒だけどボリューム調整すればイイんじゃない?
と思われますが、これは正解でもあり不正解でもあったりします。
この辺も人それぞれにはなりますが、自分が聴く音圧(音の大きさ)というのがあります。
車的特徴もあるのですが、周囲の音(他車のクラクションやサイレン等)が聞こえるレベルでのオーディーオ音量の人もいれば、大音量で普通に聞かれる方も居ます。
私はどちらかというと、音量大ですけど・。
聴かれる音量で最終的には調整する必要があります。
では、何を調整するのか? ですが、純正デッキならばフェーダー調整。
社外品でグライコ(グラフィックイコライザー)搭載機器ならばそれを・。
でも、カーオーディオのコンテストに出場するなら別ですが、一般的には走行時に合わせるのが良いと個人的には思います。
でも、走る場所の路面違いにより入ってくるノイズが違う。高速道路だと更に違う。。。
ここで言う「ノイズ」は、主にタイヤのパターンノイズや風切り音のノイズ等である走行ノイズを指してます。機器がらみのノイズではありませんので・。
これら要因を全て網羅するのは困難ですが、ここで「デッドニング」が出てきます。
カーオーディオで言う「デッドニング」は、走行等による外来振動の「抑制」と、タイヤのパターンノイズや風切り音、そして、外来ノイズである他車等のマフラー音等の「防御」。
そして、自カーオーディオ(主にスピーカー)から発する振動の「抑制」と、不要音(スピーカー裏からの逆位相音)の「吸収」と「防御」が主となります。
「音」というのは、何もカーオーディオ機器だけで決定しません。
デッドニングで大きく変化します。
スピーカーは特にそうなんですが、少し高価な機器をポン付けするよりも、純正機器にしっかりと合ったデッドニングする方が良かったりします。
勿論、純正機器は頭打ちは早いですが・。
実は「純正スピーカー」って、悪くはないんです。
車ですから「コスト」があります。なので、車本来の「走る・曲がる・止まる」と「快適な移動空間」等が優先されますので、本来オーディオは「おまけ」みたいなものです。
前にカーメーカーの人に聞いた事あるんですが、純正カーオーディオは「ラジオ」の音がある程度聞こえれば良いレベルだそうで・・。
これは道路交通情報等の内容が判れば良いと言う事なので、しゃべっている内容把握ができる範囲がちゃんと聞こえるレベル という事なんですね。
と言う事は、「音楽」を聞くを主眼にしておらず、恐らく音楽として必要な周波数帯も確保できていない。。。
大体、「純正スピーカー」のコーン(振動版)は「紙」です。
スピーカーのフレーム(バスケットと言います)が、プラスチックだったり、薄い鉄板だったりもします。
少しでもコスト削減もありますが、「おまけ」的カーオーディオでもあるので、少しでも「軽量化」の意味合いもあります。
この「純正スピーカー」ですが、純正アンプの範囲でしか耐えられないレベルのコーン強度(厚さ)と思います。
カーオーディオ用途ですから、「紙」と言っても、ドア内に雨水侵入等による湿気対策でコーティングはされていますが。
この「紙」コーンですが、実はとってもスピーカーコーン素材としては合ってます。
「紙」は、内部損失(振動による不要共振が少なく、音色変化が少ない)が非常に高く、変な色付けがない素直な素材です。
但し、強度に問題があります。
なので、大音量には適さず、純正アンプのパワー範囲でこの純正スピーカーは作られてます。
外部アンプを導入する前に、純正システムだけの状態でも、デッドニングを適切に施す事で、
音量の頭打ちは早いけど、結構良い音にもってゆきたりします。
なので、カーオーディオにあまり費用はかけたくないけど、少しよくしたい・・・
の場合、デッドニングだけでも、それなりに良くなりますよ。
デッドニングの続きですが、
デッドニングはその時のシステム且つ自分が聴く音量等に合わせた施工が本来必要です。
当然「セオリー」的部分はありますが、突き詰めてゆくと、更に良くなります。
でも、「やりすぎ」はダメです。
スピーカーは振動します。デッドニングの意味合いで、この振動をキャンセルさせます。
完璧は無理にしても、レジェットレックス等の制振材を多量使用し、ほぼ振動を無くしてしますと、
非常に「つまらない音」になってしまいます。
基本概念では、出来るだけスピーカー振動を取り付け面から伝達したくないんですが、完全にキャンセルさえるとこのようになります。
家庭用のいわゆる普通のスピーカーって、木とかのBoxに付いてますよね。
車の場合の取付は、プラスチックのスペーサー的みたいな物や、直接鉄板部分(インナーパネル)に付いていたりします。
今の車は特に、燃費の為等により、より軽量化させる為に鉄板(正確には張力版ですが)も薄いです。
鉄板なので、叩けば振動がすごく伝わるように、振動しているスピーカーを取り付ければ当然振動します。
鉄素材だから、あまり振動エネルギーの減衰もなく・・・。
この振動は、「音」に変換され、さらに繋がっている部位にどんどん伝わります。
音量を上げた時、内装が「ビビる」というのはこういう事です。
この振動は、はっきり言って「抑制」したいものです。
なので、レジェットレックス等の制振材で押さえてゆく訳ですが、先に書いた通り、
完全に振動抑制しちゃうと「つまらない音」になるので、
程度を考え調整(貼付けの量や場所、制振材の種類)が必要となります。
結果的に、不要な振動は「いらない」けど、任意の振動は「必要」って事になります。
ですので、調整済みデッドニング環境の元、現在のカーオーディオシステムから今後変更しない
場合はいいですが、スピーカー変更、アンプ変更、サブウーハー追加等でシステム変更の場合は
再度調整が必要になります。
振動制御の話ばかりしましたが、前述の通り、カーオーディオで言うデッドニングには、
不要な音の「吸収」「防御」があります。
車という環境下、まず
① 聞く人が左右スピーカーのセンターに居ない。
② スピーカーはドアの足元付近にある。
③ センターコンソールやダッシュボード、シート等の突起物が空間に存在。
④ ウインドウガラスは音を反射させ、シート等は音を吸収させる。
⑤ スピーカーは主に、ドアのインナーパネルやリアトレイ等の鉄板上にある。
⑥ 電源電圧が低く(12V)、安定しない。
⑦ 走行時、常に一定量でない「振動」や「外来ノイズ」がある。
⑧ 風切り音や雨天による天候要因による影響を常に受ける。
⑨ スピーカーは、Boxしての機能がないサービスホール等が多数存在する環境下にある。
等々があります。
これら全てを説明すると、更に長文になるので、今回は「⑨」だけの説明です。
スピーカーというのは、簡単に説明すると、電気信号をボイスコイルとマグネットの電磁誘導によって
コーン紙を振動(振幅)させて音の「波」に変化させてます。
リスナー側(車内側)だけに振動して音を出してくれれば良いのですが、スピーカーの構造性質上、
逆側(ドア内部)にも同じほぼエネルギーで音が出ています。
このドア内部に出た音は、サービスホールという整備上の開口部を通して
、ドアの内張りとスピーカーが付いているインナーパネルの間に入ってきます。
スピーカー振動版が動いた事による振動のみならず、スピーカー裏側から出た音の音圧により、
ドアのアウターパネルやインナーパネル、そして内貼りも振動させます。
振動やサービスホールを塞ぐ為に、レジェットレックス等の制振材を使用しますが、
スピーカー裏から出た音を吸収させ内部反響を軽減させ、そしてインナーパネル等の振動による
音を防ぐ為に「吸音材」「防音材」を使います。
「防音材」はあまり「やりすぎ」(施工しすぎ)というのはありませんが、
「吸音材」はこれまた貼付け「位置」「量」の調整が難しいです。
なので「吸音材」の施工セオリーとして、まずは、スピーカー背面(アウターパネル側)に取付け、
あとは徐々に加減しながら増やすのが良いと思います。
「制振材」「吸音材」はあくまでも、リスナーの好み調整としましょう~。
まだまだ書く事沢山ありますが、流石に手がお疲れなので、今回はこのへんにて~ ♪