草刈り男その２

日曜日、午後から先輩宅に行く
大きめのビニール袋と草刈り機を持って

残り150坪？やってやるぜ

まずは薄く伸びた草地帯をガンガン刈る
これで一個のバッテリーを使い切る

残りは花壇のフチや根が太い草を中心に
もう一個のバッテリーで刈る

あと少しという所でバッテリー切れ

残すは手刈り。50坪
もう寒い時期なのに汗だくで刈る私

そこへ近所の人たちが集会後に立ち寄ったのか
数人がジーッと見ている

挨拶すると、みんなびっくりして
「Nさん家の子、立てるようになったんか？」

「いやいや💦会社の後輩ですよー！
お父さん亡くなられて庭の草がボーボーだから
頼まれて刈ってるんです」

「おお、そうだったんけ、そりゃ
　ごーぎ〔えらい）だねえ」

あとは刈った草や落ち葉を集めれば終わり
もう午後4時過ぎ、日も暗くなりかけてきた頃

「おめさん、頑張るねえ、
　もう雪降るんだからそのままでいーろ？」

話を聞くと近所に住む先輩のおじさんだった

このおじさん、話が長い💦

先輩がそれを見つけ、おじさんに電話する
後輩は早く帰らないとだから、長話はやめてくれ

と、話してくれた

すごすごと帰るおじさん

ようやく片付けが終わると5時半

広々とした庭がとてもきれいになった

先輩がおじいちゃん人材センターに払うお金より
安いけど、貰ってくれ
と、お駄賃くれた


心も財布も満たされた
充実した日曜日でした