ponko2ミニのブログ一覧

チコさんの話は次で最後

美談にしたい訳ではない
ありのまま書こうと思う

チコさんの思いについて
生きている私や、これを読んだ方たちが
どう汲むのかはわからないけど
少なくとも今生きてる事を有り難く思って
趣味や仕事に邁進してほしい


今から５年ほど前の春
いつもより桜の開花が遅いと思った
いつもなら４月中旬に咲き、下旬には散っていたが
その年はなぜか４月下旬まで咲いていた

街中の桜が散り始めた頃

いつものように子どもの幼稚園支度に
忙しい朝を迎えていた

家を出ようとした時、マスターから着信があった
驚いて電話に出た

「ポンコツくん。。
　あの。。突然電話ごめんね
　チコさんが、今朝ほど病院で息を引き取ったんだ
　明後日の告別式、来てくれるかな。」

マスターは泣きながら、声を振り絞って
懸命にこの4行を私に伝えた

私は突然の事過ぎて驚き、何も考えられなかった

「え？。。。
　チコさん、病気だったんですか？」

マスター「うん、チコには黙っててと言われてて、言えなかったんだけど、実は胃がんだったんだ
わかった時はもう手遅れで、他にも転移してて
余命半年と言われたんだけど、薬が合えば治る可能性もあったから、ずっと病院通いながら治療していたんだ。
だから、一度店を畳んでチコの看病していたんだけど、それじゃ入院費もかかるし食べていけないけら、知り合いの飲食店に呼ばれてしばらくアルバイトしながら病院一緒に行ってたんだ

薬が効いたのか、余命半年だったのが
一年近く生きて、それでも体力が落ちて
昨日、意識不明になって、朝方に。。。」

私はマスターから告別式の場所と時間を聞き

「絶対行きます、家族みんなで参加します」
と、言い電話を切った

後から聞いた話だと、マスターと2人で
駆け落ちに近い形で家を出たチコさんは
家族とは縁を切った状態だったようだった
そのため
お通夜は無く、告別式もマスターの家族と
私たちや前の店のオーナー家族、
マスターのバンド仲間と常連の人たちのみで
小規模に行われる事となった