2021年05月15日
大学時代、親不知を抜いた事がある
何だか、言語を司る神経に歯の根っこが
引っかかって傷をつけた場合
言語障害の可能性があるため、個人院では抜けないとなり、埼玉の大学病院口腔外科で歯を二つに割り、片方ずつ抜くというオペをして抜いた事があった
麻酔もかなり強く
術後病院近くのラーメン屋でラーメン食べたが、気づいたら麻酔側の口からラーメンが出まくって汚い食べ方する客だと思われた経験がある
(術後すぐ食べるなと言われたのに食べたから私が悪いのだが)
その時、もう一本親不知があるが、まだ顔を出している程度だから抜かないでおこう
と、25年以上残りの親不知一本を気にして生きてきた
何かと奥歯にモノが詰まったり、歯磨きもブラシが届かずイライラした事もあった
今回歯医者に行ったら、すでにその親不知
虫歯に侵されていて、治療するよりは
抜いた方が良いということになった
レントゲンでは特に言語神経に触る根っこがないのだが、やたら大きな根っこだとか
そこの歯医者さん、月に一回大学病院から先生が来て難しい治療をしてくれるらしい
その歯医者さんに勧められ、今日その権威ある大先生から親不知を抜いてもらうことになった
治療台に乗ると、後ろから40代前半の
やたら権威あるオーラを放つ大先生がいた
白髪混じりのベテラン先生といった感じ
「よろしくお願いします」
オペが始まった
麻酔注射はそれほど痛くなかった
流石大先生!
少しうがいをすると
なんともう、抜歯にとりかかる大先生!
え?まだ麻酔聞いてなくね?
と思いながらも口を開けると
ペンチらしきものが親不知を挟み抜きにかかった
ググ、ゴキャ!
脳内に音が響く
すると、ペンチが滑り失敗したようだった
「フゥーーーツ、この、やろう!」
大先生ともあるまじき独り言が聞こえた
今度は歯全体を包んで引っこ抜く道具を出してきた
これで挟んで一気に抜くのだろう
「フゥーーーーーー
フゥーーーーーー
フンッ、フンッ、あれ?っかしいな
なんだ、これ、デカイな、フンッ!」
どうやら手こずっているよう打だ
「フン、ググ、んんンンンン!」
ガキョ、ガキョ、ギキョ
脳内に頭蓋骨を通して聞こえて来る
歯茎から抜けてゆく親不知の歯
ゴバア!
「抜けた!」
安堵の声を上げる大先生
「かなり大きな根っこでした、根は張ってなくても、ガッシリと歯茎に付いていました。フウ」
見ると大先生の髪の毛は乱れ
上半身汗だくだった
ちょ、大先生にしては
大手術だったんじゃないか?
かくして25年以上私を悩ませ続けてきた
厄介な歯が抜けた
それだけで生まれ変わった気分
「これ、記念にどうぞ。すごい大きな根っこでしたね」と、歯科助師のお姉さんから歯をもらった
見ると、大きなカブかよってほど
飛びでている歯の4倍近くデカい根っこだった
これ、自分の頭蓋骨の一部じゃないか?
あまり考えるのやめた💦
Posted at 2021/05/17 21:57:39 | |
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日常